「カランコロン」
確か、テレビでやっていた「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングの中に下駄が鳴り響く擬音が入っていた。
あれは下駄の歯が地面に触れる際に鳴る音なのだろう。
そんな音を出すのが楽しくて下駄を履く人も意外に多いのかも知れない。
自然素材の下駄の歯、ヒノキや朴の木でできているものが多いが、昔なら土の地道を歩くだけでそう簡単に摩耗することもなかったはず。
時代が変わり、今、ほとんどの道は舗装されたアスファルトの道。都会に住んでいたら、公園の自然歩道とか山の中にでも行かなければ土の地道にはお目にかかれない。
一本歯下駄の歯は摩耗する。室内専用にするのであればまだマシだが、外で使うのであればゴムなどで補強すれば長く使える。補強しなければ歯は削れていく。X脚やO脚の人なら片側が確実に削れていってしまう。
下の写真は一本歯下駄で走るお友達の一本歯下駄。極端に片側が摩耗したケース。こういうことを防ぐために、左右の下駄の台の裏に印(LやRなど)をつけて時々左右を入れ替えるといい。左右が固定されたGETTAやKOJIROでは不可。
一本歯下駄の歯の摩耗を防ぐために自転車やバイクのタイヤを切り取って釘で固定している。
これまでビブラムシートなどいろんなものを試してきたが、個人的に思うのは、カブなどのオートバイ用タイヤが一番持ちがいいという結論。真夏のアスファルトを長時間歩き走りしていても結構長持ちする。
26インチや27インチのタイヤだと円弧のカーブは小さく、厚みの薄いタイヤだと割と歯にピッタリとフィットする(写真下はスーパーハード)。
ただし、路面に接地する面積も広くなるので摩耗は幾分早くなる。
上の写真では17インチのオートバイタイヤを歯に装着。17インチなので切り取った際、タイヤの円弧のカーブがあるために真っ直ぐな下駄の歯につけてもその曲面は変わらない。
中央部の盛り上がった部分には空洞があって、これがいい具合に路面に歯が当たった際フワフワしてくれる。ある意味、エアクッションとなる訳だ。
特に山のトレイルなど石ころや木の切り株などがある場面でこのクッション性が効果を発揮する。
長時間、長い距離を移動するとタイヤの摩耗も早くなる。真夏のアスファルトは冬場の土の道に比べれば数倍摩耗スピードも早いはず。
路面の状況、季節に応じて歯の裏のタイヤゴムも使い分けするといいかもしれない。
ちなみにタイヤゴム固定の仕方はいろいろあるが、歯の裏に直接釘を打たず歯の側面前後に3本ずつスクリュー釘を打っている。歯の裏に釘を打つと、上に書いたエアクッションが確保できなくなるからだ。
最初の頃は、ボンドで貼り付けていたが、ゴムが摩耗して貼り替える際に剥がすのが大変なので今は使っていない。
ちなみに貼り替える際には、下の釘の穴の位置に釘を打たないこと。すぐ抜けてしまうので注意が必要だ。
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*ライター:
株式会社GETTA認定アンバサダー
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦
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