一本歯下駄を今お持ちの方、歯の高さ(全高)は何センチ(何寸)でしょうか?
一本歯下駄を最初に履いたのがかれこれ8年前、最初に購入したのは9センチの高さだった。
ここでいう高さとは地面から足の裏が接する台のてっぺんまでの高さ。
GETTAなど低床型の一本歯下駄なら10センチ未満。写真上のGETTAプレミアムはゴムのない状態で4.5センチ。
個人的に初めて一本歯下駄を履く方におすすめしているのは10センチ程度の高さ。高さに恐怖感を感じる方には7センチ〜9センチというのもある。
ただ、高さの低い一本歯下駄にもいろいろとデメリットがある。
一つは、側から見て一本歯下駄というのがわかりにくいという点。下の写真の一本歯下駄は全高7センチ。
よくよく見れば一本歯だった…と思われがち。それゆえに、さりげなく一本歯下駄を履きたい方には打って付け。
もう一つは、歩いていて下駄の台の前面が地面に擦れて削れやすいという点。
15センチ程度(5寸)の一本歯下駄なら、下駄を脱いだ時以外下駄の台の前面はまず着くことはない。一本歯下駄を履き始めた方で、交差点などで立ち止まる際に下駄の台の前面を地面に着けている方も少なくはないのだろうが、できればこれは避けたい。バランス感覚を養うためには余りやって欲しくない行為でもある。立ち止まる際には、どちらかの足を前に出して「休め」の姿勢を取るか、ずっと歩き続ける(その場歩きでもいい)のが理想。
一本歯下駄は高層ビルと同じで、歯の高さが高くなればなるほどそれを履いている人間は不安定な状態に置かれる。
ビルで例えると、地震が起きた際、1階が震度1であっても10階はおそらくかなり揺れが激しくなる。横揺れに関して振れ幅が大きくなるということだ。20階や30階ともなるとさらに大きな揺れを感じるであろう。
私個人の考えとしては、街歩きで使えるのはせいぜい12〜15センチ程度。熟練者であれば18センチ(6寸)も可能だが、特に街歩きには不便不都合があれこれ出てくる。例えば、身長の高い方が電車に乗る際、間違いなく電車の天井に頭が付くだろう(笑)。
トレイルでは、3寸のスキャッパにタイヤゴムをつけて(全高10センチ)早駆けに使っている(写真上)。一本歯下駄の見栄えよりも機動力を重視したいというそれだけの理由だが。
一本歯下駄を履く人にとっては高さは魅力でもある。高さは正義だ…とまでは言わなくても、高さに憧れるのは不思議なことでも何でもない。
上の写真は9寸(約27センチ)。この高さになるとパフォーマンス限定の使用になってくるだろうか。実際に実際に外で履いたことはない。
いつも口を酸っぱくして言っているのは「何よりも安全と健康第一」。一本歯下駄で楽しく歩くならいいけれど、転倒して怪我をするなんていうのは絶対にあって欲しくない。
ということで、安全と健康志向でもし一本歯下駄を楽しみたいのであれば、全高10センチから12センチ程度のものをお勧めしたい。
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*ライター:
株式会社GETTA認定アンバサダー
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦
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