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年忘れ一本歯下駄チャレンジウォーク〜大阪環状線一周

2018年の締めくくりにと、一本歯下駄でJR大阪環状線の19駅すべてを歩いて回るというイベントを企画した。

大阪環状線の線路一周の距離はハーフマラソンとほぼ同じ約21キロだと言われている。ただ、線路の上を歩く訳には行かず、線路に並行した道を進んでいくことになるのだが、そうすると総距離は26キロほどに伸びる。

JR大阪環状線の全駅19駅

スタートは大晦日の午前10時、JR天王寺駅南口。年末の忙しい時期にもかかわらず私を含め6名の一本歯下駄フリークが集合。

JR天王寺駅南口を午前10時過ぎスタート…。さあ、環状線一周を終えて何時に戻ってこれるのか…???

ここしばらくランニングイベントよりは一本歯下駄イベントを重点的に取り組んでいる。

フェイスブックの公開グループ一本歯下駄クラブにはランナーの方々もたくさんいるのだが、ランナーではなく健康意識の高い方々や、運動もしない・特に運動経験のない方々ももちろんおられる。

一本歯下駄を履くことが運動やスポーツを始めるきっかけになれば…という思いで、そういった方々にむしろ一本歯下駄を履いてもらってランニングなどいろんなスポーツに継続的に取り組む人たちを増やしたいというのが私の願いでもある。

今回のこのイベントで歩く26キロは、ランナーにしてみれば大した距離ではない。ジョギングスピードで走っても3時間くらいで走れるのだから。

ただ、一本歯下駄を履いて、時速3〜4キロのスピードでちんたら歩く26キロは一体どんなものか…それを経験してもらうのが参加する方々のチャレンジになればいい。

私自身は2年前に、一本歯下駄でフルマラソンの距離42.195キロを歩き、その後58キロをゆっくりペースでランニング(しかも、その間固形物はとらず液体のみのファスティング=プチ断食しながら)するという年末の年越しイベントをやった。

制限時間はトータル24時間。大晦日の正午から元日の正午まで。睡魔に見舞われることが大半で、空腹で辛いということはあまりなかったように記憶している。

ただ、距離というのはあくまで数字であって、1キロ走れない者には10キロはかなりの長距離だし、100キロを走るランナーにしてみたら些細な距離にすぎない。

経験したことのない人間にしてみたら、今までの経験値を超えるチャレンジはまず心理的な壁を崩すところから始まるのだろう。

日没後のナイトウォークがスタート…

撮影した写真はすべて駅の看板をバックに一本歯下駄を履いた変なおじさんたちがただポーズしているものばかりなのでここではあえて掲載しない。

参加した方々のコメント(感想)を紹介しておこう。

「どうもお疲れさまでした!何度も心折れそうになりましたが、皆さまのお陰で何とか踏破できました。大晦日に挫折しなくてよかったです (笑)。なお、私は一本歯下駄で100km歩いた経験はまだありません(^^ゞ。今年はもう少し楽に歩けるよう下駄にも工夫したいと思います」

「お疲れさまでした。長時間お世話になりました。楽しく有意義な大晦日でした。半周したあたりから泣きを入れてましたが何とか完歩。最近一本歯下駄を始められたのに姿勢の良かったお二人に驚きました。本年もお世話様ですがよろしくお願いいたします。今日も一本歯下駄でぶらついてます」

「何度も(途中で)電車バスに乗ろうと思いましたが、皆さんの励ましで、完走でき、良かったです。次回は、全部一本歯で行けるように、鍛えて、参加します。ありがとうございました」

「楽しく有意義な1日をご一緒させていただき、ありがとうございました。3年ほど前に、普通の靴で環状線一周ウォークをやったことがあるのですが、やはり一本歯下駄は全く違いますね。3年前には感じなかった痛みが、随所に発生しました。一本歯下駄の深〜い奥に、一歩入ったような気がしました。ありがとうございました」

安治川トンネル(地下道)をゆく

ランナーとして思うのには、走るよりは一本歯下駄で歩く方がいろんな意味で体には効く。

体幹を使って動くのはもちろんだが、不安定さがある中で安定を保ちながら移動するというのはシューズでは経験できない。

加えて、この世で一番歩きにくいフットウェアで長時間歩き続けるのは、ある意味「行(ぎょう)」である。

痛みや苦痛を伴えばそれは苦行でもある。

かつて千数百年も昔に、修験者たちが山で修行するのに使ったこの一本歯下駄で歩くがゆえに心と体が研ぎ澄まされ、リセットされるというのは意義深いものがある。

日本一高いビル…あべのハルカスをバックに

今回のイベント…一本歯下駄を履いたモダン修験者たちが、ただ街なかを歩くだけと言えばそうかもしれない。

それでも、歩く中で得られるものが少なからずある。

それは、自己と向き合い、自分の内面を見つめるということ。

エゴではなく、宇宙のレベルで自分を見つめた時に、この世界にいる自分がどんな立ち位置にあるべきなのかを知ること…なのではないか。

約9時間もの間、寒空の下で一本歯下駄を履いて歩き続けた末に、男たちが浮かべた笑みが何を物語るのか…?

少なくとも、このイベントは開催して正解だったということか…?

午後7時ちょうどにJR天王寺駅にゴール。28.6キロを一本歯下駄で歩き終えた勇者たちの笑顔…(笑)

この日のイベントのレポート詳細はこちら

*次回、1月12日は大阪富田林寺内町(じないまち)にて一本歯下駄フェスタ@寺内町初鍋めぐりが開催されます。

フェイスブックイベントページはこちら

 

勝彦高繁

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