高繁勝彦ブログ

一本歯下駄でしなやかな心と体を作ろう

現代人は(といきなり高飛車な切り出しだが…笑)、とかく頭も体も固くなっている。

加えて、時代の潮流のせいか、社会・世界全体がネガティヴな方向に偏りがちになっているのではないかとしばしば思わされる。

こんな時代だからこそ、一本歯下駄を履いて、笑顔で街を闊歩する必要があるのではないか…と個人的には考えている。

ラジオ体操(第一だけでいい)をやってみて欲しい。若い人なら難なくできるであろうが、40〜50代の皆さんにはどうであろうか?

ラジオ体操なんて何十年もやってなかったという方、普段ほとんど歩かない・運動しない方なら、ひとつひとつの動きで体がギシギシ歪んだり、体が悲鳴を上げたりするかもしれない。

残酷なことではあるが、時間は確実に前に向かって進んでいき、体も使わなければ使わない分どんどん劣化していくものなのである。日々の生活習慣が今の自分自身の心と体をつくっている。言うまでもないことではあるが…。

体に良くない生活習慣は必ず体に負荷をかけ、体を衰えさせていくけれど、体にいい生活習慣は必ず体を癒やし、鍛え上げ、体をいい状態に保ってくれる。過去の体にはなかなか戻ることは難しいが、日々の心がけ次第で現状維持は可能だ。

トライアスロンをやっていた頃(20代後半から30代前半)、スイム(水泳)・バイク(自転車)・ランの三種目の内、毎日最低二種目で体をフルに動かし、週末にはまとまった距離をこなしていた。おかげで、毎日良く眠れたしよく食べたしよく飲んでいた。

ウルトラマラソンもやっていたので、オーヴァートレーニングで体を酷使して慢性疲労症候群+自立神経失調症に陥ることにもなったが、体を鍛えすぎると体は壊れてしまうということを身をもって経験したのもこの時だ。

50代後半、アラ環と呼ばれる世代になって、もう無理はしない。心と体のバランスを考えながら、いかにいい状態で体を動かせるかを考えるようにしている。でも、決してそれは妥協などではなく、チャレンジする機会ももちろん必要になるだろうし、自分自身を高める努力も忘れてはいけないのだと思っている。

本論に入るが、一本歯下駄を履くことで何が変わるか…?

それは、まずしなやかな体を作れるということ。特に下肢…一本歯下駄で安定を保とうと思ったら、まずは足首だ。

趾(あしゆび)から足首にスムーズに動きが連動できることでグラグラ感は体全体に吸収される。

倒れそうになった時「怖い」という恐怖感が体を走り抜け、体(特に上体)がフリーズする。体がフリーズすると体はこわばり、バランス感覚を失うことになってしまう。

一本歯下駄を初めて履く方に伝えているのは、まず深呼吸をして「楽しい」という気持ちを持って、一本歯下駄を履いて立ち上がるということ。

「転ぶんじゃないか…?」という不安な気持ちがあれば、体は上半身だけでなく下肢に至るまで最初からガチガチになり、にっちもさっちも行かない状態になる。

子どもたちは楽しむことを前提に一本歯下駄を履くから最初から怖いものなし。転ぶことなんて頭にないし、一本歯下駄を履いて駆け回るイメージそのままに一本歯下駄で走り始めるだろう。

おとなになると人はかように頭だけで考えようとして、心で感じるものがいつも隅っこに隠れがち。子供のように純粋な心を持つことがしなやかな頭を作るのだろう。

一本歯下駄を履く際に、固定観念や一般常識は要らない。純粋に楽しもうという気持ちを大切にしたいもの。

一本歯下駄を履いたら、まずは胸を張って、足下を見ずに真っ直ぐ前を見て、世界観がどう変わったかを確かめてみる。

そして、ゆっくり歩き出す…路面は凸凹のない平らなところを選ぶようにしたい。

その場でジャンプするのもいい。ラジオ体操第一の中にあるあのジャンプだ。

腕も脱力、肩や首周りをほぐしながら上体をリラックスさせる。

腰から下も、膝の関節を柔らかくしてジャンプの衝撃を体全体で吸収する。

そうこうしている内に足首もしなやかになり、下半身もさらに動きがよくなってくる。

一本歯下駄に慣れてきたら、少し早歩き…さらにはその場駆け足から軽いジョグへと…。

地面を蹴るような走りではなく早歩きの延長。腹筋と背筋を使ってへっぴり腰にならないように。

体に一本の筋が通るような動きが理想だ。

毎日、こういった動きを反復するだけでも体にはいい刺激を与えられるであろう。

毎朝、一本歯下駄でラジオ体操をこなすだけで体は変わる。わずか3分程度の体操でさえ一本歯下駄で体の動きがしなやかになるはず。一本歯下駄を履いてできない運動種目は無理せず、一本歯下駄を履いても可能な運動種目をすればいい。一本歯下駄の基本は「少しずつ継続して」なのである。

一本歯下駄で縄跳びやランニングをしたいと思っても、それらがハードルが高いと思われる方にはまず一本歯下駄でラジオ体操第一をお勧めしよう。

私の一本歯下駄健康サロンは、関節の可動域を広げながら、できるだけ体をしなやかに使えるように仕向けていくというのが主な狙い。アスリートレベルを目指さないごく一般の方なら、体は鍛えなくてもそこそこハードな動きに耐え得る体を作れば十分。

腰痛や膝痛、肩こり・猫背…こういったものは不自然な姿勢が元で起こる症状。

姿勢に関わるあらゆるトラブルは一本歯下駄で改善できると言っていい。

一本歯下駄で野山のフィールドに入るだけで心身ともにリフレッシュされる。

余計なモヤモヤは消えてなくなり、いろんなしがらみが吹っ切れる。

人間も自然の一部であるということを思い知る場面である。

近くの自然公園のトレイルで一本歯下駄ジョグ

*YouTube動画リスト:一本歯下駄〜One-Tooth Geta

一本歯下駄クラブ(フェイスブック公開グループ)

*一本歯下駄の購入はこちらで…

高繁 勝彦

高繁 勝彦

走る旅人:「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、エコマラソンアンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。ふるさと富田林応援団アンバサダー、元高校教師(英語)。   大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。 妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。 楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」と“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 https://kaytaka.wixsite.com/kays-world/about 二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断3,443kmランニングの旅、「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 2019年6月「PEACE RUN2019ヨーロッパランニングの旅 PART2」に向けて準備中。  2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼をお待ちしております。

友だち追加

関連記事

TOP