伸び悩みの限界を突破する

大腰筋研究所, 宮崎要輔ブログ


毎年100mを10秒台で走る日本人は全国に500人以上は存在している。
ただ、そこから10秒7から先にいける選手となるとその数は途端に少なくなる。
大学に推薦入学で入ったスプリンターの多くが高校時代からあまりタイムを伸ばせていないのが現状である。
10秒台後半でとまる選手、高校時代と比べ大学や社会人でタイムを伸ばすことができない選手の特徴の一つにハムストリングが他選手よりも異常に強いことで速かったという場合がある。
(10秒台までいけた選手というみかたにおいての特徴としては逆立ちや懸垂、ブリッジタイプのトレーニングの取り組みが多いこととメディシンボールの真上投げの飛距離が高いことがあげられる-真上投げの飛距離が伸びた=タイムが伸びる前兆という選手も多い)
ハムストリングを武器とした走りの場合において10秒7から先の道は練習しても練習しても突破の難しい大きな壁として存在している。
そうした中で現在多くの現場で問題とすべきところは未だに選手がハムストリングを怪我した際、その理由をハムストリングの柔軟性の欠如であったり、ハムストリングの筋力が走力に比べて弱いからだとする指導者が多いといったことなのかもしれない。
小学生の頃からその才能を発揮していた選手が高校以降でつまづくいている場合このパターンが非常に多い。
よく、肉離れがクセになってしまったという選手の声を耳にするがその原因はハムストリングだけに目を向けていることにある。腰痛と同じようにハムストリングの怪我も多くの場合ハムストリングそのものに原因はないことの方が多い。
プロ野球の読売巨人軍のここ最近の人気低迷の理由の一つはトレーニング方法にあると個人的には考えている。
この10年において巨人の選手はあまりにも広背筋やハムストリングといった身体の後ろの筋肉ばかりを鍛えすぎている。
これら身体の後ろ側にある大きな筋肉の筋力をまず高め、そこから肩周り等のインナーマッスルを鍛えることで多くの選手が150キロを投げることができるようになったり、パワーをあげてホームランを打てるようになるメソッドなのだろう。
だがこのメソッドによって今の巨人の選手は単年では成績を残せるかもしれないが10年安定して毎年高いレベルの成績を残せる選手がでないという状況が生まれていった。
毎年継続的に成績を残せない選手は一時的なスターにはなれても毎日そのプレーを追いたくなるようなスーパースターにはなれない。
毎年のように巨人の選手が走塁中に大怪我をするのもこれは身体が硬いのでも準備運動が足りないのでもなく鍛えに鍛えたハムストリングと鍛えることができていない大腰筋とのバランスが悪くなっているからである。
このハムストリングと大腰筋にかんしては野球界においての大きな失敗は大腰筋に腸骨筋を加えた腸腰筋という大きなくくりにしてしまったことのように思える。
大腰筋、腸骨筋とそれぞれ単体で鍛える方法と腸腰筋として大きなくくりにした時の鍛える方法とその効果はイメージ以上にかけ離れている。
フットボール(サッカー)をみていくとJリーグの選手、特に子ども時代から足が速かったであろうと考えられるプレースタイルの選手にハムストリングの強さを武器とした走りの選手が多くみられる。
ただここでもハムストリングの強さを武器とした選手の特徴として潜在能力を発揮できていない、一度怪我をしはじめたら怪我を重ねていくということがあげられる。
Jリーグ、JFL、地域リーグでプレーする多くの選手が大腰筋、腸骨筋のトレーニングとそれにあわせた走り方で大きく変わる可能性や伸び代を秘めている。
「宇佐美貴史が世界で活躍するためには」に続く