小平奈緒選手と三宅宏実と一本歯下駄

大腰筋研究所, 宮崎要輔ブログ


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「一本歯下駄でメダルの確実性をあげるスピードスケート小平奈緒選手、ウエイトリフティング三宅宏実選手の共通点。」を探る。

 

スピードスケートにおいて、ワールドカップ15連勝と岡崎朋美さんの記録を抜くほどの無敵の強さを誇る小平奈緒選手。数ヶ月後に開催される冬季五輪平壌オリンピックでも金メダルに最も近い選手として連日スポーツニュースで特集が組まれています。

 

そんな小平奈緒選手がオランダ留学後の飛躍の一つとして毎回のニュースで紹介されるのがスタート姿勢と一本歯下駄です。

 

先日このスタート姿勢と一本歯下駄の関係性について下記のように書き残しました。


小平選手が海外での修行中に身につけた以前よりもはるかに低い前傾姿勢。これをしっかりと意味のある、単なる前傾姿勢にしていないのが腰を入れるための大腰筋の反応です。その反応を持っていきやすくするのが彼女がルーティンのように取り入れている一本歯下駄での確認。一本歯下駄を履くことで自ずと腰が入るようになり、前傾姿勢が効果的になり、力がしっかりと伝わり、尚且つ連動する。必勝ルーティンがくずれなければ今度のオリンピックも好記録を連発してくれると思います。

ここについてより詳細に書いていこうと思います。

その詳細の前にもう一人、一本歯下駄でトレーニングをしている選手について触れたいと思います。
11月21日のNHKニュース『ニュース9』でも一本歯下駄でのトレーニングシーンを紹介された三宅宏実選手です。

三宅宏実選手が一本歯下駄のトレーニングを本格的に始めたのは治療、身体動作、トレーニングアドバイスにおいて全信頼を置く小波津先生が昨年三宅選手のメダル報告の折に一本歯下駄をプレゼントしてくださってからです。

リオ五輪後本格的に一本歯下駄を取り入れ、ちょうど一年ほどだと思います。

ちなみに三宅選手が使用している一本歯下駄は、スポーツ工芸ブランドarucutoの一本歯下駄NANTANになります。
https://shop.getta.jp/?pid=93254930

そして三宅宏実選手も担当する小波津先生の治療やトレーニングはこちらのホームページから予約できます。�https://kohatsu.net

この、ウエイトリフティング三宅宏実選手とスピードスケート小平奈緒選手の共通点はお二人とも「腰を入れる」をナチュラルにできている点があげられます。

フットボールの世界ではリオネル・メッシ選手、陸上界ではウサインボルト選手がナチュラルに腰が入っている選手の代表格です。

世界の中でもトップ選手になるための必須のものがこの「腰を入れる」であるともいえます。

特に陸上短距離、スピードスケートのようなスプリント種目においては、「腰が入る」かどうかでは身体の使い方に雲泥の差が生まれます。

リオネル・メッシ選手のアジリティトレーニング風景を動画で確認していただけると非常にわかりやすいと思いますが、リオネル・メッシ選手のように「腰が入る」ことができている選手は膝下や脚先、足先、はたまた股関節ではなく、お尻から弾むように素早く動くことができます。

「腰を入れる」「お尻で弾む」この二つがアジリティの為には必須のものとなっていきます。
(これがナチュラルの中で出来るようになるためにも、腰やお尻だからといった骨盤周りばかりにいくのではなく、胸郭などへのアプローチが重要になっていきます。)

リオネル・メッシ選手が170㎝にもみたない身長の中で、世界トップ選手で入れるのは、「腰を入れる」「お尻で弾む」がナチュラルで備わっているのも一つの要因です。

何故なら、「腰を入れる」「お尻で弾む」さらにそこに「外旋的な身体の使い方」が備わっているとこれら3つをしていない選手と比べ、比較にならないほど当たり負けをしなくなります。

170㎝の選手が190㎝近い選手に対して、それにそったトレーニング方を続けた上では踏ん張りが効き、当たり負けしないようになっていきます。

「腰を入れる」はフットボールのようにスプリントと対人的なコンタクトの両方が重要な競技においては特に力を発揮していきます。

ただ、野球のような対人的なコンタクトがあまりないスポーツにおいても、「腰を入れる」ことで、「腰をいままで入れていない」選手においては一瞬で、キレもコントロールも急激に向上させて投げることが出来ますし、打者であればスイングスピードと飛距離、ボールに与えるスピン数をあげることができます。

野球であればここに打者であれ、投手であれ「かかとで踏む」「骨で持つ」「小指感覚」を加えることで、今までと違うステージでパフォーマンスが出来るようになります。

ただし、ここまで書いてきた「腰を入れる」には大きなリスクがあります。

それは「大腰筋作用のためのスイッチが入っていないとケガのリスクが飛躍的に高まる点です。」

このケガのリスクについて一つ例をご紹介したいと思います。

日本には「腰を入れる」ということを世界トップ選手以外でしている方々がいます。

それは、能楽師をはじめとした伝統芸能の方々です。

能楽師は「腰を入れる」状態にてすり足を行い、それにより観客である人間とは別の世界のモノを演じます。

それこそ身体は全くブレず、無駄が全くない動きです。

そしてその「腰を入れる」動作を長い時では1時間近い時間続けます。

「腰を入れる」状態でのすり足は能楽師の大腰筋を非常に鍛えます。

そのため、能楽師の方の中では、齢80をこえても私たちでは想像もつかないほどのジャンプ力を持っている方、年齢を感じさせない動作が出来る方、(また、大腰筋の副的な効果として年齢を感じさせない肌ツヤの方)がいます。

ただし、そうして「腰を入れる」を常日頃行い、大腰筋をとことん鍛えている能楽師の多くは腰痛持ちが多いと能楽師の大江さんに以前聞いたことがあります。

聞いていてたてた仮説は二つです。

「大腰筋に対しての腸骨筋と中臀筋の重要性」と

「大腰筋は鍛えるだけでなく、作用するためのスイッチが重要」

ということです。

そして一本歯下駄は、この二つを満たしてくれます。

また、この一本歯下駄を履くことで前述したように、スタートの前傾姿勢の際に、ナチュラルに腰が入るための大腰筋の作用が引き起こされます。

小平奈緒選手は一本歯下駄によって、大腰筋の作用を引き出し、ナチュラルに腰が入ることでレース中、常に腰が入り、脚ではなく、股関節でもなく更に上部のお尻や腸で弾む感覚でスケートリンクを滑っているのではないでしょうか。

「一本歯下駄を履くことで大腰筋が作用するためのスイッチをおこし、それによって腰を入れる状態からくる、リスクを回避して、その恩恵だけを受ける。」

特に小平奈緒選手は一本歯下駄をただ履くだけでなく「腰を入れる」状態で一本歯下駄を履いてのトレーニングを行なっているのでその恩恵は本当に現在においては世界で彼女だけが持つものだと思われます。

「腰を入れる」は世界で戦うための必須動作だが、一本歯下駄を履かずしての腰を入れるにはリスクが伴います。

特に野球のようにスイング系のスポーツはより、慎重にいかなければなりません。

個人的には一本歯下駄が手元にない状態では、どのスポーツにおいても「腰を入れる」にはリスクを伴うと考えています。

一本歯下駄を手にしてもただ、履いているのではなく、小平奈緒選手のように自分の身体からくる感覚を感じ取り、それに沿った一本歯下駄トレーニングをしていく必要があります。

そうして「腰を入れる」をリスク少なくできる身体を一本歯下駄で手に入れることが多くの競技で広がると日本のスポーツは次の段階にいくのではと思っています。

リオネル・メッシ選手やウサインボルト選手のようにナチュラルに腰が入る身体に一本歯下駄で目指していく。

そうすることで、様々なトレーニングの効果が上がり、競技力が上がる。