◀ 市民マラソン大図鑑 TOKYO MARATHON ─ TOKYO
この一本から、すべてが始まった。

東京マラソン

THE ORIGIN OF CITIZEN MARATHON ─ MARCH
2007年、東京の真ん中を数万人が走った。それまで一部の競技者のものだったマラソンが、街と市民のものになった瞬間だった。日本の市民マラソンブームは、まぎれもなくこの大会から始まっている。新宿の高層ビル群を出発し、飯田橋、浅草の雷門、両国、日本橋、銀座、そして東京駅前へ。走ることが、そのまま東京を読むことになる42.195km。抽選倍率は高く、多くの人にとってまず出走権を得ることが最初の関門だ。この図鑑は、その抽選の仕組みから、当日の走り方までを一枚に束ねる。
東京都例年 3月フルマラソン国内最大級・抽選制
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東京マラソンとは

要点の要約

東京マラソンは、東京都心を舞台に例年3月に開催される、日本最大級のフルマラソンである。2007年の創設をきっかけに日本の市民マラソンは一気に広がった。いわば日本の市民マラソンの原点にあたる大会だ。

コースは都心の名所を縫うように進み、沿道は途切れることのない人で埋まる。高低差は大きくなく、記録も狙えるコースでありながら、祝祭としての熱量も国内随一。一方で、参加希望者が定員を大きく上回るため出走権を得ること自体が難しい。だからこそ、当選したときの高揚と、走り切ったときの意味は特別なものになる。

BASIC INFO

基本情報OVERVIEW

⚠ 開催日・距離種目・定員・参加費・制限時間・コース・エントリー方式は、年度によって変わります。エントリーの前に、必ず大会公式サイトで最新の情報をご確認ください。この図鑑では、年度によらず変わらない大会の性格と、走るための準備をまとめています。
開催地東京都(都心部を巡る)
開催時期例年 3月(早春)※正確な開催日は公式で要確認
距離種目フルマラソン(42.195km)ほか※種目・距離の詳細は公式で要確認
コースの特徴都心の名所を巡る都市型コース。高低差は大きくなく記録も狙える
規模国内最大級。沿道の観衆も含め、街全体が動く大会
エントリー抽選が基本。倍率が高く、複数の出走権ルートがある※方式・枠は年度で変わるため公式で要確認
会場アクセス都心のため鉄道網が充実。スタート・フィニッシュ地点は年度により異なる※公式で要確認
ENTRY & LOTTERY

出走権を得るにはこの大会は、走る前に「当たる」必要がある

多くの市民マラソンは申し込めば走れる。しかし東京マラソンは違う。参加希望者が定員を大きく上回るため、まず出走権を得ることが最初の関門になる。ここでは、一般的に知られている出走権のルートを整理する。

1. 一般抽選

もっとも基本的なルート。募集期間内に申し込み、抽選結果を待つ。倍率は非常に高く、一度で当選する人のほうが少ない。落選しても翌年また申し込む──そうやって何年も挑戦しているランナーは珍しくない。募集時期は開催の半年以上前になることが多いので、募集開始のタイミングを逃さないことが最初のコツだ。

2. チャリティ枠

大会が指定する事業や団体へ寄付を行うことで出走権を得るルート。抽選に頼らず参加できる可能性がある一方、一定額以上の寄付が条件となる。金額や対象事業、募集人数は年度により異なる。「どうしても今年走りたい」「支援したい活動がある」という人に向く。

3. 資格記録による枠

一定の記録を持つランナー向けの枠が設けられることがある。所定の期間内に公認大会で基準タイムを満たしていることが条件で、対象となれば抽選を経ずに出走できる場合がある。基準タイムと対象大会は年度ごとに定められるため、狙う場合は早めに要項を確認したい。

4. その他の枠

大会によっては、公式のメンバーシップ制度に伴う先行枠、地域・自治体に関連した枠、ツアー事業者を通じた参加枠などが用意されることがある。年度によって有無も内容も変わるため、必ず公式サイトの最新情報を確認すること。

⚠ 出走権をめぐる注意

  • ゼッケンや出走権の個人間での売買・譲渡は認められていません。発覚した場合、失格や以後の参加資格の取り消しにつながります
  • 他人の名義で走る「代走」は、事故時に本人確認や医療対応ができず、命に関わる危険があります
  • 非公式な仲介や、当選を保証すると謳うサービスには注意してください

正規のルートで参加することが、自分自身の安全を守ることにもつながります。

※ エントリー方式・枠の種類・寄付額・基準記録・募集時期は、いずれも年度により変わります。本セクションは一般的な仕組みの説明であり、必ず大会公式サイトの最新要項をご確認ください。

HOW TO CHECK

最新の開催情報を調べるOFFICIAL INFO

この大会では、エントリー情報こそが最重要だ。募集開始を逃さないよう、早めに一次情報を押さえておきたい。

① 募集開始の時期を把握する
一般抽選の募集は、開催の半年以上前に始まることが多い。公式サイトやメール配信で告知されるため、前年の夏ごろには公式を確認しておきたい。
② 自分に合う枠を比較する
一般抽選、チャリティ、資格記録──どのルートが現実的かを、費用と走力の両面から検討する。年度により枠の内容は変わるので、要項の比較は必須。
③ 当選後の要チェック項目
制限時間・関門、スタートブロック、前日までの受付(大規模大会は事前受付が必須のことが多い)、手荷物、交通規制。受付を逃すと走れません
THE COURSE

東京を、脚で読むTHROUGH THE CAPITAL

東京マラソンのコースは、この街の縮図だ。高層ビル、寺社、下町、老舗の商業地、そして皇居前。ふだんは電車で点として訪れる場所が、一本の線としてつながる

高層ビル街から下町へ

スタート地点の高層ビル群を抜け、街の表情は次々に変わっていく。江戸から続く下町の空気、川と橋、老舗の並ぶ通り。走るにつれて時代が行き来する感覚は、この大会でしか味わえない。

途切れない沿道

国内最大級の観衆が、42.195kmのほぼ全域を埋める。ボランティアの数も膨大で、街全体がこの一日のために動いている。その熱気は、30km以降の脚が重くなった時間帯にこそ効いてくる。

記録も狙えるコース

都心を巡るコースは高低差が大きくなく、3月という気温も走りやすい。自己ベストを狙うランナーも多い。ただし参加者が多いぶん序盤の混雑は避けられないため、最初の数kmで無理に前へ出ようとしないことが肝心だ。具体的なコースや高低差は年度により変わるため、公式のコース図で必ず確認を。

RACE STRATEGY

大規模都市型コースの攻略混雑と熱気を味方にする

数万人が走る大会には、小規模大会にはない固有の難しさがある。混雑、待ち時間、そして高揚感。区間ごとの考え方を押さえておこう(具体的な距離・高低差は年度により異なるため、公式のコース図とあわせて活用してほしい)。

スタート前
待機時間の冷えに備える。大規模大会は整列からスタートまでが長い。3月とはいえ朝は冷える。使い捨ての防寒を必ず用意し、直前まで脱がない。トイレは早めに済ませる。
〜5km
混雑は「そういうもの」と割り切る。序盤は人が密集し、思うように進めない。ここで無理に追い越そうとすると、蛇行で余計な距離と体力を使う。最初の数kmは想定より遅くて当然と考え、焦らない。
5〜30km
流れに乗って、淡々と刻む。道が広がれば自然にペースは安定する。沿道の歓声に押されて上げすぎないよう、5kmごとの通過タイムを確認しながら進む。給水は各所で確実に。
30km
「壁」と、沿道の力。フル最大の関門。ここで脚が止まるのは、多くが接地衝撃の蓄積とエネルギー切れ。序盤を抑え、こまめに補給してきたランナーほど軽く越えられる。そして、この区間の声援は本当に効く。
終盤
顔を上げて、街に応える。ここまで来たなら、残した脚で走り切る。多くの人が当選を願い、走れなかった人もいる大会だ。その一日を、最後まで受け取りたい。

ペース × 完走タイム早見表(42.195km)

地点サブ3.53時間30分サブ44時間00分サブ4.54時間30分サブ55時間00分
必要ペース4:59 /km5:41 /km6:24 /km7:07 /km
5km24:5328:2632:0035:33
10km49:4656:531:03:591:11:06
15km1:14:391:25:191:35:591:46:39
20km1:39:321:53:452:07:592:22:12
ハーフ地点
(21.098km)
1:45:002:00:002:15:002:30:00
25km2:04:252:22:122:39:582:57:45
30km2:29:182:50:383:11:583:33:18
35km2:54:113:19:053:43:584:08:51
40km3:19:053:47:314:15:574:44:24
フィニッシュ
(42.195km)
3:30:004:00:004:30:005:00:00

※ 42.195kmを均等ペースで走った場合の目安です。大規模大会では序盤の混雑で必ず遅れが出ます。最初の5kmは表より遅くなる前提で、中盤以降に戻す設計にしてください。制限時間・関門の通過時刻は大会・年度により異なります。必ず公式で確認してください。

完走できる?セルフチェック

  • 練習で30km前後を走り切れる(走+歩でも可)なら、フル完走が視野に入る
  • ハーフをおおむね2時間半〜3時間で完走できれば、制限時間の緩やかなフルの完走は現実的
  • 週2〜4回・3〜6か月の継続で、初フル完走を目指すのが一般的なステップ
  • 当選から本番まで期間があるとは限らない。当選後すぐに計画を立てるのが安全
FUELING

補給の考え方30kmの壁の半分は、燃料切れ

フルマラソンで身体が動かなくなる原因の少なくとも半分は、体内に蓄えた糖が尽きることにあります。走力ではなく燃料の問題なので、補給の設計で改善できます。

  • 1本目は10km前後、以降5〜7kmごと(30〜45分に1回が目安)
  • ジェルは必ず水と一緒に。水なしは胃に負担がかかる
  • 給水は喉が渇く前に、少量をこまめに。冬でも飛ばさない
  • 本番で初めてのものを口にしない。胃腸トラブルの最大の原因
  • 20km・30km前後で塩分・電解質も意識する

※ 必要量は体重・発汗量・ペース・気温で大きく変わります。必ず練習で試して自分に合う量とタイミングを見つけてください。持病のある方は医師にご相談ください。

PREPARATION TIMELINE

準備タイムライン応募から、スタートラインまで

この大会の準備は「エントリー」から始まる。当選してから走り込みを始めるのでは遅いこともある。

前年の夏〜秋
エントリー。公式サイトで募集情報を確認し、一般抽選またはその他の枠に応募する。募集開始を逃さないのが最重要。この時点から走れる身体づくりを始めておくと、当選後が楽になる。
当選後すぐ
逆算して計画を立てる。本番までの週数を数え、走り込みの計画を作る。初フルなら3〜6か月、週2〜4回が一般的な目安。参加費の支払い期限も忘れずに。
1か月前
本番想定の練習。30km走などで長い距離に慣れる。本番で履くシューズ・ウェアを決め、必ず練習で試す。補給食もこの時期に試しておく。
2週間前
疲労を抜く。走行距離を段階的に減らし、疲労を残さない。新しい練習や強度アップは行わない。受付の日時・場所を確認し、行けるスケジュールを確保する。
前日
受付と休息。大規模大会は事前受付が必須のことが多い。会場は混雑するため時間に余裕を。ゼッケンと計測チップを装着し、持ち物を並べて確認。早めに就寝する。
当日朝
とにかく早めに動く。スタート3時間前を目安に起床。会場周辺と最寄り駅は極端に混雑するため、想定より早く家を出る。トイレと荷物預けを済ませ、整列時間に間に合わせる。
CHECKLIST

持ち物・準備チェックリスト早春の都心と、長い待機時間に備える

3月の東京は走りやすい気温だが、大規模大会ゆえに待機時間が長い。この間に身体を冷やさないことが最大の課題になる。

約14℃
約5℃
3月 平年の目安
最高/最低
東京の3月は、フルマラソンに適した気温です。平年で日中の最高がおよそ13〜15℃、朝の最低は5℃前後。走り出せば快適ですが、大規模大会は整列からスタートまでの待機が長く、風のある日は体温を奪われます。速乾ウェアの上に使い捨てできる防寒を重ね、スタート直前まで脱がないのが鉄則です。※平年の目安です。当日は必ず最新の天気予報を確認してください。
  • ランニングシューズ(履き慣れたもの。新品での本番は避ける)
  • ウェア上下(速乾素材。気温に合わせて長袖/半袖+アームカバー)
  • スタート前の防寒(使い捨て可能な上着・ポンチョ。待機が長い大会では必須)
  • 手袋(朝の冷え対策。走りながら外せる薄手が便利)
  • 補給食・エネルギージェル(混雑で取り逃す想定で多めに)
  • 絆創膏・ワセリン(靴擦れ・こすれ防止)
  • ゼッケン・計測チップ(前日受付で受け取り、当日までに装着)
  • 受付でもらう手荷物袋(大規模大会は指定袋のみ預かり可のことが多い)
  • 着替え・タオル(ゴール後の汗冷え対策に)
  • 交通系ICカード・現金(帰路の移動用。走行中に持てる工夫も)

※ 手荷物預かりの方法・受付の要否・持ち込み制限は大会により異なり、大規模大会ほど厳格です。必ず公式の案内を確認してください。

ACCESS

会場へのアクセス都心開催ならではの注意

交通の便は日本一だが、それゆえの混雑がある。大会当日は「いつもの東京」ではないと考えたい。

手段ルートの考え方向いている人
鉄道都心のため路線は豊富。ただし大会当日の最寄り駅は極端に混雑する。一駅手前で降りて歩くのも有効ほぼ全員。想定より早く動くのが鉄則
前泊する都内または近郊のホテルに前泊し、当日の移動時間と混雑リスクを減らす地方からの遠征組。朝の余裕は武器になる
飛行機・新幹線全国から羽田空港・東京駅へ。前日受付があるため、前日入りが基本になる遠方からの参加。日程は2泊で組むと安心
大会当日は都心の広範囲に交通規制がかかるため、実質的に推奨されない非推奨。公共交通を使うこと

※ スタート・フィニッシュ地点、交通規制の範囲、シャトルの有無は年度により変わります。旅程を組む前に必ず最新情報をご確認ください。当日は都心の広範囲で規制がかかるため、応援者の移動計画にも影響します。

FOR SUPPORTERS

応援・観戦ガイド数万人の中から、見つけてもらうために

数万人が走る大会では、応援は「見つけてもらう」ことが最大の課題になる。事前の約束がすべてを決める。

① 地下鉄で複数回応援できる
都心の鉄道網を使えば、同じランナーを2〜3回応援することも可能。公式のコース図と地下鉄路線図を重ねて、移動しやすい地点を先に決めておく。ただし当日は駅も混雑する。
② 通過時刻を計算し、幅を持たせる
ランナーの目標タイムから通過予想時刻を逆算する(本ページのペース早見表が使える)。序盤の混雑で数分〜十数分遅れるため、早めに着いて長めに待つ心づもりで。
③ 目印を徹底的に決めておく
数万人の中では、普通の応援は届かない。「◯km地点の◯◯前、進行方向の右側」まで具体的に約束し、目立つ色の服やボードを用意する。ランナー側も走る位置を決めておく。
④ ゴール後の待ち合わせは離れた場所で
ゴール周辺は極端に混雑し、携帯もつながりにくい。あえて少し離れた駅や店を待ち合わせ場所にするのが確実。時間も具体的に決めておく。

※ 応援可能な場所、コースへの立ち入り、当日の交通規制と公共交通の運行は大会・年度により異なります。移動計画を立てる前に、必ず公式の案内をご確認ください。

SIGHTSEEING & HIDDEN GEMS

大会前後に楽しむ 周辺観光スポット&穴場コース沿いの東京|地図つき

地方から遠征するなら、走った街をあらためて歩いてみたい。コース沿いの定番と、走りながら気になった場所を訪ねる穴場を紹介する。

地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

定番の名所

定番
浅草寺・雷門
江戸から続く東京最古級の寺。大提灯の雷門と仲見世通りは、コース沿いの最大の見どころ。
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定番
日本橋
五街道の起点。麒麟像の立つ橋と、老舗の並ぶ通り。東京の「原点」にあたる場所。
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定番
銀座
日本を代表する商業地。走った翌日に歩けば、レース中とはまったく違う顔を見せる。
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定番
皇居外苑
都心の中心にある広大な緑地。ランナーの聖地・皇居ランのコースでもある。
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地元通の穴場

穴場
神楽坂
石畳の路地と料亭、小さな店が並ぶ坂の街。喧噪から少し外れた東京がある。
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穴場
両国・江戸東京博物館周辺
相撲の街。ちゃんこ鍋の店が並び、江戸の歴史を辿れる一角。
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穴場
清澄白河
庭園と現代美術館、そしてコーヒーの街。ゆっくり歩くのに向いた下町。
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穴場
築地場外市場
朝から活気のある食の街。走った翌朝の朝食にちょうどよい。
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穴場
東京都庁展望室
無料で東京を一望できる展望室。走ったコースを上から眺めるのも一興。
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地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

※ 各スポットの「Googleマップで見る」から、地図・経路・営業情報を確認できます。営業時間・定休日・入場方法は施設により異なるため、事前にご確認ください。

当たったからには、
走り切れる身体で行きたい。

何年も応募して、ようやく手にした一枚のゼッケン。その日を、脚が止まった記憶で終わらせたくない。42.195kmを最後まで顔を上げて走れるかどうかは、走り込みの量だけでは決まらない。着地衝撃を筋肉で受け止め続ける身体は、必ず終盤に代償を払う。足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保つ──その準備が、当選という幸運に応えることになる。

BODY BUILDING FOR THE FULL

42.195kmを走り切る身体づくり足裏から、終盤に崩れない身体へ

フルマラソンの完走は、走り込みの量だけでは決まらない。故障せず、終盤まで脚をもたせる身体をどうつくるか。三つの要点を押さえよう。

足裏の解像度を上げ、接地を最適化する

長い距離では、一歩ごとの接地の質が、そのまま脚のもち方を左右する。足裏の固有受容感覚が鋭ければ、接地が最適化され、衝撃を上手に逃がせる。感覚が鈍いと特定の部位に負担が集中し、終盤の故障につながる。

筋肉で固めず、腱で弾む

42.195kmという距離では、着地衝撃を筋肉の力で受け止め続ける走りは、必ず脚を消耗させる。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で衝撃をいなし、弾むように進む腱優位の身体なら、省エネで、平坦な都市型コースの単調な反復にも粘れる。

最後まで、軸をぶらさない

距離を重ねるほど、姿勢は乱れていく。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、疲れてきても歩幅とピッチを保ちやすい。終盤に顔を上げて沿道に応えられるかは、この軸の安定にかかっている。

一本歯下駄で、崩れない足裏をつくる

足裏の解像度・腱優位・姿勢の軸──この三つを同時に育てる道具が一本歯下駄だ。不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋肉で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。地面の上では気づけない自分の癖が、一本の歯の上でははっきり現れる。走り込みと組み合わせれば、42.195kmを走り切る土台になる。

▶ さらに詳しく:東京マラソン対策 最終2週間のテーパリング14日プロトコルマラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル腱優位システム完全解説|筋肉で固めるな、腱で弾めバランストレーニングの選び方完全ガイド

INSTRUCTOR NETWORK

市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論あります。

全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。独学で迷わず、直接学びたい方へ。

一本歯下駄理論を見る →
RECOVERY

レース後48時間の過ごし方走り切った身体を、次へつなぐ

フルを走り抜いた身体は、大きなダメージを負っている。ゴール後は移動も混雑するため、順序を決めておくと楽になる。

直後〜1時間
止まらず、汗を冷やさない。ゴール後すぐに座り込まず、ゆっくり歩いて呼吸を整える。3月の都心は汗が冷えると一気に体温を奪われる。乾いた服に着替え、上着を羽織る。水分と、食べられるものを早めに口にする。
当日
食べて、温めて、早く眠る。入浴で身体を温め、脚を高くして休む。混雑した電車で長く立ち続けるのは避け、こまめに脚を動かす。遠方からの参加なら、無理に日帰りせず一泊するほうが回復は進む。
翌日
走らない。歩く。筋肉痛が出ても、完全に動かないより、ゆっくり歩くほうが回復は進みやすい。皇居周辺や下町を散歩する程度がちょうどよい。痛みが強い箇所や、腫れ・違和感が続く場合は無理をせず、必要なら医療機関へ。
2日目以降
整えてから、戻す。すぐに走り込みを再開せず、呼吸と姿勢を整えることから始める。身体の反応を見ながら、軽いジョグへ段階的に戻していく。焦って強度を上げると、疲労が抜けないまま次の故障につながる。

呼吸を深め、姿勢を整えるコンディショニングには、リカバリー向けの一本歯下駄TOTONOEも活用できます。走ったあとに身体を整えることが、次の一本への最短距離になります。

RACE REPORTS

完走記・感想ブログ リンク集走った人の生の声を読む

当選の喜び、当日の混雑、沿道の熱気、そして完走の瞬間──下のリンクから、東京マラソンの完走記・体験談・動画へまとめてアクセスできる。抽選に関する体験談も多い。

※ 上記は外部サイトの検索結果・第三者の完走記へのリンクです。掲載内容は各運営者・投稿者に帰属します。検索結果は日々更新されるため、常に最新の体験談にアクセスできます。

おすすめの完走記・レースレポートがあれば、このリンク集に個別に掲載していきます。東京マラソンを走った記録をお持ちの方は、ぜひ教えてください。
GLOSSARY

レース用語を確認する要項が読めるようになる

グロスとネットの違い、関門、スタートロス、テーパリング——要項に出てくる用語は、知らないと当日に響きます。とくに関門はグロス基準で運用されることが多く、後方スタートのランナーはその差だけ余裕が減ります。

FAQ

よくある質問東京マラソン Q&A

東京マラソンとはどんな大会ですか?

東京マラソンは、東京都心を舞台に例年3月に開催される、日本最大級のフルマラソンです。2007年の創設をきっかけに日本の市民マラソンが一気に広がったことから、日本の市民マラソンの原点とも言える大会です。都心の名所を巡るコースと、国内最大級の沿道の観衆が特徴です。開催日や詳細は年度により異なるため、公式情報をご確認ください。

東京マラソンはいつ開催されますか?

例年、3月(早春)に開催されています。ただし正確な開催日は年度によって異なります。エントリーの募集は開催の半年以上前に始まることが多いため、参加を検討する際は前年の夏ごろから公式サイトを確認しておくとよいでしょう。

どうすれば出走できますか?抽選ですか?

一般エントリーは抽選が基本で、参加希望者が定員を大きく上回るため倍率は高くなります。このほか、寄付を伴うチャリティ枠、一定の記録を持つランナー向けの資格記録による枠、公式のメンバーシップに伴う枠などが設けられることがあります。枠の種類・条件・募集時期は年度により変わるため、必ず公式サイトの最新要項をご確認ください。詳しくは本ページの「出走権を得るには」をご覧ください。

抽選に落ちたら、他に方法はありますか?

寄付を伴うチャリティ枠や、基準記録を満たすランナー向けの枠など、抽選以外のルートが設けられることがあります。ただし条件や募集人数は年度により異なります。なお、ゼッケンや出走権の個人間での売買・譲渡は認められておらず、発覚すれば失格や以後の参加資格の取り消しにつながります。他人の名義で走る代走は、事故時に本人確認や医療対応ができず命に関わる危険があるため、絶対に避けてください。

コースは走りやすいですか?記録は狙えますか?

都心を巡るコースは高低差が大きくなく、3月という気温もあって記録を狙うランナーも多い大会です。ただし参加者が非常に多いため、序盤は混雑して思うように進めません。最初の数kmは想定より遅くなるのが普通で、そこで無理に追い越そうとすると蛇行で余計な距離と体力を使います。具体的なコースや高低差は年度により変わるため、公式のコース図で確認してください。

3月の東京は寒いですか?服装はどうすればいいですか?

東京の3月は、平年で日中の最高がおよそ13〜15℃、朝の最低が5℃前後と、フルマラソンに適した気温です。ただし大規模大会は整列からスタートまでの待機が長く、風のある日は体温を奪われます。速乾ウェアの上に使い捨てできる防寒着を重ね、スタート直前まで脱がないのが鉄則です。薄手の手袋も朝の冷え対策に有効です。

フルマラソンは何時間くらいで完走できますか?制限時間はありますか?

完走タイムは走力と練習量によって大きく異なり、多くの市民ランナーは4時間台後半から6時間台で完走します。フルマラソンには制限時間(関門)が設けられており、これを過ぎると先へ進めません。制限時間は大会・年度によって異なるため、必ず公式で確認してください。目標フィニッシュに必要な平均ペースと5kmごとの通過タイムは、本ページの早見表で確認できます。

前日受付は必要ですか?

大規模大会では、事前に会場でゼッケンなどを受け取る「前日までの受付」が必須とされることが多く、受付を逃すと走れません。受付会場は混雑するため、時間に余裕をもって向かってください。遠方から参加する場合は、前日入りを前提に2泊で日程を組むと安心です。受付の要否・日時・場所は年度により異なるため、必ず公式で確認してください。

当日のアクセスで気をつけることはありますか?

都心開催のため鉄道網は充実していますが、大会当日の最寄り駅は極端に混雑します。想定より早く家を出る、一駅手前で降りて歩く、といった工夫が有効です。また都心の広範囲に交通規制がかかるため、車での来場は実質的に推奨されません。応援者の移動計画にも規制が影響するので、事前に公式の案内を確認してください。

家族や友人が応援に行きます。何を準備すればいいですか?

数万人が走る大会では「見つけてもらう」ことが最大の課題です。「何km地点の◯◯前、進行方向の右側」まで具体的に約束し、目立つ色の服やボードを用意してください。地下鉄を使えば同じランナーを2〜3回応援できますが、当日は駅も混雑します。序盤の混雑で通過が数分〜十数分遅れるため、早めに着いて長めに待つ心づもりで。ゴール周辺は非常に混雑するので、待ち合わせはあえて少し離れた駅や店にするのが確実です。

走ったあとの東京の楽しみは何ですか?

コース沿いには、浅草寺と雷門、日本橋、銀座、皇居外苑など、走りながら通り過ぎた名所が並んでいます。翌日にあらためて歩けば、レース中とはまったく違う顔を見せてくれます。下町の甘味処や老舗の食事処、東京ならではの食も楽しみです。ただし走った翌日は無理に歩き回らず、ゆっくり散歩する程度にとどめておくのが回復には有効です。

一本歯下駄は東京マラソンの練習に役立ちますか?

役立ちます。平坦な都市型コースは同じ動きの反復になりやすく、フォームの癖がそのまま終盤の失速として現れます。一本歯下駄は不安定な一本の歯の上でバランスを取ることで、足裏の固有受容感覚を高め、衝撃を腱でいなす動きと、ぶれない軸を同時に育てます。何年も応募してつかんだ出走権を、脚が止まった記憶で終わらせないための土台になります。一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売しています。

一本歯下駄の使い方を直接教わることはできますか?

はい。全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論を直接学びたい方は、インストラクターネットワークのサイト(instructor.getta.jp)をご覧ください。

FOR RUNNERS

崩れない足裏をつくる三つの下駄GETTA / TOTONOE / REDEZA

足裏の解像度、腱で弾む動き、ぶれない軸、そして走ったあとに整える力──つかんだ一日を走り切る身体づくりを、一歩ごとに足裏から始める道具。目的に合わせて、三つの下駄がある。

一本歯下駄GETTA スタンダードモデル
STANDARD ─ 一本歯下駄
GETTA
すべての基本。最初の一足はこれ。全高4cmの低床型で、子どもから大人まで初心者でも安心の安定感。足裏の感覚と姿勢の軸を育てる、トレーニングの入口。
公式ショップで見る
リカバリー一本歯下駄TOTONOE
CONDITION ─ 一本歯下駄
TOTONOE
整える。声が変わる。呼吸が深まる。歯に高強度ゴムを備えたリカバリー・コンディショニングモデル。走ったあとに身体を整えたいランナーや、初めての一足にも。
公式ショップで見る
二枚歯下駄REDEZA 上級者モデル
APEX ─ 二枚歯下駄
REDEZA
蹴らない。ためない。捻らない。二枚歯が足首の屈曲を制限し、微細な重心移動だけで身体を導く到達点。武術的な身体操作を求める上級者へ。
公式ショップで見る
どのモデルが自分に合うか迷ったら、選び方完全ガイド(GETTA全製品比較)へ。
開発・製造・販売:合同会社GETTAプランニング
公式ショップで全モデルを見る →
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