星野道夫と荒川修作

購入したまるごと星野道夫特集のコヨーテがめちゃくちゃいいです。

星野道夫が亡くなってからも多くの書籍が出版されてきましたが、今回のコヨーテは星野道夫がやりかけていたことを星野道夫と共に進んでいくという意志が伝わってくる最高の一冊です。
先日の荒川修作研究会で荒川修作のテーマの一つの生死について
下記のようなメモをしていますが
………

 
この肉体が不死になる。
亡くなってからもその人を憶えている人がいる限り死なないという治癒的な悟りではない。
生きている肉体のまま死なない。
doingを働きかけ立ち上がってくるものを外につくるしかない
人間が死なないと決意する
「行為」を催しながらも大きな超えられない何かを荒川修作は肉体として越えようとしている
亡くなってからも他者に働きかける。行為を他者に働きかける。
生前出会うことがなかった他者に対しても前に進むdoingという行為を働きかけ続ける。
意味のメカニズム
生きるということは 意味をつくること
生き延びるためには 意味を見出していくしかない
生命のメカニズム
意味をつくるということは
私というものを維持すること
生きるということ
意味をつくりだしながら
生きるということが
私をつくりつづける
私が亡くなっても意味のメカニズムの探求が私というものをつくる
……………
今回の星野道夫とこの本を編集したメンバーの関係はまさにそれだと思いました。

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