未來フェスクラウドファンディングはじまりました
第一回未来フェスを2013年10月12日13日に開催しました。京都市内に60ものイベントが同時多発で開催、一つのパスポートでテーマパークのようにまわれます。
2014年は11月1日2日に開催します。
●未来フェス 企画趣旨・概要
21世紀を過ぎてから10年以上経ちました。インターネットの普及などで、私たちの生活スタイルは大きく変化しましたが、社会や経済の根本的なところでは、未だ、20世紀的な発想と権力の支配が続いています。
20世紀は組織や国家の時代でしたが、21世紀は個人や小さなグループが時代を築いていく時代になると思います。私たちは、今、これからの未来社会について、新しい発想と想いで模索している人たちを感じています。食べる、住む、着る、学ぶ、集う、遊ぶ、育てる、働く、伝える……さまざまなシーンで、新しい動きを開始している人たちを感じています。
全国各地で、新しい時代を模索する、さまざまなセミナーや講演会、ワークショップが行われていますが、個別に行なっているため、集客面その他で効率が悪いのではないかと思います。そうした動きを、日程とエリアを決めて、同時多発で実施しようという試みです。
「未来フェス」は、日本中、世界中の人たちによる、ネットワーク・フェスティバルです。
(簡単に言うと、「街コン」ならぬ「街セミ」です。)
→未来フェスHP http://miraifes.demeken.net/
【未来フェス宣言 宮崎要輔】
今まで多くの方々に多くのことを学びました。
離れていてもその多くが日々リピートされ常に共にあります。
まだまだ学んだことを日々リピートして吸収していく日々ですが
それでも大事に、大切にしている原点が日々再生されています。
その中でも
「世の中は特別優秀な人でなりたってもいない。その人達の集まりが変えることもできない。」
このことが実は一番大切にしている言葉の1つかもしれません。
大量消費社会の現代では、この10年でその集大成ともいえるダウンロード社会・通信販売社会を迎えました。
特に音楽、ゲームのダウンロードだけでなくソーシャルゲームが流行り、Amazonや価格ドットコム等のサービスが定着してきた2007年以降から2013年の現在はその極限を迎えたように思います。
そしてこのような大量消費社会の集大成のカタチであるダウンロード社会・通信販売社会によって人々は気が付かない間に「思い出」と「愛着」を損失していきました。
直接足を運ばなくても手に入る通販には物に対する「思い出」やストーリーが欠如していきます。ダウンロード購入も同じように「思い出」やストーリーもなければ、「物」そのものがないので「愛着」は更に低いものとなっていきます。
かくして現代人は今までのように大衆文化から思い出や愛着を得られず、そういった愛着の損失の歪を狙ったAKB式ビジネスモデルが一人勝ちできる社会が生まれました。
これは愛着の先を失った人々、愛着に飢えきってしまった人々、がAKB式ビジネスモデルに流れていくという仕組みです。
アイドルという偶像に失った愛着が向けられるというカタチです。
こうしたダウンロード社会、それに付随したAKB式の愛着の偽造によるビジネスモデルによって人々の中に愛着が失われ偽造されていく中の総合的な複合的なカタチとして個人間での「美学」の損失がおきていきます。
美学という自分としての美しい生き方が愛着の損失とともに失われていきます。
安倍首相が最初に首相に就任した際、「美しい国、日本。」をスローガンにし、多くのメデイアから批判を浴びたことは記憶に新しいと思います。
僕はこのことに関して「美しい」という言葉は良かったと今でも思います。ただ、安倍首相はこれを「国」という上辺の空の「マス単位」でいってしまったところに大きな問題とズレがあったのではと感じています。
今、社会がより明るくなるためにはカリスマの登場やイノベーションというよりかは、一人一人がもう一度それぞれの美学を取り戻し、「美しく生きること」「本気で生きること」ができる社会になることだと感じます。
誰かの美しい生き方に共感し、自分の弱さを見つめる中で自分の生き方に本気や美学を意識していくことができることが可能な社会です。
僕個人としてはその内容は立派である必要はないと思います。
有名である必要も何かを成し遂げる必要も、そういったものである必要はないと思います。
畑を耕すように地道に美しく、綿の種によってどこまでもひろがり、どんな環境でも花を咲かすたんぽぽのように本気で生きていけるものなら、決して使命のような役割を担うものでも、何かをなす立派な何者であるのではなく、一人一人が自分らしいものをもっていけるのならそれでいいのだと思います。熱くあってもいいし、風にふかれるのもいい。
「世の中は特別優秀な人でなりたってもいない。その人達の集まりが変えることもできない。」
これからの社会は今までの心が弱った人に寄り添う福祉社会から、
寄り添い、依存し合い停滞していくのではなく、少しずつ明るい方向に示していける社会になっていくのだと思います。
そのためにも今まで深いことを追求し、極めながらも多くの人々に知られることのなかった人、深めることは得意でも広めることが苦手な人、そういった人々が一般的な大衆社会でも認知され、深めたことを社会に還元できることが必要です。
極めた人の力、勝負の世界で生きた人、自然の世界で生き抜いた人がみてきた世界を社会的に共有していくことに染みこんでいく何かがあるかもしれません。
今、京都各地ではそのような人々が数多くの場所でワークショップ等をしていますが結局はうちわのコミュニティの世界の域を出ずに、その分野の意識の高い人の集まりで終わってしまっています。
まちづくりには、音楽には、映画には、スポーツには、デザインには、メデイアには冒険家には、ソーシャルビジネスには、ビジネスマンにはetc、、、、
それぞれにそれぞれの良さもあれば足りない視点もあります。
まちづくりにはJポップ音楽の明るさや大衆性が、さらなる刺激や視点になるかもしれませんし、Jポップ音楽の人々にはまちづくりの視点が入ることでより素敵なフェスやコミュニティを形成できるかもしれません。それだけでなく、CDが売れない時代だからこそのビジネスの考え方が生まれる可能性も十分あります。
でも現在は何処か閉じている所がある気がします。知っているけど知ってはいない。本当にいい所を吸収しあえていないもったいない現状を感じます。
また大衆における愛着の損失の副作用なのか、個々が個々に特別感、本物感を狭い世界で形成してしまっている部分も感じます。
世界は広くそして深い。
それぞれのカテゴリーで、専門分野で、世代で、互いに尊重し合い、立場も経験も超えてフェアな関係をつくれたなら、京都にいながら世界は広くそして深いことを本当の意味で実感できるかもしれません。
本当に社会を明るくしていく発明は既存のものと既存のもののありえない組み合わせから生まれてきました。
一つの限られた世代が。自分たちの世代が社会を変えるという取り組みでは結局本質は変わらないということは時代、歴史がずっと教え示してきてくれています。
若いコミュニティと時代をつくってきたコミュニティが繋がるだけでなくフェアな関係で本当に化学反応していける場所、そして時間。
未来フェスでは色んな分野のイベント主催者が日を揃え、いつものように自前の集客だけでなく、同時多発イベントを開催することにより参加者をシェアしていくことで互いの集客と異なる参加者から刺激を分かち合います。
今までは教育系イベントだったら教育系に興味のある人ないしは学生しかこなかったイベント。未来フェスではバリバリのスポーツマンの参加もあればテレビ中心生活の本当にステレオ式な家族連れが参加することもありえます。
今、社会はそんな刺激が必要な時期に来たような気がします。
「世の中は特別意識が高い人でなりたってもいない。その人達の集まりが変えることもできない。」
未来フェスで、そんなことが実現できたら、そのモデルがつくることができたなら、世界の何処かの誰かの扉を開ける何かが同時多発的に生まれるかもしれません。
未来フェスは同時多発的にイベントを開催し、同時多発的に何かが生まれるイベントです。
以下は未来フェスについての橘川さんのツイッターでの案内文章です。下記文章をお読みいただき 賛同いただける方には賛同者、イベント主催者として登録いただけると幸いです。
未来フェス新聞vol.01
(2013年6月15日)Twitterにて配信しました。
●橘川幸夫
◇今年の10月12日13日に京都で「未来フェス」を行います。ただいま仕込み準備中。先日、京都に行って、いろいろな人と会いました。京都は、今、いろんな人が流入してきていて、いろんな動きが起きている感じがします。もともと超保守的な風土と超やんちゃな人たちが入り混じった町だと思ってますw
◇シェアハウスの広がりや、小さなイベント、ワークショップなどが多発しています。これは京都だけではなく、全国各地で、新しい社会構造や人間関係のあり方を模索するような動きが起きています。それは個人レベルでも、組織の内部でも。
◇21世紀も13年が経ち、そろそろそうした動きが本格的に社会に根付いてもよいと思うのですが、なかなかそうはいってません。それは、どうしても、規模の経済学に縛られてしまう側面もあるのでしょう。
◇京都の帰りの新幹線で「未来フェス」のイメージを思いついて、すぐに京都の若い仲間たちと連絡をとり準備をはじめました。未来フェスの案内サイトは、こちらです。
http://miraifes.demeken.net/
◇僕のイメージは、今、京都で起きている、さまざまな個別イベントやワークショップを、ひとつの「時間」でつなげることです。つまり日時を決めて、同時多発でイベントを行います。
◇それぞれのイベントの内容・運営に事務局はタッチしません。いつものようにいつものことをやってもらいたい。ただ、日時を合わせましょうと。そうすれば、「未来フェス」全体で集客活動を行えます。
◇それぞれのイベントのお客さんを別のイベントに誘うことも出来ます。つまり、「顧客のシェア」をしようということです。
◇イベントの主催者は、未来フェスへの参加費は不要です。それぞれのリスクで場所を確保し運営内容を決め、それぞれの集客活動をしてもらいます。
◇まだ呼びかけをはじめたばかりですが、10程度の主催候補が決まってます。これを100ぐらいにしたいと思ってますが、それはまだ分かりません。なんでもかんでもOKにすると、怪しい物販セミナーや自己啓発系も来てしまうので、審査を行います。
◇農業問題も家族問題もメディア問題も音楽ライブもファッションショーも、いろいろ集まってます。クォリティよりも、今を生きていて、未来への意思を感じられるような動きをしている人に合流してもらいたい。
◇「街コン」が盛んですが、僕らのは「街フェス」ですw
更に、いろいろ奥深い思惑があるのですがw
◇とりあえず、会いたいのは、お客さんではなく、イベントの主催者です。みなさんの活動をつなげていきたいと思います。陰謀会議にご参集くださいw
◇「未来フェスin京都2013」は、プロトタイプのデザイン活動です。この方式がうまくいけば、各地で出来ます。インターネットとモバイル環境がフルに使えるので、未来へ向けてパスポートのシステムも開発しています。
◇これまでのビジネスショーなどは、大規模な会場を借りて、ブースを不動産屋よろしくリセールするものです。僕らのは、「今、やっている活動」を時間のスペースに並べてつなげていくものです。だいたい、大会場を借りるお金はありませんw
◇お金のある奴には革命をやる資格なし(笑)。ないから、工夫する。工夫出来るから、楽しいのです。
◇音楽関係のイベントは現在2本。ライブやコンサートやる人は、一緒にやりましょう。映画も2本検討中。まあ、ようするに、京都全体を使った学園祭だなw
10月12日13日、全国から遊びにきて欲しい。