NANTANをベースに作られたGETTAとSCAPPAのハイブリッド的一本歯下駄、それがTSUNEだと個人的には考えている。
そんな風に考えられるのも、最軽量一本歯下駄SCAPPAの軽さと歯の厚みが薄いことで機動性に優れているという点に加え、歯が土踏まずの前よりに位置することで足の踏み出しが比較的ラクな足半(あしなか)タイプ(=ハーフサイズ)のGETTAの持ち味が活かされているという点がこのTSUNEには反映されているのだ。
厳密に言うならば、ハーフサイズというよりは、4分の3サイズ。
SCAPPAはランナーが走るために使うという目的に特化した一本歯下駄という位置付け。
「素足よりも足が軽やかな感覚になる」というキャッチコピー通り、実際に片方250グラムのこの一本歯下駄は通常500〜600グラムの全高10センチの一本歯下駄と比べてもダントツの軽さ。
軽さはある意味ランナーにとっては強みでもある。
走る距離が長くなればなるほどこの軽さはスピードにもプラスの影響を及ぼしてくれるであろうし、重い一本歯下駄を履いて一歩一歩足を踏み出す際に、振り子の原理で左右の足に連続してかかる重みは仮に42.195キロを走った場合、どれほどのものになるであろうか。
一本歯下駄ランナーにとって、一本歯下駄は重りであってはいけない。楽に速く進むためのツールであると考えるならば一本歯下駄ランナーは自ずとSCAPPAを選ぶであろう。
一本歯下駄を初めて購入される際、どんな目的で一本歯下駄を使うかということも大切なファクターであると思う。
単なる日常の散歩やウォーキングを楽しむだけなのか、一本歯下駄でマラソンを走るのか、一本歯下駄で山を登るのか…そういった明確な目的があるならばそれぞれの目的に合った一本歯下駄を選びたい。
TSUNEは単に歩くだけの目的で使うのもいいし、バランストレーニングにも使える。
鼻緒に足を入れて立ち上がったら、足の拇指球から土踏まずにかけてのフォアフット部分に体が自然と乗っかっていく。
軽く飛んでみたら、足首から膝にかけて楽に力が入り込んでいく。体をバネにしてジャンプする際、足の踏み出しがとても軽やかである。
そういった点を活かせば、跳躍系のスポーツ(バスケット、ハイジャンプ、高跳びなど)にも効果を発揮するに違いない。
歩く・走る・跳ぶなどいろんなトレーニングに使えるけれど、両足を揃えて静止する・しゃがむ・片足で立つという動きも通常の一本歯下駄に比べてまた違った感覚が得られる。
ただ、TSUNEを履いた時、土踏まず部分がTSUNEの台の後ろ部分に当たるため、体重の重い方は長時間歩いたり走ったりすると土踏まず部部分が痛くなるかもしれない。
歯の前のカド部分を立てる感じで前傾姿勢を強くすればいいのだが、それも無理というなら台の後ろ部分のカド、土踏まずに当たる部分にシリコンのゴムなどを貼っておくのもいいだろう。
*一本歯下駄TSUNEの試し履き・先行予約販売は大阪府富田林市のぴんぽん地球ス(テラス)内のんき屋で
*参考記事:「TSUNE登場!」
TSUNE登場!
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*YouTube動画リスト:一本歯下駄〜One-Tooth Geta
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*ライター:ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦
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