一本歯下駄を履き始めてからいろんな変化が自分の心と体の両方に現れてきています。
体のバランスセンサーはじわじわと研ぎ澄まされ、どんな不安定な状況でも重心を素早く見つけてくれるようになりました。
何種類か一本歯下駄を所有していますが、最近活躍してくれているのは後歯一本歯下駄MUSASHI。
土踏まずの後方に歯があるため、通常の一本歯下駄を履いた後にこれを履くとまったく違った履物のように感じてしまうから面白いんですね。
それゆえに通常の一本歯下駄と使い分けをしておくといいと思います。
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さらにバランスクッションを併用してトレーニングを継続すればかなりバランスセンサーが鋭くなることは間違いありません。
バランスクッションというのはこんなヤツです。
足元が不安定になった途端にバランスセンサーが機能する体を作っておきましょう。 ランナーにとってはいろんな場面で重宝するはずです。
どんな場面に有効なのかというと… たとえば、トレイルの下り…ぬかるんでいたりガレ場であったり、足元がスリップしやすい場面で転ぶ率が低くなるんですね。 転びそうになった時でも体はすぐ安定した状態を保とうとするんです。
あるいは、フルマラソンの30キロ以降。ウルトラ100キロなら70キロ以降。 疲労がマックスとなりフォームが崩れ始めるとスピードは落ちて勢いも衰えてきます。 フォームの崩れは、顎が上がり、腰が引けて、腰高フォームが維持できなくなるんです。 そんな場面でも、体幹をうまく使った走りが楽しめますし、 地面を蹴らずに膝を抜きながら着地の衝撃の少ない走りを持続できるんですよ。
上体は特にリラックスしましょう。 自然に腕が振れるのはいいのかもしれませんが、上体がねじれないように常に体は前に向いたまま。
肛門を軽くキュッと締める感じで、ヘソの部分に意識を置くといいですね。 ドリフターズの加藤茶や志村けんがやっていたヒゲダンスのように体の側面で手を上下に動かすといいかもしれません。
イメージとしては、肩を後ろに引いた姿勢でヘソから前に進んでいく感じ。
最近、着物や袴を着て一本歯下駄で歩くのですが、変に体がねじれたままで動き続けると着崩れが起こるのです。 それゆえに、和装はナンバの動きをマスターするには最適だと思います。
一本歯下駄の歩きを常にイメージして、シューズを履いている時でも一本歯下駄の感覚を活かしながら歩き、走ることで、 走りはより安定するものです。
シューズの走りで記録が伸び悩んでいるランナー、なかなかスピードが乗らないランナーは ぜひ一本歯下駄を使ってトレーニングを始めてみましょう。
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*ライター:
ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦