平昌冬季五輪スピードスケート女子1000mで小平奈緒選手が銀メダルを獲得。後輩でライバルの高木美帆選手も銅メダル。
日本人にとって日本人選手がメダルを取るというのはやはり嬉しいニュース。
それ以上に、私のような一本歯下駄フリークにとってはなお嬉しいことがある。
平昌オリンピック開幕前から、メダル獲得が期待されていた小平奈緒選手の特集番組などもあって、そこで彼女が特注の一本歯下駄を使ってトレーニングに励んでいるということも紹介されていた。
古武術をヒントにしたトレーニングをやっていく中で一本歯下駄にたどり着いたのだと察するが、彼女はこんなことを言っている…
「それ(げた)で眠っていたものをシンプルに呼び起こすことができるようになったのかなと。日本の昔の人から学ぶことっていうのは、すごくたくさんあるんじゃないかなと思って」
「ピョンチャン五輪 極限への挑戦 スピードスケート 小平奈緒」(NHKクローズアップ現代のページから)
「バランスをとることによって心が整う」
とも彼女は言っている。
そのとおりだと思う。ストレッチや筋トレなど、80年代頃からいろいろと西洋式の新しいトレーニングがアスリートたちにも取り入れられるようになり、何がいいか悪いかは別として、いろんなものが変わってきたのがスポーツ界でもある。
個人的には不自然なことはあまり好きじゃないし、不自然なことを始めるとさらに不自然なことが起こるもの。
スポーツにおいても、トレーニングメソッドや食事、サプリメントなどお金をかければいろんなことができる。
ただ、人がやっているから、人がいいというから…そんな理由で取り入れたことが自分には合わないというケースも多々あるもの。
大切なのは自分のココロとカラダがきちんと対話すること。直感でよくないと思うことはたいていよくないのだから。
メディアが報じているように、小平奈緒選手はフォームを改善するために考えられるあらゆる方法を取り入れていたという。
その具体的なトレーニングメソッドについてはここではふれない。
本人が言うように、一本歯下駄は「骨盤回りの筋肉をピンポイントで刺激する」ことで体が再開発される…言い換えるならば、今まで使われなかった体の部分が動き始め、それで体内の細胞も活性化されるということだろう。
一本歯下駄を履いたことのない人にはなかなかわからないのだけれど、今、運動不足であるとか、いろんなスポーツをやっていてなかなかパフォーマンスがすぐれないだとか、ゴルフのスコアを上げたい、マラソンの自己ベストを更新したいとか、そんな方々は一本歯下駄をぜひ履いてみて欲しい。
私自身、初めて一本歯下駄を履いて歩いた時、初めて竹馬に乗れたとか、自転車に乗れた、子供の頃のあの感覚が蘇ってくるのを感じた。
コケるとか危ないとか足を捻挫するとかそんな余計な不安や心配はいらない。思っている以上に簡単に歩けるし考えている以上に楽しいものがあるはず。
小平奈緒選手銀メダルのニュースは、翌朝のテレビのワイドショーでも取り上げられ、あちこちのテレビが一本歯下駄をテーマにしている。
グーグル検索では「一本歯下駄」に関する項目が急増。
ツイッターやフェイスブックでも一本歯下駄に注目する人々のツイートや投稿があちこちに…。
かつて某番組で「納豆が体にいい」と納豆をテーマにした番組の翌日、スーパーマーケットの食品売り場から納豆が消えてしまう現象になりつつある。
一本歯下駄をネット上で販売しているサイトをチェックすると「入荷待ち」とか「在庫切れ」がちらほら。
日本という国は島国で、ムラの意識が高い国民性もあいまって、こういう現象が起こりやすいのだろう。
小平奈緒選手も今後まだ一本歯下駄でトレーニングを続けてくれるであろうが、その一本歯下駄が一過性のブームで終わることなく、伝統ある日本古来の履物として、いろんな人々が履いてくれることでみんなが笑顔に、世界が平和な方向に進んでいってくれることを期待している。
*一本歯下駄の販売はのんき屋でも