2023
01.06

出雲駅伝、全日本駅伝、箱根駅伝の全てを走り、優勝メンバーになった選手について

一本歯下駄個人ブログ, 宮崎要輔ブログ

一本歯下駄GETTAの宮崎です。今回は、箱根駅伝を完全制覇し、3大駅伝全て優勝の史上5校目の3冠を達成した駒澤大学のとある選手とのお話です。

今シーズンその3大駅伝の全てを走り優勝メンバーになったのは、絶対的大エース田澤選手、4年生山野選手、そして滋賀学園出身の3年生安原太陽選手。

さらに昨シーズンから2年連続で3大駅伝の全てを走ったのは田澤選手と安原選手の2人のみになります。

3大駅伝を走り続けるには、監督からの信頼、チームメイトからの信頼はもちろん、怪我をせず、体調を崩さない能力も重要かと思います。

安原くんが高校生の頃、滋賀学園に行くと大河先生は「宮﨑さん、安原いいでしょ」と毎回声をかけてくれました。

今の安原くんの活躍を思うと、大河先生の選手をみる眼力は本当にすごいし、その信頼こそが安原くんをここまで成長させてくれたのだと思います。

当時小さな怪我が続いていた安原くんに、最初に伝えた個別メニューは一本歯下駄でのトレーニングではなく、足指、足裏へのアプローチでした。それだけ、基本の土台からスタートしました。多くの選手は今さら基本の土台なんてと継続できないことを、安原くんはひたすら継続してくれました。

その後、足指、足裏ができてからは一本歯下駄でみぞおち周辺を充実させてそこで走るトレーニングを共有していきました。

全国高校駅伝の直前に、「宮崎さんのいう走りのコツがわかってきました」というのが印象的でした。

全国高校駅伝本番では、競技場から出てきた時の位置どりの良さ、走りに感動して涙が出たのを覚えています。

駅伝後に「いい位置どりだった」と伝えると「位置どりには自信があるんです」と自信満々にこたえてくれたのも印象的でした。

3年生を送る会では、会の終了後に「宮崎さん、今後もアドバイス等していただきたいのでLINE教えてもらってもいいですか」と聞いてきたので、とっさに大河先生に確認をとって交換したけども、自分のような外部コーチにこれができるかどうかが、伸びていく選手の特徴かもしれません。

その時に彼には「オリンピックにいけるかもしれない位置にいけるものを持っているから、自分を信じて長く競技を続けてみて」と声をかけました。

駒澤大学1年目、駒澤の同級生の層があつい中でのコロナ禍。

精神的なキツさは想像に難くない。

でも彼には、これまで出逢った大人が応援したくなる愛される力があり、自分で地道に積み重ねる中で工夫していく力があった。そして何よりも、高校時代に培ってきた、恩師との信頼関係とは何か、指導者の愛とは何か、それを誰よりも知っていたことが強豪校で生き抜く力になっていた。

自分の可能性を誰よりも信じる、信じてくれる恩師に、大人に、高校時代に出会えていた。

だからこそ、出雲、全日本とチャンスが巡り、チャンスを掴んできた。

それでもきた昨年の箱根での挫折。

同じ挫折を経験したならば、多くの選手はトラウマを払うために得意に逃げると思う。でも彼は苦手に向き合った。

得意な距離のタイプ、タイプとしての強みを誇示する選手になるのではなく、ただただ向き合い、地道を積み重ねていった。

今回の箱根駅伝のレース後、おめでとうの連絡を入れたら、「いつも一本歯下駄の動き作りを練習・レース前にやっています」と返事がきた。

知っている。走りをみればわかる。何故なら、彼の走りには毎日地味で地道なことを継続しているからこその動きがあるから。動きに全てが醸し出されている。

だから、彼の走りをみていると自ずと泣けてくる。

地味で地道なことを続けてくれているからこそ、こちらも二人三脚で一緒に走っている気持ちになる。

積み重ねたものが走りの中につまっているから、本気で応援したくなる。

大学での練習は厳しいだろうし、やらないといけないことも多いだろう。どんなに努力家でも、多くの人はそれを理由に徐々にやらなくなっていくと思う。それでも彼は、練習前の時間にずっと地道なことを続けてきている。

何十キロ走ったとか、誰よりも厳しい練習をしてきたよりも、継続が難しい、地味で地道なことを信念をもって継続する力。

そうした力を持つ選手が3大駅伝の全てを走り、3冠に貢献した。数字には表れない力を持つ選手が今後どこまで成長していくのか楽しみは尽きない。

一つ大きな分岐点となったのが、こちらの軸を捉えて高重心を実現する一本歯下駄WALKを滋賀学園在学中に安原くんに定着できたのが大きかった。箱根を目指しているランナーは是非こちらの一本歯下駄WALKを試してほしい。

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