あえて不安定な状態にある中で、無理にバランスを整えようとすると上半身がフリーズして(固まって)しまう。まずは、肩の力を抜き、大きく息を吸ってゆっくりと深呼吸。
上体をリラックスさせて(まずは笑顔を浮かべて)、取り入れた酸素が血管を通じて全身をくまなく流れていくイメージを浮かべてみる。
声を出す際にはどうしても呼吸が絡んでくる。息を止めた状態で声は出せない。吸った息を吐く際に喉や舌、口の開き具合によって声はさまざまに変化する。
一体どうすれば楽に(心地よく)自然な呼吸ができるのか?思い通りの声を出すには?
ボイストレーナーも開発に関わり、歯を取り付ける台の位置や、履いた時の重心のあるべき場所を徹底的に追求する。それはある意味試行錯誤の連続なのかもしれない。
一本歯下駄職人がそれを形にする。
察するにこの一本歯下駄を作るプロセスは決して容易なものではなかったであろう。
外観は後ろ歯一本歯下駄MUSASHIに似ているが、歯の位置はMUSASHIよりも数センチほど前になる。筆者の持っているのは長さ24センチのサイズ。
MUSASHIの歯の中心は台の後ろ端から60ミリの位置にあるが、SOUNDは95ミリ。すなわち3センチほど前にある。
中心からの位置はSOUNDで25ミリ、MUSASHIは60ミリズレているということになる。
鼻緒は極太のものを採用。
最近のGETTAの一本歯下駄はGETTAプレミアムにせよWALK(ウォーク)にせよ極太を装着しているというのは嬉しいところ。
私が作り始めた極太鼻緒には特許も著作権もないのだけれど、こうやって一本歯下駄のスタンダードになっていってくれるとありがたい。
極太鼻緒は重さや高さのある一本歯下駄には最適。
下駄の重さが足の甲全体に分散されることもあるし、細身のものよりもフィット感が高まる。特に長時間・長距離を一本歯下駄で歩く・走る際には効果的。
歯の厚みはNANTAN(ナンタン:歯の厚さ30ミリ)などのノーマルのものに比べると薄い。TSUNE(ツネ)、WALK(ウォーク)と同じ20ミリ。
ノーマルタイプ最軽量のスキャッパはそれよりわずかに薄い18ミリだ。
話は逸れるが、NANTANなど歯が厚い一本歯下駄は歩く分には問題ない。だが、走るとなると歯の厚みがネックになる。歯の薄い一本歯下駄だと踏み出しは軽くなる。ランニングで使うならやはりSCAPPA(スキャッパ)を履くのが正解。
SOUNDは「声を使う人々」をターゲットに作られたもの。もちろん歩いたり走ったりしてもいいのだろうが、まずは、室内でSOUNDを履いたまま発声練習などボイストレーニングをやってみよう。
トレーニング方法は、GETTAの公式サイトにも紹介されている。
「SOUNDを履いた基本姿勢」
「つま先をつけた状態でのスクワット」
「椅子に座りながらできる足首ストレッチ」
の3つもぜひ取り入れていただきたい。
短期間でも集中して継続してやると効果は表れる。
姿勢が変わると体は変わる。体が変わると声も変わる。
腹筋や背筋・横隔膜をうまくコントロールして理想の声がきっと出るようになるはず。
履く前と履いた後で声の出具合がどう変わるか、まずは体験してみるところから…。
試し履きは、大阪富田林にあるぴんぽん地球(テラ)ス内PEACE RUNセレクトショップで。
オンラインで購入される方は…
https://goropia.thebase.in/items/68737821
*その他の記事一覧はこちら
*YouTube動画リスト:一本歯下駄〜One-Tooth Geta
*一本歯下駄の購入はこちらで…
*ライター:
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦
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