◀ トレイル・ウルトラ大図鑑 ASO VOLCANO TRAIL ─ KUMAMOTO
火山の縁を、走る。

阿蘇ボルケーノトレイル

ON THE CALDERA RIM ─ JUNE
熊本県阿蘇市・南阿蘇村ほか。世界有数のカルデラである阿蘇の外輪山と草原を走るトレイルランニングレース。樹林帯の少ない開けた草原の稜線が続き、他の日本のトレイルとはまるで違う景観になる。視界が開けているぶん風と日射を直接受け、天候の影響も大きい。火山地形そのものを走るという、国内では稀な体験ができる一本だ。
熊本県 阿蘇例年 6月複数距離外輪山・草原・視界が開ける
DEFINITION ─ READ IN 60 SEC

阿蘇ボルケーノトレイルとは

要点の要約

阿蘇ボルケーノトレイルは、熊本県阿蘇で例年6月に開催されるトレイルランニングレースである。世界有数のカルデラである阿蘇の外輪山と草原を走る。

日本のトレイル大会の多くは樹林帯を走る。だがこの大会は違う。樹林帯が少なく、開けた草原の稜線が続く。火山地形そのものを走るという国内では稀な体験ができる一方、視界が開けているぶん風と日射を直接受ける。日陰がないという条件は、想像以上に消耗を早める。

BASIC INFO

基本情報OVERVIEW

⚠ 開催日・距離・定員・参加費・制限時間・関門・必携装備・コースは年度によって変わります。とくにこの分野は必携装備が直前に更新されることがあります。エントリー前に必ず大会公式サイトで最新の要項をご確認ください。
項目内容
開催地熊本県阿蘇市・南阿蘇村ほか
開催時期例年 6月※正確な開催日は公式で要確認
距離複数設定※距離・種目は年度により変更
コースの性格外輪山と草原。樹林帯が少なく視界が開ける
特有の条件日陰がない。風と日射を直接受ける
気候6月の九州。梅雨と重なる可能性がある
アクセスJR豊肥本線・阿蘇駅/熊本空港※会場までの交通は公式で要確認
THE COURSE

草原の稜線を、たどるON THE CALDERA RIM

阿蘇のカルデラは、外輪山がぐるりと盆地を囲む地形だ。その縁を走るということは、常に視界が開けているということでもある。

日陰が、ない

樹林帯を走る大会では、木々が日射と風を遮ってくれる。ここにはそれがない。晴れれば日射を全身に受け、風が吹けば直接当たる。同じ距離でも消耗の速度が違う。

草原の路面

草地や火山灰質の路面が続く。雨が降れば滑りやすくなり、乾けば砂埃が舞う。岩場のテクニカルさとは別種の難しさがある。

景観という報酬

カルデラを見下ろしながら走る時間は、日本の他のトレイルでは得られない。視界の広さがそのまま報酬になる。具体的なコース・関門は年度により変わるため公式で確認を。

RACE STRATEGY

開けた稜線の攻略日射と風を、計算に入れる

この大会では体温管理が他のトレイル以上に重要になる。暑さでも寒さでも、逃げ場がない。

日射対策
帽子とサングラスは必携に近い。日陰がないため、頭部への直射が続く。水分の消費も樹林帯より速いので、携行量を多めに。
稜線では風をまともに受ける。向かい風では無理に押さず、歩幅をやや狭めて重心を安定させる。体温を奪われるのも早い。
天候急変
逃げ場がないことを忘れない。雨と風が重なれば、6月でも体温は急速に落ちる。レインウェアは必ず携行し、降り始めたら早めに着る。
登り
パワーウォークに切り替える。外輪山の登りでは走ろうとせず、一定のリズムで歩く。
下り
草地と火山灰は滑る。濡れていれば特に。速度より確実性を優先する。
撤退
視界が開けていても道は迷う。草原ではマーキングを見失いやすい。分からなくなったら、気づいた地点まで戻る。

完走までの時間の目安(複数距離)

おおよその所要時間過ごし方の目安
上位層数時間ほぼ止まらず進み続ける層
中位層中盤の時間帯エイドで補給と装備調整を挟む
完走ライン付近制限時間ぎりぎり関門との勝負になる

※ 路面・天候・累積標高・エイドでの滞在時間で大きく変わります。制限時間と各関門の時刻は大会・年度により異なるため、必ず公式で確認してください。

GEAR AND CUT-OFF

必携装備と関門この大会で特に効くところ

日陰のない稜線を走る。暑さと寒さの両方に備える必要がある、珍しい条件の大会だ。

  • 帽子・サングラス──日陰がないため、他の大会以上に効く
  • 飲料──日射で消費が速い。携行量は多めに
  • レインウェア──逃げ場がないため、天候急変時の生命線になる
  • 保温着──風雨が重なれば6月でも体温は落ちる
  • 日焼け止め──長時間の直射は消耗そのものを早める
  • ヘッドライト・携帯電話──緊急時の備え

関門と、天候による判断

関門の管理に加えて、この大会では天候による中止・短縮の判断が行われることがあります。開けた稜線は落雷や強風のリスクが高いためです。主催者の指示には必ず従ってください。関門時刻は一覧にして携行し、走りながら計算しないこと。制限時間は年度により異なるため公式で確認を。

※ 必携装備・関門・エイド配置は年度により変わり、直前に更新されることもあります。必ず最新の要項をご確認ください。

HOW TO CHECK

最新の開催情報を調べる要項の読み込みが、そのまま準備になる

日程・定員・参加費・関門・必携装備は年度で変わります。とくにこの分野は必携装備が直前に変更されることもあるため、一次情報の確認が欠かせません。

① 必携装備リストを印刷する
項目が多く、性能基準まで指定されることがある。前日までに全て揃え、背負って重量を体感しておく。
② 累積標高と関門を確認
距離よりD+が難易度を決める。高低差図を印刷して眺めておく。
③ 交通と宿を早めに
山間部の会場は宿が限られる。エントリーと同時に押さえる。

遮るものがない場所では、
身体が全部を受ける。

樹林帯では、木々が日射も風も引き受けてくれる。草原にはそれがない。吹きつける風のたびに姿勢を立て直していれば、その力は距離の分だけ積み上がる。足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保つ──外から力が加わっても崩れない身体は、遮るもののない場所でこそ差になって現れる。

RACE REPORTS

完走記・体験談 リンク集情報が少ない大会ほど、生の声が効く

この分野は完走記の数がロードより少なく、一本の記録が持つ価値が大きい。下のリンクからまとめてアクセスできる。

※ 上記は外部サイトの検索結果・第三者の完走記へのリンクです。掲載内容は各運営者・投稿者に帰属します。

おすすめの完走記があれば、このリンク集に個別に掲載していきます。この大会を走った記録をお持ちの方は、ぜひ教えてください。
RECOVERY

レース後の過ごし方長時間動いた身体を、戻す

長距離レースの後の身体は、フルマラソンとは比較にならないダメージを負っている。日射と風にさらされ続けた身体は、距離以上に消耗している。

直後〜1時間
止まらず、着替える。ゴール後すぐ座り込まず、ゆっくり歩いて呼吸を整える。山では汗が冷えると一気に体温を奪われる。乾いた服に着替え、上着を羽織る。水分と食べられるものを早めに。
当日
足の点検を先に。不整地では靴擦れ・爪下出血・擦過傷が起きやすい。入浴前に足指と爪を確認する。温めて、食べて、脚を高くして休む。
翌日
走らない。歩く。下りのダメージは大腿に深く残る。平坦な道をゆっくり歩くほうが回復は進みやすい。強い痛み・腫れ・しびれが残るなら医療機関へ
数日後
整えてから、戻す。呼吸と姿勢を整えることから始め、軽いジョグへ段階的に。長時間の不整地走の疲労は、自覚より深いことがある。

呼吸を深め、姿勢を整えるコンディショニングには、リカバリー向けの一本歯下駄TOTONOEも活用できます。※ 体調に不安があるとき、痛みが強いときは無理をせず医療機関を受診してください。

GLOSSARY

レース用語ミニ辞典知っておくと要項が読める

累積標高D+コース全体で登った標高差の合計。トレイルやウルトラでは距離以上に負荷を左右する指標。
関門(カットオフ)CUT-OFF指定時刻までに通過できないと先へ進めない地点。長距離レースでは完走の可否がここで決まる。
必携装備MANDATORY GEAR主催者が携行を義務づける装備。レインウェア・ライト・カップ等。不備は出走不可や失格の対象になる。
パワーウォークPOWER WALK急な登りで走らずに速く歩く技術。長距離では走るより効率がよい場面が多い。
テクニカルTECHNICAL岩・木の根・急斜面など走行が難しい路面の総称。走力より足の置き方が問われる。
エイドステーションAID給水・補給・救護の拠点。長距離レースでは装備確認や休息の場にもなる。
グロスタイムGROSS号砲から計測した時間。関門の判定に使われることが多い。
DNFDID NOT FINISH完走できずにレースを終えること。長距離では珍しくなく、判断としての撤退も含む。
固有受容感覚PROPRIOCEPTION関節や筋、足裏から得る自分の身体の位置・傾き・圧の感覚。不整地では特に重要。
腱優位TENDON-DOMINANT筋で固めず腱の弾性で衝撃をいなし、次の一歩へ返す身体の使い方。
ナイトセクションNIGHT SECTION日没後に走る区間。ヘッドライトが必須で、体温低下と眠気への備えが要る。
ドロップバッグDROP BAG事前に預けて指定地点で受け取る荷物。着替えや補給を中継地点に送れる。

※ 用語の運用は大会ごとに異なります。必ず参加する大会の要項をご確認ください。

SIGHTSEEING

大会前後に楽しむ 周辺スポット&穴場阿蘇|地図つき

阿蘇はカルデラと温泉の土地。走った地形を、翌日は展望台から眺められる。

地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

定番

大観峰
阿蘇五岳とカルデラを一望する展望所。走ったコースを俯瞰できる。
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草千里ヶ浜
中岳の麓に広がる草原。放牧された馬が草を食む風景。
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黒川温泉
阿蘇北側の人気温泉地。走った身体を休めるのに最適。
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穴場

白川水源
南阿蘇の湧水。毎分数十トンが湧き出す透明な池。
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鍋ヶ滝(小国)
裏側に回り込める滝。緑に囲まれた静かな空間。
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阿蘇の赤牛
阿蘇の草原で育つ褐毛和種。長時間走ったあとの食事に。
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地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

※ 各スポットの「Googleマップで見る」から地図・経路・営業情報を確認できます。山間部の施設は季節により営業状況が変わります。

BODY BUILDING

不整地を越える身体づくり足裏から、路面を読む身体へ

足裏で、路面を読む

不整地では一歩ごとに地面の形が変わる。足裏の固有受容感覚が鋭ければ、岩や根の上でも接地の瞬間に微調整が働き、足首を捻らずに通過できる。感覚が鈍いほど、目で見て脳で判断してからでは間に合わない。

腱で、下りの衝撃をいなす

トレイルの下りは、ロードの比ではない衝撃が連続する。筋の力で受け止め続ければ大腿と膝が数時間でつぶれる。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で吸収し、弾んで next の一歩へ返す腱優位の身体なら、下りが脚を削る区間から進む区間に変わる。

傾斜が変わっても、軸を保つ

登り・下り・トラバースと姿勢が絶えず変わる。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、傾きの中でも無駄なく身体を運べる。軸が曖昧だと一歩ごとに立て直しの力が要り、それが十数時間分積み上がる。

一本歯下駄は、不整地の予習になる

不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。これはトレイルで起きていることと同じ構造だ。山に入れない日でも、足裏と腱と軸を育てておける。

▶ さらに詳しく:マラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル腱優位システム完全解説ヒラメ筋と一本歯下駄バランストレーニングの選び方完全ガイド

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市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論あります。

全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。独学で迷わず、直接学びたい方へ。

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FAQ

よくある質問阿蘇ボルケーノトレイル Q&A

阿蘇ボルケーノトレイルとはどんな大会ですか?

熊本県阿蘇で例年6月に開催されるトレイルランニングレースです。世界有数のカルデラである阿蘇の外輪山と草原を走ります。樹林帯が少なく開けた稜線が続くのが最大の特徴で、日本の他のトレイル大会とはまるで違う景観になります。

樹林帯がないと何が違うのですか?

日陰がないということです。晴れれば日射を全身に受け、風が吹けば直接当たります。同じ距離でも消耗の速度が違い、水分の消費も速くなります。帽子・サングラス・日焼け止めは、他の大会以上に効きます。

天候が崩れたらどうなりますか?

開けた稜線は逃げ場がありません。雨と風が重なれば6月でも体温は急速に落ちます。レインウェアは必ず携行し、降り始めたら早めに着てください。また落雷や強風のリスクから、天候による中止・短縮の判断が行われることもあります。主催者の指示には必ず従ってください。

路面はどうですか?

草地や火山灰質の路面が続きます。雨が降れば滑りやすくなり、乾けば砂埃が舞います。岩場のテクニカルさとは別種の難しさで、特に下りでは速度より確実性を優先してください。

道迷いの心配はありますか?

視界が開けているぶん安心しがちですが、草原ではマーキングを見失いやすいという特有の難しさがあります。目印になる地形が少ないためです。分からなくなったら、気づいた地点まで戻るのが原則です。

必携装備は何が要りますか?

レインウェア、ヘッドライトと予備電池、保温着、携帯電話、飲料、非常食、ファーストエイド、マイカップなどが一般的に指定されます。内容は年度により変わり、直前に更新されることもあります。装備検査で不備があれば出走できません。前日までに全て揃えてください。

関門はどう考えればいいですか?

関門が複数設定され、エイドでの滞在時間が積み上がります。走行時間だけで計算すると足りなくなります。閉鎖時刻を一覧にして携行してください。制限時間は年度により異なるため公式で確認を。

走ったあとの阿蘇の楽しみは何ですか?

阿蘇はカルデラと温泉の土地です。大観峰から走ったコースを俯瞰でき、草千里ヶ浜では放牧された馬が見られます。黒川温泉、白川水源、鍋ヶ滝などもあり、走った身体を休められます。食では阿蘇の赤牛が知られています。

一本歯下駄はこの大会の練習に役立ちますか?

役立ちます。不整地では一歩ごとに地面の形が変わり、目で見て判断してからでは間に合いません。一本歯下駄は不安定な一本の歯の上でバランスを取ることで、足裏の固有受容感覚を高め、衝撃を腱でいなす動きと、ぶれない軸を同時に育てます。走行距離を増やさずに土台を育てられる点が実用的です。一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売しています。

一本歯下駄の使い方を直接教わることはできますか?

はい。全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。詳しくはインストラクターネットワークのサイト(instructor.getta.jp)をご覧ください。

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CONDITION ─ 一本歯下駄
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整える。声が変わる。呼吸が深まる。歯に高強度ゴムを備えたリカバリー・コンディショニングモデル。走ったあとに身体を整えたいランナーや、初めての一足にも。
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APEX ─ 二枚歯下駄
REDEZA
蹴らない。ためない。捻らない。二枚歯が足首の屈曲を制限し、微細な重心移動だけで身体を導く到達点。武術的な身体操作を求める上級者へ。
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