2020
10.17

転ぶ!

高繁勝彦ブログ

誰も転ぶために一本齒下駄を履くわけではないのだろうけれど、油断していると一本齒下駄で転ぶことはあり得る。スキーやスノーボードでも同じ。楽しむつもりが慣れないビギナーは転ぶことで上達していくもの。

1)転倒する原因

2)転倒しそうな時にはどうしたらいいのか?

3)転倒するとどうなるのか?

4)エキスパートは転倒しない

5)転倒予防のために…

今回はそういったことについてまとめてみたい。

まずは次の動画をご覧いただこう。一本齒下駄で金剛山早駆けを楽しんでいる動画である。

3分33秒辺りで左側の一本齒下駄が小石に乗り上げたかくぼみにはまったかして足がグキっとなってしまう…

が、すぐに体勢を整えて何事もなかったかのようにまた走り出す…

1)転倒する原因

いくつか考えられるが、路面の凸凹でつまずくというのがまず一つ。

足首の柔軟性に乏しく、重心を保てなくなると大抵転ぶ。

鼻緒の緩みや下駄の歯が抜けた場合…事前に一本齒下駄の点検をすることをお勧めしたい。鼻緒は常にフィットした状態に。歯が緩んでいると普段聴き慣れない異音がするはず。履く前には特に歯のはまり具合を要チェックだ。

路面の状況がよくわからない暗闇を歩いていたり、酒気帯び、あるいは酩酊状態で一本齒下駄で歩いていても人は転倒する。できるだけそんな状況は避けよう。

バランスを崩すというのは重心を見失うこと。

常に重心センサーが働いていればバランスを崩すこともないし転倒することもない。

転びたくないがために凸凹を避けて歩くという方法もあるが、あえてそうすることをせずに、凸凹があっても転ばない自分になろうと努めることだ。

2)転倒しそうになったら…

これもある程度訓練が必要かも知れないが、転ぶ瞬間に宙に舞って、体勢を整えてから着地するという方法がある。上の動画では宙に舞ってはいないが、つまずいた方の足の荷重を反対側に移して(膝を抜くような動きで)転倒を避けている。

突発的にバランスを崩しそうになった時、足首・膝・腰を柔らかくして全身でその衝撃を吸収する感覚。

人は「怖い」と思った時、体(特に上半身)」がフリーズする。筋肉が硬直し、関節の動きも悪くなる。いくら普段ストレッチをしていてもこんな場面ではあまり役に立たないと言えよう。

柔道の受け身の考え方でいくと、倒れる際には無駄な力を抜いて体を丸めるのがいいとされている。ちょうど母親のお腹にいる胎児のようなポーズである。

転ぶ直前に一本齒下駄を履いた足を後ろ側にスライドさせて素早く下駄を脱ぐという動作も練習しておくといい。

3)転倒すると…

これまで一本齒下駄のイベントをあれこれやってきたけれど、転倒されたケースが数件。上の動画の中にあったように、一本齒下駄を履いた足が外側に倒れ足首をグキっとやってしまった訳だ。鼻緒で足を固定状態にしている以上、激しく転倒した時に第五中足骨骨折は避けられない。

整形外科で診断を受けたところ下駄骨折という診断が下されたという。

ほとんどの場合、転倒時は片側に転ぶ。よほどのことがない限り前のめりに転倒するというのは稀だ。ただし、前のめりに転倒すると顔面を怪我するか、変な手のつき方をすると手首やら肘まで骨折しかねない。

後ろ向きに転ぶと後頭部をやられてしまうので絶対に顎を引くようにしたい。そもそも一本齒下駄を履いたら大抵重心を前に移動させるようにするので後ろ重心になるのは珍しい。

4)エキスパートは転倒しない

とはいえ「弘法も筆の誤り」というくらいだから決してそんなことはない。

転ばないような工夫…安全面を最優先に考えて一本齒下駄を履くのが理想だ。

普段、山を一本齒下駄で早駆けするものの、ガレ場やザレ場ならまだ一本齒下駄でも何とか進んでいける。

だが、岩場では一本齒下駄を履かない。これは常識で考えても綱渡り以上に危険な行為でもあるからだ。転倒というよりも命の危険を伴う滑落事故につながってしまう。

転倒しそうな場面でも、それを足首レベルで未然にとどめられるのがエキスパート。膝、腰とアンバランスが上に上がってくると転倒する。しなやかな足首を作ることこそ一本齒下駄達人への道だと思う。

5)転倒予防のために…まとめ

何よりも安全と健康第一で楽しむのが一本齒下駄。

転倒を避けるために最大限の努力をすることはもちろんだが、転倒を恐れてビクビクしていてもどうにもならない。むしろそうしていると動きがガチガチになって転倒を引き起こすことになる。

上でもふれたが、一本齒下駄を履く前の点検を怠らず、常に体はリラックス。

ココロは宇宙とカラダは大地とつながるつもりで、一本齒下駄を履いたらまずは笑顔を浮かべよう。

街中の舗装された平らな道では転倒の危険は極めて少ないとは思う。一本齒下駄を履き始めた方はまずそういった路面で十分に一本齒下駄に馴染んでもらうことをお勧めする。

たまに、歩道の点字ブロックの上や公園の地道を歩いてみたりするのもいい。

ただ、ずっとそんな道ばかり歩いていては面白くないし、変化を求めたくなる気持ちも出てくるであろう。少しずつオフロードを歩く場面も楽しんでもらえたらなおいい。

一本齒下駄は転ぶために履くものでもない訳で、何度も言うように楽しむためのもの。

自分だけの楽しみ方をいろいろ工夫することでより面白いツールになってくれるのもまた一本齒下駄である。

くれぐれも安全と健康第一で楽しい一本齒下駄ライフを!

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*ライター:ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、

「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦

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