5月6日東京ドーム
4万人以上の観衆、Amazonプライム史上最大のピーク視聴数を記録した興業で石田匠選手が井上拓真選手と世界タイトルマッチを闘いました。対戦カード
1:T・J・ドヘニーvs ブリル・バヨゴス
2:ユーリ阿久井政悟vs 桑原拓
WBA世界F級TM
3:井上拓真vs 石田匠
WBA世界B級TM
4:ジェイソン・マロニーvs 武居由樹
WBO世界B級TM
5:井上尚弥vs ルイス・ネリ
4団体統一世界SB級TM
僕の仕事は、石田匠選手の芸術的ジャブを井上拓真選手からダウンを奪える威力にすること。
減量を考えると、つけられる筋肉量は1グラムもないなかでパワーを上げる。
他の選手であれば、そのために行うのは腱ですが石田匠選手は腱がすごく使えている選手でした。
神経、骨、腱など色んなアプローチがある中で、それらを含めて個々の筋肉を合成していくことで筋肉量はつけずにパワーを上げるトレーニングを共有しました。
試合当日、1ラウンド目で「あの」井上拓真選手からダウンを奪った石田匠選手のジャブは彼のボクシング人生の全てが詰まった芸術品でした。
ボクシングは0,01秒,0,01ミリが勝敗を分ける本当に過酷で、極めに極めていく作業の競技です。
あと0,01。これが勝敗を分けます。
0,01ミリ重心をのせれたら、ジャブのあとにもう一つ追撃ができていたら。
これが自ずと勝手に無意識でなるようにするのが僕らの仕事です。
そこを結果にできなかったことがくやしくてたまらないです。
試合当日まで、相手選手の動画は徹底的にみます。時には動画は観ずに音声だけ聞くのに集中します。
それによって試合前から1番わかっていたのが、井上尚弥選手、井上拓真選手以上にお父さんでセコンドの井上真吾さんが天才的に凄いということです。
相手の長所をラウンド毎に潰していって、選手の長所を最大化させる。
実際に当日の試合を動画で振り返ってみると井上真吾さんがすごい。
選手の悲願を達成させるために、まだまだ学ばないといけないこと、身につけないといけないことだらけです。
井上尚弥選手以上に天才の井上真吾さんから学ぶものは多いです。