一本歯下駄クラブ主催の初の登山イベントが5月28日、大阪府最高峰の金剛山(標高1125m)で開催された。
これまでの一本歯下駄クラブのイベントは、一本歯下駄フェスタや一本歯下駄ハイクなど街なかでのイベントが中心だったが、初めてアウトドアフィールドで、しかも山のトレイルを使っての実施。
凸凹道やガレ場もあるため、ただでさえ不安定な一本歯下駄で歩くことがいろんな危険を招くということも承知の上であえて開催の運びとなった。
やってみなければわからないことも多いのだが、予想しうるリスクよりもスリリングな体験を楽しむことに視点を置けば、これほど楽しいものはない…というのが結論。
もちろん、危険を回避するために、シューズやサンダルを予め用意してもらって、途中危険を感じたらいつでも履き替えればいいし、裸足でも何ら構わない。自分のレベルに応じて、まずは自分の安全を確保しながらそのリスクに挑む(あるいはリスクを愉しむ)のがこのイベントの趣旨だ。
1300年前に、修験道の開祖役小角(えんのおづぬ)も修行したと言われるこの地で、一本歯下駄の集団が揃って歩くというのも何かきっと意味があるに違いない。
トータルの距離は約7キロ。転倒者も出たがなかなかみんなたくましい。
転倒も起こりうるという意識が逆に集中力をアップさせる。ほどよい緊張感があるがゆえにさらに一本歯下駄の歯に神経を集中させる。体と大地が一体感を得る…そういった刺激もなかなか普通では体験できないものだった。
一通り歩き終えて、参加された方々の表情は一様に笑顔。
「参加してよかった」
そう言って頂けるのは主催者として最高の喜びである。
今から第二回目の開催が楽しみである。
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