一本歯下駄で100キロ完踏!

高繁勝彦ブログ


4月16日、島根県奥出雲町で開催された「奥出雲ウルトラおろち100キロ遠足(とおあし)」で、ついに一本歯下駄ランナーが100キロ完踏を成し遂げました。

いまだ誰も成し得なかったこのチャレンジに成功したのは東京の小平天さん。

小平さんは2015年のこの大会が初の100キロチャレンジでしたがリタイアを余儀なくされ、その半年後の10月に福島県の伊南川(いながわ)100キロウルトラ遠足で100キロ初完踏。

勢いに乗って、昨年のこの大会を裸足でチャレンジしましたが、残念ながら62キロでDNF(棄権)。

*過去の私のブログはこちら

そういったこともあって、一本歯下駄100キロチャレンジは命運を賭けた彼のミッションだった訳です。

この大会では、もうひとりの一本歯下駄100キロチャレンジャーがいました。

一本歯下駄で人類史上初のフルマラソン完走を成功させた大西信秀さん。

一本歯下駄弁慶こと大西さんは一本歯下駄ランナーの先駆者

 

現在、彼の後を追って、この地球上に9名の一本歯下駄フルマラソン完走者が誕生しています。

小平さんもその一人でした。

先駆者である大西さんが一本歯下駄でフルマラソンを走り始めなければ小平さんの100キロ完踏はありえなかったのかもしれません。

今回、大西さんは73キロ地点でタイムアウトDNF。

それでも、一本歯下駄で56キロまで走った昨年の距離を大幅にクリアしているのは事実。

大西さんの飽くなきチャレンジは成功するまで続くはず。それがチャレンジャーのミッションですから。

 

 

私もこの大会で小平さんの走りを何度かコース上で目撃して、何とか完走してくれることを期待しながらゴールで待っていました。

最終ゴール(16時間)残り時間14分(15時間46分)で彼がゴールする瞬間を見届けることができたのは本当に感動モノ。

いつかは誰かがチャレンジし、成し遂げるであろうと期待していたことが、目の前で現実のものとして起きている…。

シューズで走っても大変な100キロという距離。それを一本歯下駄で走るのは我々が思っている以上に辛く苦しく過酷なものだと察します。

しかし、チャレンジャーにとって過酷さは当たり前というか覚悟の上。

チャレンジすべきミッションが過酷であればあるほどやり甲斐があるというもの。

ゴール後精根尽き果てて倒れた小平さん

 

今後も、一本歯下駄でフルマラソンやウルトラマラソンにチャレンジするランナーが続々と現れてくるに違いありません。

馬鹿げたチャレンジ…と言われる方もいるかもしれませんが、想像を絶するような馬鹿げたことを成し遂げるがゆえにチャレンジャーはチャレンジャーたりうるのです。

近い将来、100キロ以上の距離を走る一本歯下駄ランナーだってきっと現れるでしょう。
言うまでもなく、大西さんや小平さんの走りが、多くのランナーに勇気や希望、感動を与えているのです。