◀ 市民マラソン大図鑑 OKAYAMA MARATHON ─ OKAYAMA
晴れの国で、初めての42.195kmを。

おかやまマラソン

LAND OF SUNSHINE ─ NOVEMBER
岡山県岡山市。降水量の少なさから「晴れの国」と呼ばれ、瀬戸内の穏やかな気候に恵まれた土地。11月、その岡山の街と川沿いを42.195km走る。コースは高低差が少なく、気候も安定している。初めてのフルマラソンに、これほど条件の揃った大会は多くない。走り終えれば、日本三名園の後楽園と、黒く堂々とした岡山城が待っている。この図鑑は、コース攻略に加えて、初フルに挑む人がつまずかないための道筋までを束ねる。
岡山県岡山市例年 11月フルマラソン平坦・晴天率が高い
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おかやまマラソンとは

要点の要約

おかやまマラソンは、岡山県岡山市で例年11月に開催されるフルマラソンである。中国地方を代表する市民マラソンで、岡山の市街地と川沿いを巡る。

特徴は条件のよさだ。コースは高低差が少なく平坦で、11月という気温も走りやすい。さらに岡山は「晴れの国」と呼ばれるほど降水量が少ない土地で、天候に恵まれる可能性が高い。この三つが揃うことから、初めてのフルマラソンに選ばれることも多く、記録を狙う人にも向く。走ったあとには後楽園と岡山城、そして瀬戸内の食が待っている。

BASIC INFO

基本情報OVERVIEW

⚠ 開催日・距離種目・定員・参加費・制限時間・コースは、年度によって変わります。エントリーの前に、必ず大会公式サイトで最新の情報をご確認ください。この図鑑では、年度によらず変わらない大会の性格と、走るための準備をまとめています。
開催地岡山県岡山市
開催時期例年 11月(晩秋)※正確な開催日は公式で要確認
距離種目フルマラソン(42.195km)ほか※種目・距離の詳細は公式で要確認
コースの特徴市街地と川沿いを巡る高低差の少ない平坦コース
気象の要点岡山は降水量が少なく晴天率が高いことで知られる。天候に恵まれやすい
向いている人初めてのフルマラソン/記録を狙いたい人
会場アクセスJR岡山駅(山陽新幹線)/岡山桃太郎空港/路面電車※会場までの交通・シャトルは公式で要確認
YOUR FIRST MARATHON

初めてのフルマラソン 完全ガイド何から始め、何に気をつけるか

42.195kmは、思い立って走れる距離ではない。しかし、正しい順序で準備すれば、多くの人が完走できる距離でもある。ここでは、初フルに挑む人が知っておきたいことを、時系列と失敗例から整理する。

1. まず、大会を選ぶところから

初フルは大会選びが半分だと言っていい。基準は三つ。①高低差が少ないこと(坂は初心者にとって最大の敵)、②制限時間が比較的緩やかなこと、③アクセスしやすいこと(移動の疲労も本番に響く)。この大会が初フルに選ばれやすいのは、この条件を満たしているからだ。

2. 準備の大まかな流れ

最初の1か月
走る習慣をつくる。いきなり長い距離を走らない。週2〜3回、20〜30分をゆっくり。途中で歩いてもまったく問題ない。まずは「続く形」を見つけることが目的。
2〜3か月目
距離を少しずつ伸ばす。週に1回だけ「少し長めの日」をつくり、そこを段階的に伸ばしていく。急に大きく増やさないのが故障を防ぐ最大のコツ。
4〜5か月目
本番を想定する。20km、そして30km前後を、走と歩を混ぜてでも完了できるところまで。ここまで来れば完走は現実的な射程に入る。シューズとウェアもこの時期に決める。
最後の2週間
疲労を抜く。距離を減らし、身体を回復させる。直前に慌てて走り込んでも、間に合わない。むしろ疲労を残すほうが危険。

3. 初フルでやりがちな五つの失敗

  • 序盤で速く走ってしまう──周囲につられ、気持ちも高ぶる。だがその借金は必ず30km以降に返すことになる。最初の5kmは「遅すぎるかな」で正解
  • 補給を後回しにする──喉が渇いてから、空腹を感じてからでは遅い。給水は全部取る。エネルギー補給は10km前後から計画的に
  • 新品のシューズやウェアで走る──本番で初めて使うものは、靴擦れやこすれの原因になる。すべて練習で試しておく
  • コースや関門を調べていない──どこで曲がるかではなく、いつまでにどこを通過する必要があるかを知らないと、気づいたら関門アウトになる
  • 歩くことを恥じる──これがいちばん多い。完走とは「走り続けること」ではない。制限時間内にゴールすること

4. 完走のための、三つの約束

難しいことは何もない。当日、これだけ守れば完走の確率は大きく上がる。

約束1
序盤を抑える。目標ペースより遅く入る。前半で貯金を作ろうとしない。
約束2
給水を一つも飛ばさない。混んでいても取る。喉が渇く前に飲む。
約束3
痛みや異変が出たら止める。初めての完走より、無事に帰ることが優先。次の大会は必ずある。

※ 適切な練習量や進め方は、年齢・体力・持病の有無によって大きく異なります。運動習慣がない状態から始める場合や、健康面に不安がある場合は、事前に医師にご相談ください。痛みがあるときは休むこと、これが継続の最短距離です。

HOW TO CHECK

最新の開催情報を調べるOFFICIAL INFO

日程や参加費は年度で変わるため、参加を決めたら一次情報を押さえるのが確実だ。次の順で確認すると迷わない。

① 大会公式サイトを探す
「おかやまマラソン 公式」で検索し、開催年度の要項ページを確認する。開催日・種目・定員・参加費・制限時間・コース図・エイドは、まずここで。
② 制限時間と関門を確認する
初フルの人ほど、ここが重要になる。いつまでにどこを通過する必要があるかを把握し、逆算した完走計画を立てておきたい。
③ エントリー時期を押さえる
人気大会のため、抽選や早期の定員到達もありうる。RUNNETなどのランニングポータルや公式のエントリー案内で、受付開始日と定員を早めに確認する。
THE COURSE

晴れの国の、走りやすさFLAT & SUNNY

この大会の魅力は、派手さではなく条件の確かさにある。走りやすい要素が、静かに揃っている。

高低差が少ない

岡山平野を巡るコースは、坂で脚を削られる心配が少ない。一定のリズムを最後まで保ちやすく、設計したペースをそのまま持ち込める。初フルの人にとっては、これ以上ない安心材料になる。

「晴れの国」という強み

岡山は降水量の少なさで知られ、晴天率が高い。雨のレースは体温を奪われ、路面も滑りやすくなるが、その可能性が相対的に低いのは大きな利点だ。もちろん天気は保証されるものではないので、雨具の備えは持っておきたい。

川沿いと、桃太郎の街

コースには川沿いの開けた区間が含まれ、視界が広い。街には桃太郎伝説にちなむ意匠が点在し、走りながら岡山という土地の性格が伝わってくる。具体的なコースや高低差は年度により変わるため、公式のコース図で必ず確認を。

RACE STRATEGY

平坦コースの攻略設計どおりに走り切る

平坦なコースは走りやすいが、ごまかしがきかない。同じ動きの反復が続くため、フォームの癖がそのまま終盤に出る(具体的な距離・高低差は年度により異なるため、公式のコース図とあわせて活用してほしい)。

序盤
平坦だからこそ、抑えて入る。坂がないと身体が軽く感じ、設定より速く入りやすい。だがその借金は必ず後半に返すことになる。目標ペースよりやや遅いくらいで刻み始める。
川沿い
開けた区間は風に注意。視界が広い区間は風が抜けやすい。向かい風ならペース維持にこだわらず、前のランナーの後ろについて消耗を抑える。
中盤
淡々と刻む。単調に感じる区間こそ、5kmごとの通過タイムを確認しながら進む。給水は各所で確実に。ここで焦らないことが終盤の余力になる。
30km
単調な反復の疲労が出る。平坦コースは同じ筋肉を使い続けるぶん、蓄積が一気に表面化しやすい。序盤を抑え、こまめに補給してきたランナーほど軽く越えられる。
終盤
設計どおりに押し切る。坂のないコースは、最後まで同じリズムで押し切れるのが強み。残した力を、ここで全部使う。

ペース × 完走タイム早見表(42.195km)

地点サブ3.53時間30分サブ44時間00分サブ4.54時間30分サブ55時間00分
必要ペース4:59 /km5:41 /km6:24 /km7:07 /km
5km24:5328:2632:0035:33
10km49:4656:531:03:591:11:06
15km1:14:391:25:191:35:591:46:39
20km1:39:321:53:452:07:592:22:12
ハーフ地点
(21.098km)
1:45:002:00:002:15:002:30:00
25km2:04:252:22:122:39:582:57:45
30km2:29:182:50:383:11:583:33:18
35km2:54:113:19:053:43:584:08:51
40km3:19:053:47:314:15:574:44:24
フィニッシュ
(42.195km)
3:30:004:00:004:30:005:00:00

※ 42.195kmを均等ペースで走った場合の目安です。平坦コースなのでこの表に近い走りが現実的ですが、混雑や風でペースは変動します。制限時間・関門の通過時刻は大会・年度により異なります(おおむね5〜7時間程度が一般的)。必ず公式で確認してください。

完走できる?セルフチェック

  • 練習で30km前後を走り切れる(走+歩でも可)なら、フル完走が視野に入る
  • ハーフをおおむね2時間半〜3時間で完走できれば、制限時間の緩やかなフルの完走は現実的
  • 週2〜4回・3〜6か月の継続で、初フル完走を目指すのが一般的なステップ
  • 平坦コースは接地の質が素直に出る。フォームを整える練習を並行させると効果が大きい
FUELING

補給の考え方30kmの壁の半分は、燃料切れ

フルマラソンで身体が動かなくなる原因の少なくとも半分は、体内に蓄えた糖が尽きることにあります。走力ではなく燃料の問題なので、補給の設計で改善できます。

  • 1本目は10km前後、以降5〜7kmごと(30〜45分に1回が目安)
  • ジェルは必ず水と一緒に。水なしは胃に負担がかかる
  • 給水は喉が渇く前に、少量をこまめに。冬でも飛ばさない
  • 本番で初めてのものを口にしない。胃腸トラブルの最大の原因
  • 20km・30km前後で塩分・電解質も意識する

※ 必要量は体重・発汗量・ペース・気温で大きく変わります。必ず練習で試して自分に合う量とタイミングを見つけてください。持病のある方は医師にご相談ください。

PREPARATION TIMELINE

遠征レース 準備タイムラインエントリーからスタートラインまで

岡山は山陽新幹線が停まり、遠征しやすい。旅の段取りも完走の一部として組み立てたい。

3〜6か月前
エントリーと計画。公式で日程・定員・参加費を確認してエントリー。同時に走り込みを開始する。初フルならこの時点から始めるのがちょうどよい。宿と交通も早めに。
1か月前
本番想定の練習。30km走などで長い距離に慣れる(走と歩を混ぜてもよい)。本番で履くシューズ・ウェアを決め、必ず練習で試す。補給食もこの時期に試しておく。
2週間前
疲労を抜く。走行距離を段階的に減らし、疲労を残さない。新しい練習や強度アップは行わない。旅程を最終確認し、前日受付の有無・場所・時間を押さえる。
前日
移動と受付、そして休息。岡山入りし、必要なら受付を済ませる。後楽園などの観光は軽めに。食事は食べ慣れたものを選び、早めに就寝。
当日朝
逆算して動く。スタート3時間前を目安に起床し、食べ慣れた朝食をとる。会場には余裕をもって到着。トイレは早めに。11月の朝は冷えるため、直前まで防寒を脱がない。
スタート直前
三つの約束を確認する。「序盤を抑える」「給水を飛ばさない」「異変が出たら止める」。初フルなら、この三つだけを心に置いてスタートラインに立つ。
CHECKLIST

持ち物・準備チェックリスト晩秋の瀬戸内に備える

岡山の11月は穏やかで走りやすい。晴天率が高いぶん、日差しへの備えも忘れずに。

約17℃
約7℃
11月 平年の目安
最高/最低
岡山の11月は、フルマラソンに理想的な気候です。平年で日中の最高がおよそ16〜18℃、朝の最低が7℃前後。瀬戸内式気候で降水量が少なく、晴天に恵まれる可能性が高い土地です。走り出せば快適ですが、朝の冷え込みとスタート前の待機には備えが必要。速乾ウェアの上に使い捨てできる防寒を重ねましょう。※平年の目安です。当日は必ず最新の天気予報を確認してください。
  • ランニングシューズ(履き慣れたもの。新品での本番は避ける)
  • ウェア上下(速乾素材。気温に合わせて長袖/半袖+アームカバー)
  • スタート前の防寒(使い捨て可能な上着・ポンチョ)
  • 手袋(朝の冷え対策。走りながら外せる薄手が便利)
  • 帽子・サングラス(晴天率が高い土地。日差し対策に)
  • 補給食・エネルギージェル(補給プランで決めた数)
  • 絆創膏・ワセリン(靴擦れ・こすれ防止)
  • ゼッケン・計測チップ(前日までに装着準備)
  • 関門時刻のメモ(初フルなら特に。腕に貼るなどして携行)
  • 着替え・タオル(ゴール後の汗冷え対策に)

※ 手荷物預かり・更衣室・前日受付の有無は大会により異なります。公式の案内を確認してください。

ACCESS

岡山へのアクセス手段別の考え方

岡山は山陽新幹線の主要駅であり、四国・山陰への分岐点でもある。全国からアクセスしやすい。

手段ルートの考え方向いている人
山陽新幹線東京から約3時間15分、大阪から約45分、博多から約1時間40分。岡山駅は市街地の中心ほぼ全員。最も確実で本数も多い
飛行機岡山桃太郎空港へ。空港から岡山駅へはバスで移動できる北海道・沖縄など遠方から
路面電車・バス岡山市内は路面電車が走り、市街地の移動に便利市内に宿を取る人。前後の観光にも
山陽自動車道など経由。大会当日は市街地に交通規制がかかるため事前確認が必須近隣県から。ただし公共交通を推奨

※ 所要時間・便数・会場までのシャトルバス・交通規制は年度や時期により変わります。旅程を組む前に必ず最新情報をご確認ください。

FOR SUPPORTERS

応援・観戦ガイド初フルの人を送り出すなら

初めてフルに挑む人にとって、沿道の顔は本当に力になる。送り出す側の準備をまとめた。

① 「後半」で待つと効く
初フルの人がいちばん苦しいのは30km以降。前半で1回、後半でもう1回会える地点を選べると、その効果は大きい。公式のコース図と交通手段を先に確認しておく。
② 通過時刻には大きめの余裕を
ランナーの目標タイムから通過予想時刻を逆算する(本ページのペース早見表が使える)。初フルは予想より遅れることが多いので、長めに待つ心づもりで。
③ 見つけてもらう工夫を
「◯km地点の◯◯前、進行方向の右側」まで具体的に約束し、目立つ色の服やボードを用意する。ランナー側も走る位置を決めておくと確実。
④ ゴール後の待ち合わせを決めておく
ゴール後は携帯がつながりにくく、ランナーは疲労で判断力が落ちている。場所と時間を事前に具体的に決めておくのが鉄則。乾いた上着や温かい飲み物があると本当に助かる。

※ 応援可能な場所、コースへの立ち入り、当日の交通規制と公共交通の運行は大会・年度により異なります。移動計画を立てる前に、必ず公式の案内をご確認ください。

SIGHTSEEING & HIDDEN GEMS

大会前後に楽しむ 周辺観光スポット&穴場岡山と近郊|地図つき

岡山は、庭園と城と果物の街だ。市街地に見どころが集まり、少し足をのばせば倉敷や瀬戸内の島々がある。定番から穴場まで、地図つきで紹介する。

地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

定番の名所

定番
岡山後楽園
日本三名園のひとつ。芝生の広がる開放的な庭園で、借景の岡山城が美しい。
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定番
岡山城
黒い外観から烏城と呼ばれる城。後楽園から旭川越しに望む姿が印象的。
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定番
倉敷美観地区
白壁と柳の並ぶ運河沿いの町並み。岡山駅から電車ですぐ、遠征のハイライトになる。
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定番
吉備津神社
桃太郎伝説ゆかりの古社。長大な回廊が印象的で、静かに歩ける。
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地元通の穴場

穴場
旧閑谷学校
江戸期の庶民のための学校。備前焼瓦の講堂と楷の木の紅葉が見事な国宝。
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穴場
犬島(瀬戸内の島)
現代アートの島へ船で渡れる。時間があれば遠征を一日延ばす価値がある。
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穴場
備前長船・刀剣の里
刀剣と備前焼の産地。工房を訪ね、土と鉄の手仕事に触れられる。
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穴場
奉還町商店街
岡山駅西口の細長い商店街。古い店と新しい店が混じり、日常の岡山が見える。
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穴場
湯原温泉(県北)
高原と温泉。市街地から距離はあるが、走ったあとにゆっくり滞在するなら。
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地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

※ 各スポットの「Googleマップで見る」から、地図・経路・営業情報を確認できます。営業時間・定休日は施設により異なるため、事前にご確認ください。

初めての42.195kmを
決めるのは、根性ではない。

30kmで脚が止まるのは、気持ちが弱いからではない。着地の衝撃を筋肉で受け止め続けた結果、脚がもう応えられなくなっただけだ。裏を返せば、受け方が変われば結果も変わる。足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保つ。この土台がある身体は、同じ練習量でも、同じ距離を、はるかに軽やかに運んでくれる。

BODY BUILDING FOR THE FULL

42.195kmを走り切る身体づくり足裏から、初フルを支える土台へ

フルマラソンの完走は、走り込みの量だけでは決まらない。故障せず、終盤まで脚をもたせる身体をどうつくるか。三つの要点を押さえよう。

足裏の解像度を上げ、接地を最適化する

長い距離では、一歩ごとの接地の質が、そのまま脚のもち方を左右する。足裏の固有受容感覚が鋭ければ、接地が最適化され、衝撃を上手に逃がせる。感覚が鈍いと特定の部位に負担が集中し、練習中の故障にもつながる。

筋肉で固めず、腱で弾む

42.195kmという距離では、着地衝撃を筋肉の力で受け止め続ける走りは、必ず脚を消耗させる。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で衝撃をいなし、弾むように進む腱優位の身体なら、省エネで、初フルでも終盤まで脚が残る。

単調な反復でも、軸をぶらさない

平坦コースは同じ動きの反復になりやすく、フォームの癖が増幅される。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、疲れてきても歩幅とピッチを保ちやすい。最後まで設計どおりに走れるかは、この軸の安定にかかっている。

一本歯下駄で、初フルの土台をつくる

足裏の解像度・腱優位・姿勢の軸──この三つを同時に育てる道具が一本歯下駄だ。不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋肉で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。走る距離をいきなり増やせない初心者にとって、走らずに土台を育てられるのは大きな利点になる。

▶ さらに詳しく:マラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル腱優位システム完全解説|筋肉で固めるな、腱で弾めヒラメ筋と一本歯下駄|終盤に効くふくらはぎづくりバランストレーニングの選び方完全ガイド

INSTRUCTOR NETWORK

市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論あります。

全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。独学で迷わず、直接学びたい方へ。

一本歯下駄理論を見る →
RECOVERY

レース後48時間の過ごし方初めての完走のあとに

フルを走り抜いた身体は、大きなダメージを負っている。とくに初めての完走のあとは、自覚以上に消耗している。順を追って回復させよう。

直後〜1時間
止まらず、汗を冷やさない。ゴール後すぐに座り込まず、ゆっくり歩いて呼吸を整える。11月は汗が冷えると一気に体温を奪われる。乾いた服に着替え、上着を羽織る。水分と、食べられるものを早めに口にする。
当日
食べて、温めて、早く眠る。岡山の食で回復を。入浴で身体を温め、脚を高くして休む。帰路の移動が長いなら、こまめに立って脚を動かす。睡眠を最優先に。
翌日
走らない。歩く。初完走の翌日は、階段の上り下りがつらいはず。完全に動かないより、平坦な道をゆっくり歩くほうが回復は進みやすい。後楽園を散策する程度がちょうどよい。痛みが強い箇所や、腫れ・違和感が続く場合は無理をせず、必要なら医療機関へ。
2日目以降
整えてから、戻す。すぐに走り込みを再開せず、呼吸と姿勢を整えることから始める。初フルの直後は、達成感から次の大会をすぐ入れたくなるが、フルとフルの間隔は最低3〜4週間、できればそれ以上空けるのが安全とされる。焦らないことが、走り続けるための条件になる。

呼吸を深め、姿勢を整えるコンディショニングには、リカバリー向けの一本歯下駄TOTONOEも活用できます。走ったあとに身体を整えることが、次の一本への最短距離になります。

RACE REPORTS

完走記・感想ブログ リンク集走った人の生の声を読む

初フルとして選んだ人の記録も多い大会だ。下のリンクから、おかやまマラソンの完走記・体験談・動画へまとめてアクセスできる。

※ 上記は外部サイトの検索結果・第三者の完走記へのリンクです。掲載内容は各運営者・投稿者に帰属します。検索結果は日々更新されるため、常に最新の体験談にアクセスできます。

おすすめの完走記・レースレポートがあれば、このリンク集に個別に掲載していきます。この大会を走った記録をお持ちの方は、ぜひ教えてください。
GLOSSARY

レース用語を確認する要項が読めるようになる

グロスとネットの違い、関門、スタートロス、テーパリング——要項に出てくる用語は、知らないと当日に響きます。とくに関門はグロス基準で運用されることが多く、後方スタートのランナーはその差だけ余裕が減ります。

FAQ

よくある質問おかやまマラソン Q&A

おかやまマラソンとはどんな大会ですか?

おかやまマラソンは、岡山県岡山市で例年11月に開催される、フルマラソンの市民マラソンです。中国地方を代表する大会で、岡山の市街地と川沿いを巡る高低差の少ないコースが特徴です。岡山は「晴れの国」と呼ばれるほど降水量が少なく、天候に恵まれる可能性が高いことも魅力です。開催日や詳細は年度により異なるため、公式情報をご確認ください。

おかやまマラソンはいつ開催されますか?

例年、11月(晩秋)に開催されています。ただし正確な開催日は年度によって異なり、エントリー期間も開催の数か月前に設定されます。参加を検討する際は、必ず大会の公式サイトで最新の日程を確認してください。

初めてのフルマラソンに向いていますか?

向いています。初フルの大会選びの基準は、①高低差が少ないこと、②制限時間が比較的緩やかなこと、③アクセスしやすいことの三つですが、この大会は平坦なコースと安定した気候、山陽新幹線でのアクセスの良さを備えています。ただしフルマラソンは42.195kmという長い距離です。3〜6か月かけて段階的に距離に慣れ、故障しない準備を重ねてから臨んでください。制限時間は年度により異なるため公式で確認しましょう。

初マラソンの練習は何から始めればいいですか?

最初の1か月は、いきなり長い距離を走らず、週2〜3回、20〜30分をゆっくり走る(途中で歩いてもよい)ことから始めます。2〜3か月目は週1回だけ「少し長めの日」をつくり、そこを段階的に伸ばします。急に大きく距離を増やさないことが、故障を防ぐ最大のコツです。4〜5か月目には20km、そして30km前後を走と歩を混ぜてでも完了できるところまで。最後の2週間は距離を減らして疲労を抜きます。詳しくは本ページの「初めてのフルマラソン 完全ガイド」をご覧ください。

途中で歩いてもいいのですか?

まったく問題ありません。これは初フルの人がもっとも誤解しやすい点です。完走とは「走り続けること」ではなく、制限時間内にゴールすることです。歩きを挟んで関門を越えていく作戦は、まったく恥ずかしいことではありませんし、実際に多くの完走者がそうしています。大切なのは、関門時刻から逆算して自分の進み方を設計することです。

初フルでやりがちな失敗は何ですか?

五つあります。①周囲につられて序盤で速く走ってしまう、②補給を後回しにする(喉が渇いてからでは遅い)、③新品のシューズやウェアで走る、④コースや関門時刻を調べていない、⑤歩くことを恥じる。当日守るべきことは三つだけです。序盤を抑える、給水を一つも飛ばさない、痛みや異変が出たら止める。これだけで完走の確率は大きく上がります。

11月の岡山は寒いですか?服装はどうすればいいですか?

岡山の11月は、平年で日中の最高がおよそ16〜18℃、朝の最低が7℃前後と、フルマラソンに理想的な気候です。瀬戸内式気候で降水量が少なく、晴天に恵まれる可能性が高い土地でもあります。走り出せば快適ですが、朝の冷え込みとスタート前の待機には備えが必要です。速乾ウェアの上に使い捨てできる防寒を重ね、直前まで脱がないのが鉄則です。晴天率が高いぶん、帽子とサングラスもあると快適です。

フルマラソンは何時間くらいで完走できますか?制限時間はありますか?

完走タイムは走力と練習量によって大きく異なり、多くの市民ランナーは4時間台後半から6時間台で完走します。フルマラソンには制限時間(関門)が設けられており、これを過ぎると先へ進めません。制限時間は大会・年度によって異なりますが、おおむね5〜7時間程度が一般的です。目標フィニッシュに必要な平均ペースと5kmごとの通過タイムは、本ページの早見表で確認できます。初フルの方は特に、関門時刻を必ず公式で確認してください。

岡山へのアクセスはどうすればいいですか?

山陽新幹線が最も確実で、東京から約3時間15分、大阪から約45分、博多から約1時間40分です。岡山駅は市街地の中心にあり便利です。北海道や沖縄など遠方からは岡山桃太郎空港への飛行機を利用し、バスで岡山駅へ移動します。市内の移動には路面電車が使えます。大会当日は市街地に交通規制がかかるため、車より公共交通の利用をおすすめします。

走ったあとの岡山の楽しみは何ですか?

日本三名園のひとつ後楽園と、黒い外観から烏城と呼ばれる岡山城が市街地にあります。少し足をのばせば、白壁の町並みが美しい倉敷美観地区、桃太郎伝説にゆかりの吉備津神社、瀬戸内の島々へ渡ることもできます。食では白桃やマスカットなどの果物、ままかり、えびめし、デミカツ丼などが知られています。

家族や友人が応援に行きます。何を準備すればいいですか?

初フルの人がいちばん苦しいのは30km以降です。前半で1回、後半でもう1回会える地点を選べると効果は大きいので、公式のコース図と交通手段を先に確認しておきましょう。初フルは予想より遅れることが多いため、通過時刻には大きめの余裕を見てください(本ページのペース早見表が使えます)。「何km地点のどちら側にいるか」を具体的に約束し、目立つ服やボードを用意すると確実です。ゴール後の待ち合わせ場所と時間も決めておきましょう。

一本歯下駄はこの大会の練習に役立ちますか?

役立ちます。とくに初フルを目指す方には、走る距離をいきなり増やせない時期に走らずに土台を育てられるという利点があります。一本歯下駄は不安定な一本の歯の上でバランスを取ることで、足裏の固有受容感覚を高め、衝撃を腱でいなす動きと、ぶれない軸を同時に育てます。平坦なコースは接地の質が素直に出るため、この土台がそのまま終盤の粘りにつながります。一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売しています。

一本歯下駄の使い方を直接教わることはできますか?

はい。全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論を直接学びたい方は、インストラクターネットワークのサイト(instructor.getta.jp)をご覧ください。

FOR RUNNERS

初フルの土台をつくる三つの下駄GETTA / TOTONOE / REDEZA

足裏の解像度、腱で弾む動き、ぶれない軸、そして走ったあとに整える力──初めての42.195kmを支える身体づくりを、一歩ごとに足裏から始める道具。目的に合わせて、三つの下駄がある。

一本歯下駄GETTA スタンダードモデル
STANDARD ─ 一本歯下駄
GETTA
すべての基本。最初の一足はこれ。全高4cmの低床型で、子どもから大人まで初心者でも安心の安定感。足裏の感覚と姿勢の軸を育てる、トレーニングの入口。
公式ショップで見る
リカバリー一本歯下駄TOTONOE
CONDITION ─ 一本歯下駄
TOTONOE
整える。声が変わる。呼吸が深まる。歯に高強度ゴムを備えたリカバリー・コンディショニングモデル。走ったあとに身体を整えたいランナーや、初めての一足にも。
公式ショップで見る
二枚歯下駄REDEZA 上級者モデル
APEX ─ 二枚歯下駄
REDEZA
蹴らない。ためない。捻らない。二枚歯が足首の屈曲を制限し、微細な重心移動だけで身体を導く到達点。武術的な身体操作を求める上級者へ。
公式ショップで見る
どのモデルが自分に合うか迷ったら、選び方完全ガイド(GETTA全製品比較)へ。
開発・製造・販売:合同会社GETTAプランニング
公式ショップで全モデルを見る →
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