【頭脳、外部の脳、第二の脳の3つの脳を使いこなすということ】
「手は外部の脳である」といったのは哲学者のカントだった。
それを証明するように実際に手によって頭脳では中々困難な身体の至る所への命令を出したり、身体のスイッチを切り替えることができる。
人差し指と親指をくっつけて丸みのある円をつくることで長座体前屈の記録があがるだけの脱力ができ、
人差し指第一関節に親指を触れさせた状態をつくることで腕を振るさいの肩甲骨の可動域のをひろげることができ、
中指第一関節に親指を触れさせることで丹田をはじめとしたコアの安定を図ることができ、
中指第一関節に親指を触れさせながら小指だけに強く力を入れてバットなどのものを握りと手や腕だけでなく肩甲骨でものをしっかりと持てるようになる。
こうした様に指のちょっとした動き一つで身体への命令や身体へのスイッチを変えることができるのが手である。
この手という「外部の脳」と脳の実際の関係は更に興味深い。
全身の表面積の中で、手が占める割合は10%程度のなか、手と指をコントロールするために使われる大脳の領域は35%以上をこえている。
実際に手や指を動かした後、脳の血流量を測定したデータによれば、10%以上も脳の血流がよくなったという研究もある。
100年前、手、そして腕の動きで世界中を虜にしたルースセントデニスとデニスから学んだ人々が90歳近く生きたことと手と脳、身体との関係は何かしらある様に思う。
こうした手以上に多くの人々から「第二の脳」として扱われるのが足裏である。
私達が目を閉じて片足立ちをする時、多くの人は脚でのバランスや体幹でのバランス、脳による意識からバランスをとろうとするが実際にバランスを取る際の情報を得てバランスをとっている場所こそ足裏となる。
情報のインプット装置である足裏によって私たちの身体は力の入れ方から脱力の仕方と多くのことを会得していく。
足裏は受容器として脳に刺激を与え全身の動きを変えていきます。
足指を上げる下げる、そこへの刺激だけで骨の位置も含めて身体を操作できる。
中足骨から中足靭帯、母子内転筋にアプローチすることで大腰筋をはじめとした深層筋が働いていきます。
ただ、逆に足裏のアーチ形成が出来ていなかったり浮き指であったりすればするほど大腰筋へのアプローチの恩恵を受けにくくなります。
人の身体というのは何処かが使われていないと他の部分で補っていくのであるレベルまでは足裏や大腰筋が使えなくても努力で何とかいけますが努力で超えられない壁や怪我が続いている際は一度、足裏と大腰筋へのアプローチを試すことをオススメします。
逆にいうと足裏を育てた人ほど大腰筋などのトレーニングの効果があらわれやすいです。
手という外部の脳、足という第二の脳を使いこなすと緊張と脱力を動きのなかで身体が使いこなすことができるので肩甲骨周りや股関節周りが走るという動作のなかで柔らかくなっていきます。
3つの脳を使いこなすことは身体をしなやかに強くすることにつながっていきます。
直接お伝えする以外に3つの脳を使いこなす方法をお伝えできるのが一本歯下駄GETTAスピードリミテッドでのトランポリントレーニングです。この3つの脳を誰でも使いこなせるようになるためのトレーニングを是非実践してみてください。