富士登山競走
富士登山競走とは
富士登山競走は、山梨県富士吉田市で例年7月に開催される登山競走である。市役所前をスタートし、富士山の山頂を目指す。距離は約21km、標高差はおよそ3,000m。
数字だけ見ればハーフマラソンだが、その全てが登りである。序盤は舗装路、中盤から登山道に入り、終盤は岩がちの斜面を這うように進む。関門が非常に厳しいことでも知られ、山頂コースに挑むには五合目コースでの完走実績が求められるのが通例だ。加えて高山病と低体温症という、ロードにはないリスクが待っている。
基本情報OVERVIEW
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催地 | 山梨県富士吉田市〜富士山頂 |
| 開催時期 | 例年 7月※正確な開催日は公式で要確認 |
| 距離・標高差 | 約21km/標高差およそ3,000m |
| コース | 山頂コース/五合目コース※種目は公式で要確認 |
| 参加資格 | 山頂コースは五合目コースの実績が必要になるのが通例※要件は年度により変更 |
| 関門 | 非常に厳しい。関門通過が完走の可否を決める |
| 特有のリスク | 高山病・低体温症。標高差が大きいため |
ひたすら、上へABOUT 21KM AND 3000M OF ASCENT
このコースには下りがない。スタートからゴールまで、一貫して登り続ける。それが他のどの大会とも違う点だ。
市街地の舗装路
序盤は富士吉田の市街地を走る。傾斜はまだ緩やかで、ここは「走れる」区間だ。ただしここで飛ばすと、登山道で完全に止まる。標高差3,000mが待っていることを忘れないこと。
馬返しから登山道へ
舗装路が終わり、本格的な登山道が始まる。ここから走行はほぼ不可能になり、パワーウォークが主体になる。手も使う区間が出てくる。
森林限界から上
樹木が消え、岩と砂礫の斜面になる。空気が薄くなり、気温は市街地と十数度違うことも。天候が急変すれば、そこは夏でも冬の山になる。具体的なコース・関門は年度により変わるため、公式で必ず確認を。
登り続けるための配分走らない勇気が、完走を作る
この大会の攻略は明快だ。序盤で心拍を上げないこと。それだけで完走率は変わる。
完走までの時間の目安(約21km・標高差3,000m)
| 層 | おおよその所要時間 | 過ごし方の目安 |
|---|---|---|
| 上位層 | 3時間前後 | ほぼ止まらず登り切る層 |
| 中位層 | 4時間前後 | 関門を意識しながら進む |
| 完走ライン付近 | 制限時間ぎりぎり | 関門との勝負になる |
※ 路面・天候・累積標高・エイドでの滞在時間で大きく変わります。制限時間と各関門の時刻は大会・年度により異なるため、必ず公式で確認してください。
必携装備と関門この大会で特に効くところ
標高3,000mを超える場所へ向かう。夏の市街地と山頂は、まったく別の環境だと考えて装備を組む。
- 防風・保温着──山頂付近は夏でも冷える。これが命綱になる
- レインウェア──天候の急変は前提。濡れと風が重なると危険
- 手袋──岩場では手を使う。冷えると細かい動作ができない
- 飲料──登り続けるため発汗量が多い。携行量を多めに
- 下山用の装備──ゴール後の下山手段と防寒を確認しておく
- 携帯電話──緊急時の連絡手段
関門が、この大会の本体
富士登山競走は関門の厳しさで知られる。五合目、八合目などに設定された関門を一つでも越えられなければ、そこで終わりだ。序盤の市街地で余裕があっても、登山道に入れば速度は劇的に落ちる。「市街地でどれだけ貯金を作れるか」ではなく「登山道でどれだけ落とさないか」で考えるのが正しい。関門時刻は年度により異なるため、必ず公式で確認してください。
※ 必携装備・関門・エイド配置は年度により変わり、直前に更新されることもあります。必ず最新の要項をご確認ください。
最新の開催情報を調べる要項の読み込みが、そのまま準備になる
日程・定員・参加費・関門・必携装備は年度で変わります。とくにこの分野は必携装備が直前に変更されることもあるため、一次情報の確認が欠かせません。
登りは、走力ではなく
接地の効率を試してくる。
斜面では、足を置いた瞬間に地面が返してくる力の向きが変わる。踏ん張って力めば力むほど、その力は前に進む力にならずに消える。足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保つ──同じ心拍で誰より高く登れる身体は、筋力ではなくこの効率で決まっている。
完走記・体験談 リンク集情報が少ない大会ほど、生の声が効く
この分野は完走記の数がロードより少なく、一本の記録が持つ価値が大きい。下のリンクからまとめてアクセスできる。
※ 上記は外部サイトの検索結果・第三者の完走記へのリンクです。掲載内容は各運営者・投稿者に帰属します。
レース後の過ごし方長時間動いた身体を、戻す
長距離レースの後の身体は、フルマラソンとは比較にならないダメージを負っている。標高差3,000mを登り切った脚と、薄い空気で働き続けた呼吸筋には、相応の疲労が残る。
呼吸を深め、姿勢を整えるコンディショニングには、リカバリー向けの一本歯下駄TOTONOEも活用できます。※ 体調に不安があるとき、痛みが強いときは無理をせず医療機関を受診してください。
レース用語ミニ辞典知っておくと要項が読める
※ 用語の運用は大会ごとに異なります。必ず参加する大会の要項をご確認ください。
大会前後に楽しむ 周辺スポット&穴場富士吉田|地図つき
富士吉田は富士登山の玄関口。吉田のうどんと浅間神社がある。
定番
穴場
※ 各スポットの「Googleマップで見る」から地図・経路・営業情報を確認できます。山間部の施設は季節により営業状況が変わります。
不整地を越える身体づくり足裏から、路面を読む身体へ
足裏で、路面を読む
不整地では一歩ごとに地面の形が変わる。足裏の固有受容感覚が鋭ければ、岩や根の上でも接地の瞬間に微調整が働き、足首を捻らずに通過できる。感覚が鈍いほど、目で見て脳で判断してからでは間に合わない。
腱で、下りの衝撃をいなす
トレイルの下りは、ロードの比ではない衝撃が連続する。筋の力で受け止め続ければ大腿と膝が数時間でつぶれる。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で吸収し、弾んで next の一歩へ返す腱優位の身体なら、下りが脚を削る区間から進む区間に変わる。
傾斜が変わっても、軸を保つ
登り・下り・トラバースと姿勢が絶えず変わる。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、傾きの中でも無駄なく身体を運べる。軸が曖昧だと一歩ごとに立て直しの力が要り、それが十数時間分積み上がる。
一本歯下駄は、不整地の予習になる
不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。これはトレイルで起きていることと同じ構造だ。山に入れない日でも、足裏と腱と軸を育てておける。
▶ さらに詳しく:マラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル/腱優位システム完全解説/ヒラメ筋と一本歯下駄/バランストレーニングの選び方完全ガイド
市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論あります。
全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。独学で迷わず、直接学びたい方へ。
よくある質問富士登山競走 Q&A
富士登山競走とはどんな大会ですか?
山梨県富士吉田市の市役所前をスタートし、富士山の山頂を目指す登山競走です。距離は約21km、標高差はおよそ3,000m。数字だけ見ればハーフマラソンですが、その全てが登りです。関門が非常に厳しいことで知られ、山頂コースに挑むには五合目コースでの完走実績が求められるのが通例です。
いきなり山頂コースに出られますか?
多くの年度で山頂コースには参加資格が設けられ、五合目コースでの完走実績が求められます。まず五合目コースに挑戦し、そこから翌年以降に山頂を目指すのが標準的な道筋です。要件は年度により変わるため、必ず公式で確認してください。
高山病が心配です
標高3,000mを超えるため、高山病のリスクは現実的にあります。頭痛、吐き気、強い倦怠感、判断力の低下が主な兆候です。これらが出たら無理をせず、下山するか救護に申し出てください。呼吸を意識的に深くする、ペースを上げすぎないことが予防になります。持病のある方は事前に医師にご相談ください。
夏なのに寒いのですか?
山頂付近の気温は市街地と十数度違うことがあります。7月でも山頂は冬に近い環境で、天候が急変すれば風雨に叩かれます。濡れた状態で風に当たれば低体温症のリスクは現実になるため、防風・保温着は必ず携行してください。
関門はどれくらい厳しいですか?
この大会の核心が関門です。五合目、八合目などに設定され、一つでも越えられなければそこで終わりになります。序盤の市街地で余裕があっても、登山道に入れば速度は劇的に落ちます。関門時刻を暗記して臨んでください。
登りはどう進めばいいですか?
登山道に入ったらパワーウォークが主体になります。歩幅を狭め、一定のリズムを保ち、呼吸が乱れない速度を守り続ける。無理に走ろうとすると心拍が跳ね上がり、かえって遅くなります。腕も使って全身で登ってください。
ゴール後はどうやって下りるのですか?
下山の手段と所要時間は事前に確認しておく必要があります。ゴール後の下山中に体温が下がるため、防寒着も必要です。下山も含めて一日の行程だと考えて計画してください。詳細は公式の案内をご確認ください。
一本歯下駄はこの大会の練習に役立ちますか?
役立ちます。不整地では一歩ごとに地面の形が変わり、目で見て判断してからでは間に合いません。一本歯下駄は不安定な一本の歯の上でバランスを取ることで、足裏の固有受容感覚を高め、衝撃を腱でいなす動きと、ぶれない軸を同時に育てます。走行距離を増やさずに土台を育てられる点が実用的です。一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売しています。
一本歯下駄の使い方を直接教わることはできますか?
はい。全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。詳しくはインストラクターネットワークのサイト(instructor.getta.jp)をご覧ください。


