◀ 市民マラソン大図鑑 EHIME MARATHON ─ MATSUYAMA
おだやかな海に、島影が重なる。

愛媛マラソン

SETO INLAND SEA ─ FEBRUARY
愛媛県松山市。山の上に松山城が構え、街を路面電車が走り、少し足をのばせば瀬戸内海が広がる。波の穏やかなその海には、遠ざかるほど淡くなる島影が幾重にも重なる──多島美と呼ばれる、瀬戸内だけの景色だ。2月、松山の街を出て海沿いを行き、また街へ帰る42.195km。長い歴史と、四国屈指の沿道の熱気を持つこの大会は、走り終えたあとに道後温泉が待っているという、他にない贅沢も備えている。この図鑑は、コース攻略から補給プラン、応援ガイド、松山の観光までを一枚に束ねる。
愛媛県松山市例年 2月フルマラソン瀬戸内海・道後温泉・伝統
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愛媛マラソンとは

要点の要約

愛媛マラソンは、愛媛県松山市で例年2月に開催される、瀬戸内海を望んで走るフルマラソンである。長い歴史を持ち、四国を代表する市民マラソンとして知られる。松山市街を発着し、海沿いを行って戻るコースからは、瀬戸内海の多島美が視界に入る。

もうひとつの魅力が、沿道の応援の手厚さだ。市街地でも海沿いでも、地域の人たちが声を送り続ける。そして走り終えれば、日本最古級の温泉といわれる道後温泉で身体をほぐせる。海沿いゆえに風の影響を受けやすく、決して楽ではないが、走り切ったあとの満足度が高い一本である。

BASIC INFO

基本情報OVERVIEW

⚠ 開催日・距離種目・定員・参加費・制限時間・コースは、年度によって変わります。エントリーの前に、必ず大会公式サイトで最新の情報をご確認ください。この図鑑では、年度によらず変わらない大会の性格と、走るための準備をまとめています。
開催地愛媛県松山市
開催時期例年 2月(冬)※正確な開催日は公式で要確認
距離種目フルマラソン(42.195km)※種目・距離の詳細は公式で要確認
コースの特徴松山市街を発着し、瀬戸内海沿いを行って戻る。海沿いは風の影響を受けやすい
大会の性格長い歴史を持つ四国屈指の大会。沿道の応援が手厚い
会場アクセス松山空港(市街地に近い)/JR松山駅/伊予鉄道の市内電車※会場までの交通・シャトルは公式で要確認
走ったあと道後温泉でのリカバリーが、この大会ならではの楽しみ
HOW TO CHECK

最新の開催情報を調べるOFFICIAL INFO

日程や参加費は年度で変わるため、参加を決めたら一次情報を押さえるのが確実だ。次の順で確認すると迷わない。

① 大会公式サイトを探す
「愛媛マラソン 公式」で検索し、開催年度の要項ページを確認する。開催日・定員・参加費・制限時間・コース図・エイドは、まずここで。
② エントリー時期を押さえる
歴史ある人気大会のため、抽選や早期の定員到達もありうる。RUNNETなどのランニングポータルや公式のエントリー案内で、受付開始日と定員(先着/抽選)を早めに確認する。
③ 要項の要チェック項目
制限時間・関門、コースの高低差、前日受付の有無と場所、手荷物預かり、交通規制。制限時間と関門は完走計画に直結するため、必ず確認したい。
THE COURSE

瀬戸内の海と、城下の街SETO INLAND SEA & CASTLE TOWN

この大会の景色は二層になっている。松山という城下町の街並みと、そこから抜け出た先に広がる瀬戸内海。ひとつのレースで、街と海の両方を味わえる。

多島美──遠ざかるほど淡くなる島影

瀬戸内海は波が穏やかで、島が多い。海沿いの区間では、近い島は濃く、遠い島ほど霞んで淡くなり、幾重にも層をなす。この「多島美」は瀬戸内でしか見られない景色で、走りながら視界の端にあり続ける。

海風という変数

開けた海沿いは、風の通り道でもある。向かい風の区間ではペースを維持しようとすると消耗が大きい。無理に前に出ず、可能なら前のランナーの後ろについて風を避け、追い風で自然に取り返すのが賢い。

街に帰ってくる終盤

海沿いから市街地へ戻る終盤は、沿道の応援がふたたび濃くなる区間だ。脚は重いが、街の声がもう一度背中を押してくれる。ここで顔を上げられるかどうかが、この大会の記憶を決める。具体的なコースの高低差や折り返し地点は年度により変わるため、公式のコース図で確認を。

RACE STRATEGY

海沿いコースの攻略風を読み、脚を残す

往復コースは、行きと帰りで風向きが逆になる。それを前提に体力を配分するのが基本だ(具体的な距離・高低差は年度により異なるため、公式のコース図とあわせて活用してほしい)。

序盤
街の熱気に飛ばされない。市街地スタートは沿道が厚く、気持ちが高ぶる。だがフルは後半勝負。目標ペースよりやや抑えて入り、海に出るまでに呼吸を落ち着かせる。
向かい風
前に出ず、後ろにつく。向かい風の区間ではペース維持にこだわらない。前のランナーの後ろについて風を避け、体力の消耗を抑える。ここで頑張ると、帰りの追い風区間で使う脚がなくなる。
折り返し以降
追い風は「取り返す」のではなく「休む」。風が味方する区間は、ペースを上げるより、同じペースを楽に刻んで脚を休ませる意識で走ると、終盤に余力が残る。
30km
「壁」に備える。フル最大の関門が30km過ぎ。多くは接地衝撃の蓄積とエネルギー切れが原因。序盤を抑え、計画どおり補給してきたランナーほど軽く越えられる。
終盤
街の声で、最後の数km。市街地へ戻れば応援がふたたび濃くなる。残した脚で、顔を上げて走り切ろう。

ペース × 完走タイム早見表(42.195km)

地点サブ3.53時間30分サブ44時間00分サブ4.54時間30分サブ55時間00分
必要ペース4:59 /km5:41 /km6:24 /km7:07 /km
5km24:5328:2632:0035:33
10km49:4656:531:03:591:11:06
15km1:14:391:25:191:35:591:46:39
20km1:39:321:53:452:07:592:22:12
ハーフ地点
(21.098km)
1:45:002:00:002:15:002:30:00
25km2:04:252:22:122:39:582:57:45
30km2:29:182:50:383:11:583:33:18
35km2:54:113:19:053:43:584:08:51
40km3:19:053:47:314:15:574:44:24
フィニッシュ
(42.195km)
3:30:004:00:004:30:005:00:00

※ 42.195kmを均等ペースで走った場合の目安です。風や混雑でペースは変動するため、余裕を見込みましょう。制限時間・関門の通過時刻は大会・年度により異なります(おおむね5〜7時間程度が一般的)。必ず公式で確認してください。

完走できる?セルフチェック

  • 練習で30km前後を走り切れる(走+歩でも可)なら、フル完走が視野に入る
  • ハーフをおおむね2時間半〜3時間で完走できれば、制限時間の緩やかなフルの完走は現実的
  • 週2〜4回・3〜6か月の継続で、初フル完走を目指すのが一般的なステップ
  • 海沿いは風が出る。風のある日の練習も一度は経験しておくと本番で慌てない
FUELING PLAN

補給プランいつ・何を摂るか、実戦の目安

30kmの壁の正体の半分は、エネルギー切れだ。補給は「喉が渇いたら」「お腹が空いたら」では遅い。あらかじめ計画を決め、練習で試しておくのが鉄則になる。下の表は、フルマラソンの一般的な補給設計の目安である。

タイミング摂るものポイント
3時間前食べ慣れた朝食(ごはん・パンなど糖質中心)消化の時間を確保する。新しい食品を本番で試さない
スタート前水分をコップ1杯程度飲みすぎるとトイレが近くなる。整列前に済ませておく
5km地点〜各エイドで給水喉が渇く前に取る。1か所飛ばすと後で取り返せない
10km前後1つ目のエネルギー補給(ジェル等)まだ余裕があるうちに。空腹を感じてからでは遅い
以降 5〜7kmごとエネルギー補給を追加目安は30〜45分に1回。必ず水と一緒に
20km・30km前後塩分・電解質も意識汗で失われるのは水分だけではない
35km以降受け付けるものを少量ずつ胃が弱ってくる時間帯。無理に詰め込まない

※ 必要量は体重・発汗量・ペース・気温で大きく変わります。上記は一般的な目安であり、必ず練習で試して自分に合う量とタイミングを見つけてください。本番で初めて口にするジェルや食品は、胃腸のトラブルの原因になります。持病がある方や不安のある方は、医師にご相談ください。
※ エイドの位置・提供内容は大会・年度により異なります。公式のコース図で確認しておくと、自分で持参すべき量が決まります。

給水を上手に取るコツ

紙コップは口をつぶす
受け取ったら上部を軽くつぶしてV字にすると、走りながらでもこぼれにくい。急がず、必要なら歩いてでも確実に飲む。
エイドは手前で減速
エイド直前は混雑して接触しやすい。手前から少し減速し、テーブルの後方(奥側)を狙うと取りやすい。
ジェルは水とセットで
ジェル単体は吸収が遅く、胃に負担がかかりやすい。給水地点の手前で開けておき、水と一緒に流し込む。
ゴミは指定の場所へ
ジェルの袋や紙コップは、必ず指定の回収場所に。沿道の人たちが支えてくれている大会だからこそ、走る側の作法として。
PREPARATION TIMELINE

遠征レース 準備タイムラインエントリーからスタートラインまで

四国への遠征は、走力づくりと同じくらい旅の段取りが完走の一部になる。時系列で整理しておこう。

3〜6か月前
エントリーと計画。公式で日程・定員・参加費を確認してエントリー。同時に走り込みを開始する。道後温泉に泊まるなら宿は早めに押さえたい。
1か月前
本番想定の練習。30km走などで長い距離に慣れる。本番で使う補給食をこの時期に試すのが重要。風のある日の走りも経験しておく。シューズとウェアもこの時期までに決める。
2週間前
疲労を抜く。走行距離を段階的に減らし、疲労を残さない。新しい練習や強度アップは行わない。旅程を最終確認し、前日受付の有無・場所・時間を押さえる。
前日
移動と受付、そして休息。松山入りし、必要なら受付を済ませる。ゼッケンと計測チップを装着し、持ち物を並べて確認。道後の湯は軽めに、長湯は避ける。食事は食べ慣れたものを選び、早めに就寝。
当日朝
逆算して動く。スタート3時間前を目安に起床し、食べ慣れた朝食をとる。会場には余裕をもって到着。トイレは早めに。2月の朝は冷えるので、直前まで防寒を脱がない。
スタート直前
身体を起こす。軽く動いて身体を温め、足首・股関節をほぐす。整列後は呼吸を整え、「序盤を抑える」「向かい風で前に出ない」の二点を確認する。
CHECKLIST

持ち物・準備チェックリスト2月・瀬戸内の風に備える

瀬戸内は比較的おだやかな気候だが、2月は真冬。海沿いは風が抜けて体感温度が下がるため、防風の一枚が効く。

約12℃
約2℃
2月 平年の目安
最高/最低
松山の2月は、瀬戸内らしく晴天が多く穏やかです。平年で日中の最高がおよそ11〜13℃、朝の最低は2℃前後。走るには適した気温ですが、海沿いは風が抜けるため体感はこれより低くなります。速乾ウェアに、風を通しにくい薄手の一枚を組み合わせ、スタート前は使い捨てできる防寒で体温を保つのがおすすめです。※平年の目安です。当日は必ず最新の天気予報を確認してください。
  • ランニングシューズ(履き慣れたもの。新品での本番は避ける)
  • ウェア上下(速乾素材。風対策に薄手のウインドシェル)
  • スタート前の防寒(使い捨て可能な上着・ポンチョ)
  • 手袋・アームカバー(海風の冷え対策に有効)
  • 帽子・サングラス(冬の低い日差しと風対策)
  • 補給食・エネルギージェル(補給プランで決めた数を必ず携行)
  • 絆創膏・ワセリン(靴擦れ・こすれ防止)
  • ゼッケン・計測チップ(前日までに装着準備)
  • 着替え・タオル(ゴール後の汗冷え対策に。温泉に行くなら別に一式)
  • 宿・交通の手配控え(前日受付の時間・場所も控えておく)

※ 手荷物預かり・更衣室・前日受付の有無は大会により異なります。公式の案内を確認してください。

ACCESS

松山へのアクセス手段別の考え方

松山は空港が市街地に近く、海路も使える。四国の外からでも遠征しやすい都市だ。

手段ルートの考え方向いている人
飛行機松山空港へ。空港は市街地に近く、リムジンバス等で短時間で市内へ入れる関東・中部・九州からの遠征。時間効率が最もよい
鉄道岡山方面から瀬戸大橋経由でJR松山駅へ。四国内からも鉄道で移動できる中国・四国地方から。景色を楽しみたい人
高速バス・フェリー大阪・広島方面からの高速バスや、松山観光港へのフェリー航路がある費用を抑えたい人。船旅を楽しみたい人
市内電車松山市内は伊予鉄道の路面電車が便利。松山城・道後温泉・市街地を結ぶ市内に宿を取る人。前後の観光にも

※ 所要時間・便数・会場までのシャトルバス・交通規制は年度や時期により変わります。旅程を組む前に必ず最新情報をご確認ください。道後温泉の宿は人気が高く、早めの手配をおすすめします。

FOR SUPPORTERS

応援・観戦ガイド家族・友人と一緒に走る一日にする

沿道の応援が支える大会は、応援する側にとっても特別な一日になる。ランナーを送り出す家族や友人のために、押さえておきたいことをまとめた。

① 市内電車で「2回会える」場所を選ぶ
松山は路面電車が市街地を網羅している。往復コースなら、行きと帰りで同じ地点に立つだけで2回応援できることもある。公式のコース図を見て、移動しやすい地点を先に決めておきたい。
② 通過時刻を計算しておく
ランナーの目標タイムから各地点の通過予想時刻を逆算しておく。本ページの「ペース × 完走タイム早見表」を使えば、5km地点ごとの目安が分かる。スタート後の混雑で数分遅れることも見込む。
③ 見つけてもらう工夫を
大勢が走る中で、応援は見つけてもらえないと届かない。目立つ色の服やボード、事前に「◯km地点の右側にいる」と約束しておくと確実。
④ ゴール後の待ち合わせを決めておく
ゴール後は携帯がつながりにくく、ランナーは疲労で判断力が落ちている。場所と時間を事前に具体的に決めておくのが鉄則。乾いた上着や飲み物を用意しておくと、走った側は本当に助かる。

※ 応援可能な場所、コースへの立ち入り、当日の交通規制と公共交通の運行は大会・年度により異なります。移動計画を立てる前に、必ず公式の案内をご確認ください。

SIGHTSEEING & HIDDEN GEMS

大会前後に楽しむ 周辺観光スポット&穴場松山と瀬戸内|地図つき

松山は、城と温泉と文学の街だ。市内電車で主要な見どころを回れるうえ、少し足をのばせば瀬戸内の島々が待っている。定番から穴場まで、地図つきで紹介する。

地図を読み込めない場合は、各スポットの「Googleマップで見る」からご確認ください。

定番の名所

定番
道後温泉
日本最古級といわれる名湯。風格ある本館の建物は必見。走った翌日の湯は格別。
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定番
松山城
現存天守を持つ山城。ロープウェイやリフトで登れ、山頂からは松山平野と瀬戸内海を一望できる。
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定番
坊っちゃん列車・伊予鉄市内電車
街を走る路面電車と、明治の蒸気機関車を模した坊っちゃん列車。乗ること自体が松山の観光になる。
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定番
道後ハイカラ通り
道後温泉本館へ続くアーケード商店街。坊っちゃん団子や土産物が並び、湯上がりの散策に。
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地元通の穴場

穴場
松山市立子規記念博物館
正岡子規と松山文学の世界にふれられる場所。夏目漱石との交流もたどれる、静かな時間。
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穴場
石手寺
四国八十八ヶ所五十一番札所。道後から歩ける距離にあり、独特の空気をまとった古刹。
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穴場
梅津寺公園
瀬戸内海に面した海辺の公園。海と島影を静かに眺められる、地元の人の憩いの場。
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穴場
北条・鹿島
松山市北部の島。渡船で渡れ、瀬戸内の多島美と静かな浜が待つ。
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穴場
三津浜・三津の渡し
無料の渡し船が行き交う港町。古い町並みと三津浜焼きが楽しめる、通好みの一角。
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※ 各スポットの「Googleマップで見る」から、地図・経路・営業情報を確認できます。営業時間・定休日・入浴可能時間は施設により異なるため、事前にご確認ください。

風は選べない。
選べるのは、受け止め方だけ。

向かい風、往復コースの単調さ、そして30kmの壁。条件は自分で決められないが、それを受け止める身体は自分でつくれる。着地衝撃を筋肉で受け止め続ける走りは、風のある日ほど早く脚を奪う。瀬戸内の海を最後まで眺めていられるかどうかは、足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保って走り続けられる身体があるかで決まる。

BODY BUILDING FOR THE FULL

42.195kmを走り切る身体づくり足裏から、風に負けない身体へ

フルマラソンの完走は、走り込みの量だけでは決まらない。故障せず、終盤まで脚をもたせる身体をどうつくるか。三つの要点を押さえよう。

足裏の解像度を上げ、接地を最適化する

長い距離では、一歩ごとの接地の質が、そのまま脚のもち方を左右する。足裏の固有受容感覚が鋭ければ、接地が最適化され、衝撃を上手に逃がせる。感覚が鈍いと特定の部位に負担が集中し、終盤の故障につながる。

筋肉で固めず、腱で弾む

42.195kmという距離では、着地衝撃を筋肉の力で受け止め続ける走りは、必ず脚を消耗させる。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で衝撃をいなし、弾むように進む腱優位の身体なら、省エネで、向かい風にも粘れる。

単調な反復でも、軸をぶらさない

往復コースは同じ動きの反復になりやすく、フォームの癖がそのまま終盤に出る。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、疲れてきても歩幅とピッチを保ちやすい。最後まで気持ちよく走れるかは、この軸の安定にかかっている。

一本歯下駄で、崩れない足裏をつくる

足裏の解像度・腱優位・姿勢の軸──この三つを同時に育てる道具が一本歯下駄だ。不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋肉で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。地面の上では気づけない自分の癖が、一本の歯の上でははっきり現れる。走り込みと組み合わせれば、42.195kmを走り切る土台になる。

▶ さらに詳しく:マラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル腱優位システム完全解説|筋肉で固めるな、腱で弾めヒラメ筋と一本歯下駄|終盤に効くふくらはぎづくりバランストレーニングの選び方完全ガイド

INSTRUCTOR NETWORK

市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論あります。

全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。独学で迷わず、直接学びたい方へ。

一本歯下駄理論を見る →
RECOVERY

レース後48時間の過ごし方道後の湯を、回復に活かす

フルを走り抜いた身体は、大きなダメージを負っている。この大会は温泉が近いという恵まれた条件があるが、入り方を誤ると逆効果にもなる。順を追って整理しておこう。

直後〜1時間
止まらず、汗を冷やさない。ゴール後すぐに座り込まず、ゆっくり歩いて呼吸を整える。2月の海風で汗が冷えると一気に体温を奪われるため、乾いた服に着替え、上着を羽織る。水分と、食べられるものを早めに口にする。
温泉に入るなら
水分を先に、長湯は避ける。脱水気味のまま長く湯に浸かるのは避けたい。まず水分を補給し、身体が落ち着いてから、ぬるめの湯に短時間。のぼせや立ちくらみを感じたらすぐ出る。飲酒後の入浴も控える。
当日
食べて、温めて、早く眠る。松山なら鯛めしやじゃこ天で回復を。脚を高くして休み、帰路の移動が長いならこまめに立って脚を動かす。睡眠を最優先に。
翌日以降
走らない。歩く。そして整える。筋肉痛が出ても、ゆっくり歩くほうが回復は進みやすい。市内電車で城下を巡る程度の散歩がちょうどよい。2日目以降は呼吸と姿勢を整えることから始め、軽いジョグへ段階的に戻す。痛みや腫れが続く場合は無理をせず、必要なら医療機関へ。

呼吸を深め、姿勢を整えるコンディショニングには、リカバリー向けの一本歯下駄TOTONOEも活用できます。走ったあとに身体を整えることが、次の一本への最短距離になります。

RACE REPORTS

完走記・感想ブログ リンク集走った人の生の声を読む

大会の本当の雰囲気は、実際に走った市民ランナーの声がいちばん詳しい。海沿いの風、沿道の応援、当日の寒さ、道後の湯──下のリンクから、愛媛マラソンの完走記・体験談・動画へまとめてアクセスできる。

※ 上記は外部サイトの検索結果・第三者の完走記へのリンクです。掲載内容は各運営者・投稿者に帰属します。検索結果は日々更新されるため、常に最新の体験談にアクセスできます。

おすすめの完走記・レースレポートがあれば、このリンク集に個別に掲載していきます。愛媛マラソンを走った記録をお持ちの方は、ぜひ教えてください。
GLOSSARY

レース用語を確認する要項が読めるようになる

グロスとネットの違い、関門、スタートロス、テーパリング——要項に出てくる用語は、知らないと当日に響きます。とくに関門はグロス基準で運用されることが多く、後方スタートのランナーはその差だけ余裕が減ります。

FAQ

よくある質問愛媛マラソン Q&A

愛媛マラソンとはどんな大会ですか?

愛媛マラソンは、愛媛県松山市で例年2月に開催される、フルマラソンの市民マラソンです。長い歴史を持ち、四国を代表する大会として知られています。松山市街を発着し、瀬戸内海を望む海沿いを走るコースが特徴で、沿道の応援も手厚い大会です。走り終えたあとに道後温泉でリカバリーできるのも、この大会ならではの魅力です。開催日や詳細は年度により異なるため、公式情報をご確認ください。

愛媛マラソンはいつ開催されますか?

例年、2月(冬)に開催されています。ただし正確な開催日は年度によって異なり、エントリー期間も開催の数か月前に設定されます。参加を検討する際は、必ず大会の公式サイトで最新の日程を確認してください。

コースはきついですか?風は強いですか?

瀬戸内海沿いを走るため、開けた区間では風の影響を受けやすいのが特徴です。向かい風の区間では無理にペースを維持せず、可能なら前のランナーの後ろについて風を避け、追い風区間で自然に取り返すのが賢い走り方です。往復コースは行きと帰りで風向きが変わることを前提に、体力を配分しましょう。具体的なコースの高低差は年度により変わるため、公式のコース図で確認してください。

2月の松山は寒いですか?服装はどうすればいいですか?

松山の2月は、瀬戸内らしく晴天が多く比較的穏やかです。平年で日中の最高がおよそ11〜13℃、朝の最低は2℃前後。走るには適した気温ですが、海沿いは風が抜けるため体感温度は数字より低くなります。速乾ウェアを基本に、風を通しにくい薄手のウインドシェルを組み合わせ、スタート前は使い捨てできる防寒着で体温を保つのがおすすめです。

補給はいつ、何を摂ればいいですか?

給水は喉が渇く前に、各エイドで確実に取るのが原則です。エネルギー補給(ジェル等)は10km前後で1つ目を摂り、以降は5〜7kmごと(30〜45分に1回)を目安にします。20km・30km前後では塩分・電解質も意識し、35km以降は胃が弱るため少量ずつに。必要量は体重や気温で変わるので、必ず練習で試して自分に合う量を見つけてください。本番で初めて口にする補給食は避けましょう。詳しくは本ページの「補給プラン」をご覧ください。

フルマラソンは何時間くらいで完走できますか?制限時間はありますか?

完走タイムは走力と練習量によって大きく異なり、多くの市民ランナーは4時間台後半から6時間台で完走します。フルマラソンには制限時間(関門)が設けられており、これを過ぎると先へ進めません。制限時間は大会・年度によって異なりますが、おおむね5〜7時間程度が一般的です。目標フィニッシュに必要な平均ペースと5kmごとの通過タイムは、本ページの早見表で確認できます。実際の制限時間・関門は必ず公式で確認してください。

松山へのアクセスはどうすればいいですか?

松山空港が市街地に近く、関東・中部・九州からは飛行機が最も時間効率に優れます。中国・四国地方からは、岡山方面から瀬戸大橋経由でJR松山駅へ向かうルートが一般的です。大阪・広島方面からの高速バスや、松山観光港へのフェリー航路もあります。市内の移動は伊予鉄道の路面電車が便利で、松山城・道後温泉・市街地を結んでいます。

走ったあとに道後温泉に入っても大丈夫ですか?

温泉は身体を温め、疲労回復に役立ちますが、入り方には注意が必要です。フル完走後は脱水気味になっているため、まず水分を十分に補給し、身体が落ち着いてから、ぬるめの湯に短時間入るのが安全です。長湯や熱い湯、飲酒後の入浴は避けてください。のぼせや立ちくらみを感じたらすぐに出ましょう。体調に不安がある方は無理をしないことが大切です。

走ったあとの松山の楽しみは何ですか?

松山は城と温泉と文学の街です。日本最古級といわれる道後温泉、山上にそびえる松山城、正岡子規や夏目漱石ゆかりの文学スポットが揃い、市内電車で巡れます。食では鯛めし、じゃこ天、今治焼き鳥、そして愛媛のみかんが有名です。少し足をのばせば、瀬戸内の島々やしまなみ海道も楽しめます。

家族や友人が応援に行きます。何を準備すればいいですか?

まず公式のコース図と通過予想時刻をもとに応援ポイントを決めましょう。松山は路面電車が市街地を網羅しており、往復コースなら同じ地点で2回応援できることもあります。ランナーの目標タイムから通過時刻を逆算し(本ページのペース早見表が使えます)、「何km地点のどちら側にいるか」を事前に約束しておくと確実です。ゴール後は携帯がつながりにくいため、待ち合わせ場所と時間を具体的に決めておくことをおすすめします。

一本歯下駄は愛媛マラソンの練習に役立ちますか?

役立ちます。海沿いの往復コースは同じ動きの反復になりやすく、フォームの癖がそのまま終盤の失速として現れます。一本歯下駄は不安定な一本の歯の上でバランスを取ることで、足裏の固有受容感覚を高め、衝撃を腱でいなす動きと、ぶれない軸を同時に育てます。42.195kmを走り切る身体づくりの土台として、また走ったあとに身体を整えるコンディショニングにも活用できます。一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売しています。

一本歯下駄の使い方を直接教わることはできますか?

はい。全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論を直接学びたい方は、インストラクターネットワークのサイト(instructor.getta.jp)をご覧ください。

愛媛マラソンの完走記や口コミはどこで読めますか?

実際に走った市民ランナーの完走記や口コミは、RUNNETの大会レポート、note、アメブロなどのブログ、YouTubeのコース動画、X(旧Twitter)やInstagramのハッシュタグなどで読むことができます。本ページの「完走記・感想ブログ リンク集」から、これらの検索・投稿へまとめてアクセスできます。生の声は風の強さやコースの雰囲気をつかむのに役立ちます。

FOR RUNNERS

風に負けない足裏をつくる三つの下駄GETTA / TOTONOE / REDEZA

足裏の解像度、腱で弾む動き、ぶれない軸、そして走ったあとに整える力──瀬戸内の海を最後まで眺めていられる身体づくりを、一歩ごとに足裏から始める道具。目的に合わせて、三つの下駄がある。

一本歯下駄GETTA スタンダードモデル
STANDARD ─ 一本歯下駄
GETTA
すべての基本。最初の一足はこれ。全高4cmの低床型で、子どもから大人まで初心者でも安心の安定感。足裏の感覚と姿勢の軸を育てる、トレーニングの入口。
公式ショップで見る
リカバリー一本歯下駄TOTONOE
CONDITION ─ 一本歯下駄
TOTONOE
整える。声が変わる。呼吸が深まる。歯に高強度ゴムを備えたリカバリー・コンディショニングモデル。走ったあとに身体を整えたいランナーや、初めての一足にも。
公式ショップで見る
二枚歯下駄REDEZA 上級者モデル
APEX ─ 二枚歯下駄
REDEZA
蹴らない。ためない。捻らない。二枚歯が足首の屈曲を制限し、微細な重心移動だけで身体を導く到達点。武術的な身体操作を求める上級者へ。
公式ショップで見る
どのモデルが自分に合うか迷ったら、選び方完全ガイド(GETTA全製品比較)へ。
開発・製造・販売:合同会社GETTAプランニング
公式ショップで全モデルを見る →
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