一本歯下駄金剛山登山から3週間、凸凹のある路面を意図的に歩きながら、あれこれ考えたこと…
足首は一本歯下駄を履いて歩く際にサスペンション効果を発揮する。
一本歯下駄を履き始めた頃は足首が固く、凸凹路面で転びかけたりしたけれど最近はそれがない。
足首がしなやかであれば、路面の凸凹にもかかわらず、衝撃を緩衝するショックアブソーバーの役割をするのだということ。
足首と膝が二段階でサスペンション効果を発揮すればどんな路面も難なく歩けるし走れるはず。
GoProなどのカメラを固定させるジンバルも、常にカメラが安定した位置になるように安定させる機能を持っている。一本歯下駄と足首の関係もこうでありたい。
ハンドル部分をどの位置に動かしてもカメラは水平を保つ…。カメラは一本歯下駄とそこに乗っている足、ハンドル部分を一本歯下駄の歯に置き換えて考えてみよう。
街を走るランナーはたいていアスファルトの舗装路を走るのだろうけれど、当たり前のように舗装路は平坦で凸凹がほとんどない。一方で山のトレイルのような不整地は凸凹で、小石や木の幹、ガレ場があったりして平坦なところは少ない。
すなわち、足首にかかる負担は不整地の方が多いということ。仮にこれをクロカン効果と呼ぶとして、足首に得られる様々な角度からかかる負荷が足首を強くしてくれているということだ。
私自身、80年代にオフロードばかり走っていて、クロカン効果のお陰で故障や怪我が極めて少なかったということと、自己記録を更新し続けられたということは密接に関連していると今も自負している。
故障や怪我が度重なるランナーには、ぜひとも不整地を走っていただきたい。プラス、一本歯下駄でトレイルを歩くことも…。
一本歯下駄で不整地を歩けばさらにクロカン効果は高められる。足首がサスペンション効果を発揮する際には、足首周辺の筋肉や関節がきっと総動員されて、シューズを履いている時以上に足首は鍛えられるはず。
さらには、トレイルで下りが苦手でなかなか速く走れない…という悩みを抱えたランナーはぜひ一本歯下駄で不整地を歩き走りするといい。
次の一歩をどこに踏み出すかを頭で考える以前に体が動き出す…そんなランニングもきっと夢ではなくなるだろう。
過去に下記のブログ内でも足裏センサーとバランス(重心)センサー等について書いているのでご覧頂きたい。
まだまだ一本歯下駄に関しては未知の部分も多く、検証すべきことが多々残されている。
一本歯下駄だけで一冊の論文が書けるくらいに書きたいことも山ほどある。
今後も長く一本歯下駄と付き合っていかねば…。
一本歯下駄を履く際には、無駄な力は一切いらない。ほどよい脱力感を持っておくのがいい。
ポイントはいかに脱力するかということ…だと思う。
*参考
*一本歯下駄の購入はこちらで…