◀ トレイル・ウルトラ大図鑑 SAROMA LAKE ─ HOKKAIDO
日本のウルトラの、原点。

サロマ湖100kmウルトラマラソン

ONE HUNDRED KILOMETERS BY THE LAKE ─ JUNE
北海道北見市・佐呂間町・湧別町。オホーツク海とサロマ湖に挟まれた道を100km走る。日本のウルトラマラソンを代表する一本で、平坦で走りやすいコースと、ワッカ原生花園の景観で知られる。6月の北海道は涼しく、100kmを走るには恵まれた条件が揃う。初めての100kmに選ばれることも多い。
北海道 サロマ湖畔例年 6月100km平坦・涼しい・原生花園
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サロマ湖100kmウルトラマラソンとは

要点の要約

サロマ湖100kmウルトラマラソンは、北海道のサロマ湖畔で例年6月に開催される100kmのウルトラマラソンである。オホーツク海とサロマ湖に挟まれた道を走る。

日本のウルトラマラソンを代表する一本で、平坦で走りやすいコースと、終盤に現れるワッカ原生花園の景観で知られる。6月の北海道は涼しく、100kmを走るには恵まれた条件だ。そのため初めての100kmに選ばれることも多い。ただし100kmは100kmであり、フルマラソンの延長では走り切れない。

BASIC INFO

基本情報OVERVIEW

⚠ 開催日・距離・定員・参加費・制限時間・関門・必携装備・コースは年度によって変わります。とくにこの分野は必携装備が直前に更新されることがあります。エントリー前に必ず大会公式サイトで最新の要項をご確認ください。
項目内容
開催地北海道 北見市・佐呂間町・湧別町
開催時期例年 6月※正確な開催日は公式で要確認
距離100km
コースの性格平坦で走りやすい。終盤にワッカ原生花園を通る
気候6月の北海道。本州より涼しく走りやすいが、天候の変化はある
関門複数設定※時刻は年度により異なる。公式で要確認
アクセス女満別空港/JR網走駅ほか※会場までの交通は公式で要確認
THE COURSE

海と湖のあいだを、まっすぐONE HUNDRED KILOMETERS

オホーツク海とサロマ湖という二つの水面に挟まれた道を走る。高低差が小さく、走りやすいぶん、100kmという距離そのものと正面から向き合うことになる。

平坦は、易しさではない

坂がないぶん、同じ筋肉を同じリズムで使い続けることになる。フォームの癖がそのまま蓄積し、終盤に一点の痛みとして現れる。起伏のあるコースのほうが筋肉の使い分けが起きて楽、という声もあるほどだ。

ワッカ原生花園

終盤に現れる海岸草原。花の季節と重なり、疲れ切った身体に景色が効く区間だ。ただし遮るものがなく、風と日射をそのまま受ける。ここで気力が切れるランナーも多い。

涼しさという恵み

6月の北海道は本州の同時期より涼しい。100kmで最も怖いのは暑さによる消耗なので、この条件は大きな利点になる。ただし天候が崩れれば話は変わる。具体的なコース・関門は年度により変わるため公式で確認を。

RACE STRATEGY

100kmの時間設計フルの延長では、走れない

100kmはフルマラソンの2.4倍ではない。別の競技だと考えて組み立てる。

序盤
遅すぎるくらいで入る。100kmは前半の貯金がほぼ効かない。設定より落として入り、身体が温まってから巡航へ。ここでの数分は後半の一時間に化ける。
30〜50km
淡々と刻む。フルの距離を過ぎてもまだ折り返し。景色の変化と5kmごとの区切りで気持ちを保つ。給水は必ず取る。
50〜70km
ここが分岐点。脚も胃も落ちてくる時間帯。食べられなくなる前に食べる。走れないなら歩く。止まらないことを最優先に。
エイド
時間を決めて入る。やることを決めておく。座ると立てなくなる。長居した分だけ関門が迫る。
70km以降
歩いてもいい。ここまで来たら完走が全て。パワーウォークと小走りを繰り返して距離を削る。
撤退
止める判断も正しい。強い痛み、意識の混濁、尿が出ないなどの異常があれば救護へ。次の大会はまたある。

完走までの時間の目安(100km)

おおよその所要時間過ごし方の目安
上位層7〜9時間台ほぼ止まらず走り続ける層
中位層11〜13時間程度歩きを織り交ぜて進む
完走ライン付近制限時間ぎりぎり関門との勝負。エイド滞在の管理が要

※ 路面・天候・累積標高・エイドでの滞在時間で大きく変わります。制限時間と各関門の時刻は大会・年度により異なるため、必ず公式で確認してください。

GEAR AND CUT-OFF

必携装備と関門この大会で特に効くところ

ロードのウルトラでは必携装備の指定は限定的なことが多い。ただし十数時間動き続けるための準備は自分で整える必要がある。

  • 補給食──十数時間ぶん。エイドだけに頼らず食べ慣れたものを持つ
  • 着替え・ドロップバッグ──中盤で靴下やシャツを替えると後半が変わる
  • 塩分・電解質──長時間では水だけでは足りない
  • 日焼け止め・帽子──長時間の日射は消耗を早める
  • ワセリン・絆創膏──こすれと靴擦れは長距離で必ず起きる
  • 雨具──天候が変わっても止まれない距離である

関門は、エイド滞在込みで計算する

100kmでは関門が複数設定される。エイドでの滞在が合計で一時間を超えることは珍しくないため、走行時間だけで計算すると必ず足りなくなります。各関門の閉鎖時刻を一覧にして携行し、走りながら計算しないこと。制限時間・関門は年度により異なるため公式で確認してください。

※ 必携装備・関門・エイド配置は年度により変わり、直前に更新されることもあります。必ず最新の要項をご確認ください。

HOW TO CHECK

最新の開催情報を調べる要項の読み込みが、そのまま準備になる

日程・定員・参加費・関門・必携装備は年度で変わります。とくにこの分野は必携装備が直前に変更されることもあるため、一次情報の確認が欠かせません。

① 関門時刻を一覧化する
100kmでは関門が完走の可否を決める。閉鎖時刻を書き出して携行する。
② エイドの位置と内容を確認
どこで何が出るかを知っておくと、自前で持つ量が決まる。
③ 交通と宿を早めに
会場周辺の宿は限られる。エントリーと同時に押さえるくらいでちょうどよい。

十万歩の先に、
フォームの答えが出る。

100kmは十万歩を超える。一歩ごとのわずかなブレーキも、その回数だけ積み上がる。平坦なコースは、その積み上がりを隠してくれない。足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保つ──同じ速度をより少ない力で出せる身体だけが、七十キロを過ぎても同じ動きを続けられる。

RACE REPORTS

完走記・体験談 リンク集情報が少ない大会ほど、生の声が効く

この分野は完走記の数がロードより少なく、一本の記録が持つ価値が大きい。下のリンクからまとめてアクセスできる。

※ 上記は外部サイトの検索結果・第三者の完走記へのリンクです。掲載内容は各運営者・投稿者に帰属します。

おすすめの完走記があれば、このリンク集に個別に掲載していきます。この大会を走った記録をお持ちの方は、ぜひ教えてください。
RECOVERY

レース後の過ごし方長時間動いた身体を、戻す

長距離レースの後の身体は、フルマラソンとは比較にならないダメージを負っている。100kmの疲労は数日では抜けない。

直後〜1時間
止まらず、汗を冷やさない。ゴール後すぐ座り込まず、ゆっくり歩いて呼吸を整える。乾いた服に着替え、上着を羽織る。水分と食べられるものを早めに口にする。
当日
食べて、温めて、早く眠る。十数時間動いた身体は消化力も落ちている。受け付けるものから少しずつ。入浴で温め、脚を高くして休む。
翌日
走らない。歩く。完全に動かないより、ゆっくり歩くほうが回復は進みやすい。強い痛みや腫れ、尿の色の異常があれば医療機関へ
数日〜数週間
焦らず戻す。100kmの疲労は数日では抜けない。呼吸と姿勢を整えることから始め、次のレースは十分に間隔を空ける。

呼吸を深め、姿勢を整えるコンディショニングには、リカバリー向けの一本歯下駄TOTONOEも活用できます。※ 体調に不安があるとき、痛みが強いときは無理をせず医療機関を受診してください。

GLOSSARY

レース用語ミニ辞典知っておくと要項が読める

累積標高D+コース全体で登った標高差の合計。トレイルやウルトラでは距離以上に負荷を左右する指標。
関門(カットオフ)CUT-OFF指定時刻までに通過できないと先へ進めない地点。長距離レースでは完走の可否がここで決まる。
必携装備MANDATORY GEAR主催者が携行を義務づける装備。レインウェア・ライト・カップ等。不備は出走不可や失格の対象になる。
パワーウォークPOWER WALK急な登りで走らずに速く歩く技術。長距離では走るより効率がよい場面が多い。
テクニカルTECHNICAL岩・木の根・急斜面など走行が難しい路面の総称。走力より足の置き方が問われる。
エイドステーションAID給水・補給・救護の拠点。長距離レースでは装備確認や休息の場にもなる。
グロスタイムGROSS号砲から計測した時間。関門の判定に使われることが多い。
DNFDID NOT FINISH完走できずにレースを終えること。長距離では珍しくなく、判断としての撤退も含む。
固有受容感覚PROPRIOCEPTION関節や筋、足裏から得る自分の身体の位置・傾き・圧の感覚。不整地では特に重要。
腱優位TENDON-DOMINANT筋で固めず腱の弾性で衝撃をいなし、次の一歩へ返す身体の使い方。
ドロップバッグDROP BAG事前に預けて指定地点で受け取る荷物。着替えや補給を中継地点に送れる。
睡眠不足対応SLEEP数十時間に及ぶレースで生じる眠気への対処。仮眠・カフェイン・ペース調整で管理する。

※ 用語の運用は大会ごとに異なります。必ず参加する大会の要項をご確認ください。

SIGHTSEEING

大会前後に楽しむ 周辺スポット&穴場サロマ湖・網走|地図つき

オホーツク沿岸は海の幸と原生花園の土地。走ったあとに数日いたくなる。

地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

定番

ワッカ原生花園
コース終盤の舞台。海と湖を分ける砂州に花が咲く、国内有数の海岸草原。
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網走監獄
明治期の建築を移築保存した博物館。北海道開拓の歴史に触れられる。
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能取岬
オホーツク海に突き出す岬。灯台と草原と海の風景。
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穴場

サロマ湖畔の温泉
湖畔に点在する温泉。走った身体を休められる。
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北の大地の水族館(北見)
川の魚を見せる工夫で知られる小さな水族館。
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オホーツク流氷館
流氷を体感できる施設。夏でもマイナスの世界に入れる。
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地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

※ 各スポットの「Googleマップで見る」から地図・経路・営業情報を確認できます。山間部の施設は季節により営業状況が変わります。

BODY BUILDING

長時間を走り切る身体づくり足裏から、十万歩に耐える身体へ

足裏の質が、十数時間分積み上がる

100kmは十万歩を超える。一歩あたりのわずかなブレーキが、その回数だけ積み上がる。足裏の固有受容感覚が鋭ければ接地が最適化され、無駄な減速が減る。ウルトラでは効率の差が数時間の差になる

腱で弾めば、脚が最後まで残る

着地衝撃を筋の力で受け止め続ける走りは、フルでも脚を消耗させる。それが100kmになればどうなるか。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で衝撃をいなす腱優位の身体は、同じ速度をより少ない力で維持できる。

崩れた姿勢で走り続けないために

長時間走で最も危険なのは、フォームが崩れたまま数時間走り続けることだ。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、疲れても歩幅とピッチを保ちやすく、負担が一点に集中しない。故障の多くはここで決まる。

一本歯下駄で、一歩の質を変える

不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。走行距離を増やさずに一歩の効率を上げられるのは、ただでさえ練習量が多くなるウルトラに向けて現実的な選択肢になる。

▶ さらに詳しく:マラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル腱優位システム完全解説ヒラメ筋と一本歯下駄バランストレーニングの選び方完全ガイド

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FAQ

よくある質問サロマ湖100kmウルトラマラソン Q&A

サロマ湖100kmウルトラマラソンとはどんな大会ですか?

北海道のサロマ湖畔で例年6月に開催される100kmのウルトラマラソンです。オホーツク海とサロマ湖に挟まれた平坦なコースで、終盤にワッカ原生花園を通ります。日本のウルトラマラソンを代表する一本として知られ、6月の北海道は涼しく100kmを走るには恵まれた条件が揃います。

初めての100kmに向いていますか?

平坦で涼しいという条件から、初100kmに選ばれることは多くあります。ただし100kmはフルマラソンの延長では走り切れません。フル完走の経験に加え、50〜60km程度の長時間走を経験してから臨むことをおすすめします。

平坦なら楽ですか?

坂がないぶん、同じ筋肉を同じリズムで使い続けることになります。フォームの癖がそのまま蓄積し、終盤に一点の痛みとして現れるため、起伏のあるコースのほうが筋肉の使い分けが起きて楽だという声もあります。平坦は易しさとは違います。

補給はどうすればいいですか?

100kmではエイドに頼るだけでなく、食べ慣れたものを自分で持つことが重要です。十数時間の行動では必ず胃が受け付けなくなる時間帯が来ます。食べられなくなる前に食べる、が鉄則です。塩分・電解質も忘れずに。事前の長時間走で自分に合うものを見つけておいてください。

関門はどう考えればいいですか?

複数の関門が設定され、エイドでの滞在時間が積み上がります。合計で一時間を超えることは珍しくないため、走行時間だけで計算すると足りなくなります。各関門の閉鎖時刻を一覧にして携行してください。

6月の北海道の気候はどうですか?

本州の同時期より涼しく、100kmを走るには恵まれた条件です。ただし天候が崩れれば話は変わり、雨と風が重なれば体温を奪われます。ワッカ原生花園は遮るものがなく風と日射を直接受ける点にも注意してください。

走ったあとの楽しみは何ですか?

オホーツク沿岸は海の幸の宝庫です。ホタテ、カニ、サケなど。観光では網走監獄、能取岬、オホーツク流氷館などがあります。サロマ湖畔には温泉もあり、走った身体を休められます。

一本歯下駄はこの大会の練習に役立ちますか?

役立ちます。長時間の行動では、一歩あたりのわずかな効率差がその回数だけ積み上がります。一本歯下駄は不安定な一本の歯の上でバランスを取ることで、足裏の固有受容感覚を高め、衝撃を腱でいなす動きと、ぶれない軸を同時に育てます。走行距離を増やさずに土台を育てられる点が実用的です。一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売しています。

一本歯下駄の使い方を直接教わることはできますか?

はい。全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。詳しくはインストラクターネットワークのサイト(instructor.getta.jp)をご覧ください。

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