今年、平昌冬季五輪で活躍した小平奈緒選手が一本歯下駄でトレーニングをしていたということが話題になっていた。
おかげで一本歯下駄に関する問い合わせも多く、一本歯下駄が一時的に品切れや在庫切れ・入荷待ちになっているネットショップもあったようだ。
小平奈緒選手がハーフサイズの一本歯下駄を履いていたというのもニュースメディアを通じて写真や動画で目にされた方も多いと思う。
そんな影響もあって、平昌五輪のあと、個人的にARUCUTO代表宮崎さんの許可を得て、ARUCUTOのNANTAN小平奈緒モデルを特別に作ってもらったのだが、履いてみてわかったのはGETTA(ゲッタ)と似ているようで実はまったく違うということ。
今般、ARUCUTOからTSUNEという新製品が登場。私も早速手に入れてみた。
私がお願いした小平奈緒モデルの改良版と言っていいのであろう。私のはTSUNEよりも歯が分厚い。通常のNANTANと同じなのだ。
通常のサイズの3分の2の長さにして、歯の位置がかなり前よりになるのはGETTAと共通するも、高さがあることで不安定感は高まる。
トレーニング用に特化したGETTAの要素を持ちつつ、純粋に歩くのを楽しめる、さらにこまわりが効く一本歯下駄という印象を受けた。
軽さの点では当然ながらGETTAに勝るものの、本来の一本歯下駄としてのタフさ・ハードさも兼ね備えている。
いわば、NANTANをベースにGETTAとSCAPPAの要素を取り入れたハイブリッドヴァージョンというべきか。歯の厚みはスキャっパより少し厚めの20ミリ。
軽さは312グラムでスキャッパよりやや重くなっている。
開発に関わったスポーツトレーナーでARUCUTO代表の宮崎さんによれば、小平奈緒モデルの再現と少し異なる点があって、
「股関節に乗る感覚、足を前に出した時に勝手に後ろ半身が稼働することを追求してつくられたモデル」
だとのこと。
名前の由来は源義経(みなもとのよしつね)から来ているらしい。
そういえば、ARUCUTO製品にはこれまでMUSASHI、BENKEI、KOJIROと実在の歴史上の人物の名前が当てられている。YOSHITSUNEでは長すぎるからTSUNEになったのだろうか?
通常の一本歯下駄でトランポリンや縄跳びをやるのも楽しいが、宮崎さんの指導されるトレーニングでは主にGETTAが使われている。
TSUNEはジャンプしてみて踏み出しが軽く感じられる。足の拇指球から土踏まずにかけてのフォアフット部分に体が乗っかる感じがよく分かる。体をバネにするために足首から膝にかけて、そんなに力むことなく力がすぅーっと入っていく感覚。
足の運びがスムーズになり、エネルギーが効率よく使われるということだ。
一本歯下駄のレビューを言葉で説明するよりは、実際に履いてもらうのが一番。こういう感覚は個人差もあるし、ここで紹介しているのもあくまで私の個人的な感覚に基づいたものということをまずはご理解いただきたい。
歩く・走る・跳ぶなどいろんなトレーニングに使えるけれど、両足を揃えて静止する・しゃがむ・片足で立つというのもぜひ取り入れてみて欲しい。
既に関東エリアのイベントではこのTSUNEが展示・販売されていて過去にARUCUTO製品購入された方には優先的に販売されていたが、一般販売は2019年1月解禁とのこと。
気になる価格は10800円(税込み)。
サイズ:170☓113ミリ(縦☓横)
全体の高さ100ミリ(ソフトゴムは厚さ5ミリ)
歯の厚さ20ミリ
重さ:312グラム(片方)
試し履きしてみたいという方は、大阪富田林のぴんぽん地球ス(テラス)内のんき屋にお越しください。
先行予約販売も受付中。