4月21日金曜日は日本ライトフライ級チャンピオン決定戦が行われました。
毎週トレーニングを担当させていただき一本歯下駄ムサシや一本歯下駄GETTA、一点歯下駄をトレーニングに導入している久田選手の大一番の一戦です。
本来は4月2日に拳四朗選手と対戦予定でしたが拳四朗選手のチケット販売後の本番12日前の異例のドタキャンによって仕切り直しとなっての21日。
減量期に入ってからの再調整、4月2日のチケットを払い戻す久田選手をみてきた身としては本当に思い入れのある日となりました。
何よりも拳四朗選手が久田選手との死闘を避けた中で堀川選手が受けてくれたことには大きな感謝の一戦でした。
久田選手が日本チャンピオンになる瞬間を久田選手に準備してもらったチケットをみながら何度もイメージしてきました。
そしてトレーニングは内旋だけでなく外旋を使えるための一本歯下駄トレーニング、そして腸腰筋と中臀筋が使えることで最終ラウンドまで衰えないフットワークが身につくトレーニングを続けてきました。
メインの久田選手の登場までの試合も手に汗握るものばかり。人生、歩んできた道のぶつかり合いがそこにはありました。
そして久田選手と堀川選手の試合。
対戦相手の堀川選手の入場曲は馬場俊英さんの『スタートライン』この曲を選ぶ堀川選手が如何に簡単には勝てない相手かまじまじと感じられずにはいられません。
まさに積み重ねてきたもの同士の一戦です。
ゴングが鳴り、堀川選手の頭の下げ方から今までの闘いでイメージしてきた久田選手と目の前の久田選手の強さに大きな違いを堀川選手自身が感じているのを感じました。
その危機感が堀川選手の減点も誘い終始久田選手のペースでラウンドは進んでいきます。
ただ堀川選手も現アジアチャンピオンそして2015年の日本チャンピオンだけあって巧さが際立ちます。
個人的には今回初のチャンピオンベルトの気負いとパンチの完成していない部分とで久田選手のこれから必要となるトレーニングがみえてきた一戦でもありました。
それでも見事勝利し日本チャンピオンになった久田選手。
ずっと上位ランカーであった苦労人が日本一になった瞬間でした。