MARATHON IN PRACTICE
大会名では、検索できないこと。

マラソン実践大図鑑

WHAT NOBODY TELLS YOU
どの大会を走るかが決まったあと、本当に必要になるのは大会別の情報ではない。何をいつ食べるか。何を持っていくか。痛みが出たらどう判断するか。当日の朝、何時に何をするか。走り終えたあと何をするか。この図鑑は、すべての大会に共通する実務だけを集めた。全国の大会ガイドが「どこを走るか」を扱うなら、ここは「どう走り切るか」を扱う。
補給装備準備故障当日運用リカバリー
DEFINITION ─ READ IN 60 SEC

この図鑑が扱うこと大会ページには書き切れない実務

要点の要約

マラソン実践大図鑑は、大会を問わず共通する「走り切るための実務」をまとめた総合ガイドである。補給、装備、準備の段取り、故障への対処、当日の運用、走ったあとの回復。

フルマラソンの完走を決めるのは、走り込みの量だけではない。何をいつ食べるか、痛みが出たときどう判断するか、当日の朝どう動くか——こうした実務の失敗で完走を逃す人が非常に多い。逆に言えば、ここを押さえるだけで結果は変わる。この図鑑は走力以外のすべてを扱う。

FOUR LAYERS

完走を支える四つの層どれか一つが欠けると止まる

42.195kmを走り切れなかった理由を分解すると、たいてい次の四つのどれかに行き着く。走力不足はそのうちの一つでしかない

① 身体
足裏の感覚・腱の弾性・姿勢の軸。一歩あたりの効率を決める層。ここが弱いと、走り込んでも故障し、終盤に必ず崩れる。
② 補給
エネルギーと水分と電解質。30kmの壁の半分はここ。練習で試していないものを本番で使うのが最大の失敗要因。
③ 装備
シューズ、ウェア、防寒、補給食。合わない靴は故障を作り、寒さは動きを奪う。前日に決めるものではない。
④ 段取り
エントリー、旅程、当日の時間割、関門の計算。走る前に終わっている失敗が驚くほど多い。

この図鑑の各ページは、この四つの層のいずれかを深く扱っています。自分に欠けている層から読むのが最短です。

COMMON FAILURES

よくある失敗 七つほとんどが、事前に防げる

完走を逃した人の話を聞くと、原因は驚くほど共通している。そしてその大半は、当日ではなく準備の段階で決まっている

  • 序盤に速く入る──最も多い。沿道の熱気と身体の軽さで設定より速くなり、30km以降に代償を払う
  • 本番で初めてのものを口にする──エイドの食べ物も含む。胃腸のトラブルの最大の原因
  • 新しいシューズを本番で下ろす──靴擦れとマメで、走力と無関係に止まる
  • 寒さを甘く見る──スタート前の待機で冷え切ると、序盤の動きが鈍り故障のリスクも上がる
  • 給水を飛ばす──とくに冬。喉が渇きにくいため脱水に気づかない
  • 痛みを我慢して走り続ける──一つのレースのために、次の数か月を失う
  • 当日の段取りで消耗する──整列締切、荷物締切、トイレの行列。走る前に疲れてしまう
WHERE TO START

どこから読むか状況別の入口

全部を読む必要はない。いま自分に足りていないところから入ってほしい。

これから初めてフルに挑む
まず「初めてのフルマラソン完全ガイド」から。練習の組み立て方、完走までの現実的な道筋、やってはいけないことがまとまっている。
30kmで毎回止まる
「補給とエネルギー切れ」を。壁の正体の半分はエネルギーの問題で、走り込みでは解決しない。
痛みが出ている・繰り返している
「故障の予防と対処」を。痛みの段階別の判断基準と、走ってよい/いけないの線引きを扱っている。
当日いつも慌てる
「大会当日の完全マニュアル」を。整列締切から逆算した時間割と、トイレ・荷物の実務。
THE ENCYCLOPEDIA

実践ガイド一覧8本を収録

各ページは単独で読める完結したガイドです。大会別の情報は市民マラソン大図鑑、山と超長距離はトレイル・ウルトラ大図鑑へ。

8本の実践ガイド 一覧

ガイド領域扱う内容こんな人に
初めてのフルマラソン完全ガイド初挑戦3〜6か月の道筋・週の頻度・失敗5つ・大会の選び方これから初めてフルに挑む
フルマラソン準備タイムライン準備6か月前から当日朝まで・30km走・テーパリングいつ何をやるか知りたい
マラソンの装備と持ち物 完全ガイド装備シューズ選びの三原則・季節別ウェア・持ち物リスト何を基準に選べばいいか
マラソンの補給とエネルギー切れ補給30kmの壁の正体・ジェルの間隔・水分と電解質・胃腸30kmで毎回止まる
大会当日の完全マニュアル当日運用整列締切から逆算・トイレ三段構え・荷物・スタートロス当日いつも慌てる
ランニングの故障 予防と対処故障急に増やさない原則・痛みの4段階・走れない期間痛みが出ている/繰り返す
レース後のリカバリー完全ガイド回復48時間の過ごし方・危険な兆候・次のレースまで走り終えたあとが不安
マラソン用語辞典用語五領域46語・グロス/ネット・関門・テーパリング要項の言葉が分からない

走り込みは、
足りない何かを教えてくれない。

距離を踏めば脚は強くなる。だが接地が最適化されるわけでも、衝撃を逃がせるようになるわけでもない。むしろ悪い癖のまま距離を重ねれば、その癖ごと固まっていく。足裏で地面を感じ、腱で衝撃をいなし、軸を保つ──量では育たないこの三つが、四万歩の先で差になって現れる。

BODY BUILDING

長時間を走り切る身体づくり足裏から、十万歩に耐える身体へ

足裏の質が、十数時間分積み上がる

100kmは十万歩を超える。一歩あたりのわずかなブレーキが、その回数だけ積み上がる。足裏の固有受容感覚が鋭ければ接地が最適化され、無駄な減速が減る。ウルトラでは効率の差が数時間の差になる

腱で弾めば、脚が最後まで残る

着地衝撃を筋の力で受け止め続ける走りは、フルでも脚を消耗させる。それが100kmになればどうなるか。アキレス腱やふくらはぎの腱の弾性で衝撃をいなす腱優位の身体は、同じ速度をより少ない力で維持できる。

崩れた姿勢で走り続けないために

長時間走で最も危険なのは、フォームが崩れたまま数時間走り続けることだ。骨盤から上に一本の軸が通っていれば、疲れても歩幅とピッチを保ちやすく、負担が一点に集中しない。故障の多くはここで決まる。

一本歯下駄で、一歩の質を変える

不安定な一本の歯の上に立つと、身体は足裏の感覚を研ぎ澄まし、筋で固めるのをやめて腱で微調整を始め、中心に軸を探す。走行距離を増やさずに一歩の効率を上げられるのは、ただでさえ練習量が多くなるウルトラに向けて現実的な選択肢になる。

▶ さらに詳しく:マラソン・長距離ランナーと一本歯下駄|腱弾性で走りを変える45日プロトコル腱優位システム完全解説ヒラメ筋と一本歯下駄バランストレーニングの選び方完全ガイド

INSTRUCTOR NETWORK

市民ランナーの走りを改善する一本歯下駄理論あります。

全国230名を超える認定インストラクターが、足裏の感覚・腱で弾む動き・姿勢の軸を、一人ひとりの身体に合わせて指導しています。独学で迷わず、直接学びたい方へ。

一本歯下駄理論を見る →
GLOSSARY

レース用語ミニ辞典知っておくと要項が読める

累積標高D+コース全体で登った標高差の合計。トレイルやウルトラでは距離以上に負荷を左右する指標。
関門(カットオフ)CUT-OFF指定時刻までに通過できないと先へ進めない地点。長距離レースでは完走の可否がここで決まる。
必携装備MANDATORY GEAR主催者が携行を義務づける装備。レインウェア・ライト・カップ等。不備は出走不可や失格の対象になる。
パワーウォークPOWER WALK急な登りで走らずに速く歩く技術。長距離では走るより効率がよい場面が多い。
テクニカルTECHNICAL岩・木の根・急斜面など走行が難しい路面の総称。走力より足の置き方が問われる。
エイドステーションAID給水・補給・救護の拠点。長距離レースでは装備確認や休息の場にもなる。
グロスタイムGROSS号砲から計測した時間。関門の判定に使われることが多い。
DNFDID NOT FINISH完走できずにレースを終えること。長距離では珍しくなく、判断としての撤退も含む。
固有受容感覚PROPRIOCEPTION関節や筋、足裏から得る自分の身体の位置・傾き・圧の感覚。不整地では特に重要。
腱優位TENDON-DOMINANT筋で固めず腱の弾性で衝撃をいなし、次の一歩へ返す身体の使い方。

※ 用語の運用は大会ごとに異なります。必ず参加する大会の要項をご確認ください。

FOR RUNNERS

42.195kmを支える三つの下駄GETTA / TOTONOE / REDEZA

足裏の解像度、腱で弾む動き、ぶれない軸、そして走ったあとに整える力──走り込みでは育たない土台を、一歩ごとに足裏から始める道具。目的に合わせて、三つの下駄がある。

一本歯下駄GETTA
STANDARD ─ 一本歯下駄
GETTA
すべての基本。最初の一足はこれ。全高4cmの低床型で、子どもから大人まで初心者でも安心の安定感。足裏の感覚と姿勢の軸を育てる、トレーニングの入口。
公式ショップで見る
一本歯下駄TOTONOE
CONDITION ─ 一本歯下駄
TOTONOE
整える。声が変わる。呼吸が深まる。歯に高強度ゴムを備えたリカバリー・コンディショニングモデル。走ったあとに身体を整えたいランナーや、初めての一足にも。
公式ショップで見る
一本歯下駄REDEZA
APEX ─ 二枚歯下駄
REDEZA
蹴らない。ためない。捻らない。二枚歯が足首の屈曲を制限し、微細な重心移動だけで身体を導く到達点。武術的な身体操作を求める上級者へ。
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どのモデルが自分に合うか迷ったら、選び方完全ガイド(GETTA全製品比較)へ。
開発・製造・販売:合同会社GETTAプランニング
公式ショップで全モデルを見る →
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